俺の前に振り下ろされるマネキン
思わず目を瞑ったが、なんともないぞ
「！」
マネキンを受け止めてくれたのは…
奈々「連絡遅いっての、遅れたじゃない

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って、いった～い
セカンドバック越しでも効くわ～」

瞳「誰よあんた」
奈々「私は！
彼女の保護者兼お姉さん代理兼ルームメイト
兼救いの天使
ってところかしら　百瀬瞳さん」
瞳「なによ、結局他人じゃないの」
マネキンを地面に捨てると興味なさげに呟いた

「百瀬、お母さんが生きてるって…」
よっぽど知られたかったくなかったらしい
彼女はうつむいた
奈々「生きてるのよ」
代わりに奈々姉が答える
奈々「私も昨日知ったのよ　ごめんね美沙
あんた最近様子おかしかったでしょ
だから色々調べさせてもらってたの
なんか他人のこと詮索するの、ヒキョーって感じもしたけど
ほっとけなくて
ごめんね　で、結果が来たのが丁度昨日で」

だったらなぜそれを言ってくれなかったのか？

瞳「姉さんは、義兄さんを失ってから
どんどんおかしくなってしまったんだ
大事な人を失った重みに、心が耐えられなかった
それも、みんなお前たちのせいで
もう、私が誰かもわからないほどに悪化してしまった」
そう言うと、百瀬が返したナイフを抜く
あれは自室に隠してあったものか…

瞳「本当はお前も殺すつもりでここに誘い込んだんだ
でもいい、大事な息子を失ったら
非情なあの男も絶望するだろう」
「こっちの話も聞いてくれ！」
瞳「うるさい！」
そういってナイフを俺に振り下ろしてくる
彼女は怒りに我を忘れていた　
奈々姉もさすがに驚いている　俺もそうだが
ここまで憎しみが深いなんて

百瀬「やめて！」
彼女が俺を守ろうと割り込んできた
かわそうにも、このままじゃ百瀬が…

１.　ここは俺が盾になる
２.　百瀬に盾になってもらう
３.　奈々姉に盾になってもらおう　
+++
これは不可避なのか！
目の手術終わりでぼやけ目の中塗ったんで
おかしい部分がないか心配だったりｗ


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