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No.1097889
みらくる☆さん
翌日-病院- 個室には 父親と彼女 父親「あいつはまだ学校かい?」 百瀬「はい、少し遅れると」
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父親「そうか… ところでさっきから そわそわして こっちを見ているけど なにかあるのかい? 心なしか、いつもと様子も違うし」 百瀬「…」 父親「そういえば昨日は、あいつの命日だったね それまで病気を治して 墓参りの許可が欲しかったんだが まったく、いつも間が悪くて」 百瀬「…知ってらしたんですか?」 父親「うん、初めて君を見たとき 君のお母様にそっくりだったから 中々言い出せなくてすまない その様子だと、純と私のことも、知っていたんだね 君が知らない可能性もあるから、無暗に切り出すのも 却って嫌な思いをさせてしまうのが怖くて 家族にも言えなかった あいつにも、妻にもね」 百瀬「…父は、どういう人でしたか?」 父親「純は 天才だった。 トレンドとデザインの融合、センスにしても 当時髄一だったよ でもね 良いものを作れるだけではダメなんだ それを売り込む能力だって、同じくらい重要で その部分は、私が、少しだけ優れていたと思う 私も背中を追いかけるつもりでやっていたんだけどね 技術の低さからか、純も苛立たせることも多くなって 今までケンカなんていたこともなかったのに たった一度の衝突で、彼と分裂してしまった 追い詰めてしまったのは すべてが私の責任だよ 申し訳ない」 百瀬「違います!父は貴方の才能に嫉妬してたって! 悔しかったって。お弟子さんが言ってたって!」 父親「そうだったのか…」 百瀬「思い出したんです 昔 お母さんが、貴方のことを悪く言ったとき 普段は大人しい父が、顔真っ赤にして怒鳴ったのを」 父親「あいつがいつ帰ってきてもいいように、会社だけは なんとか保持しようとしたけど、さすがにもう限界みたいで 妙な所で恥ずかしがる奴だったなぁ 高校時代から付き合っていた女性 君のお母さんだね 最後まで隠してたんだよ ずっと、君たち母娘には、憎まれていると思ってた 結果として、あいつは会社を出ていき 私は残ったからね あいつの死んだと聞いて いてもたってもいられなくて、葬儀に駆け付けた時 君のお母様から病弱な純を追い詰めて 殺したのはお前だって 頭から水を掛けられて 門前払いを喰らったんだよ だから、存命のその娘さんには いつか墓参りだけでも許してもらえたらって 思ってたんだ」 (続く) +++ 長い因縁回収話になります よろしくです ホントは短くまとめたかったけどできなかった>< コメント、タグ付け、いいねいつもありがとう! ファンアートもとっても嬉しいです 励みになっております
2022-07-17 02:57:35 投稿 / 889×1000ピクセル
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翌日-病院-
個室には 父親と彼女
父親「あいつはまだ学校かい?」
百瀬「はい、少し遅れると」
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