No.109341 ときメモ4を期待する会 最終回スーサンさん 2009-11-28 12:51:59 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:559 閲覧ユーザー数:550 |
「さて、ときメモ4も発売日も後、数日になり、このコーナーも、今回で最終回。記念に残る最終回にしたいね?」
「ああ。それはいいのだが……」
満面の笑顔を浮かべる光に、彼はどこか、間の抜けた返事を返した。
「なんだ、この樹木は?」
「伝説の木だけど……?」
部屋の真ん中にどっしりと立てられた緑色の巨大な木に、彼はさらに問うた。
「なんで、こんなところに伝説の木があるんだ? というよりも、よく入れられたな?」
人一人分が通れるくらいの広さしかない扉を見て、彼は自分の三倍以上はある伝説の木を見て、感嘆した。
「原点回帰なら、伝説の木ははずせないでしょう。この木の下で告白した男女は永遠に幸せになれる……ロマンだよね?」
「ロマンというよりも、邪魔なんだが、この木?」
「持ってきてくれた人に失礼でしょう。いくらかかって、持ってきてくれたと思ってるの?」
「いくら……?」
「あ!?」
慌てて口を押さえる光に彼は怖い顔をして覗き込んだ。
「貴様、まさか、金を出してこのデカ物をこの部屋に入れたのか!?」
「へへ……」
「へへ……じゃねーよ。このスタジオだって、ただで借りてるんじゃねーぞ!?」
「お、落ち着いて……せっかくの最終回なんだから、感動のエンディングを飾ろうよ?」
「感動のエンディング?」
ハッと、気付いたら、いつの間にか、いつも座っている司会者席に一枚の手紙をが置かれていた。
『伝説の木の下で待ってます』
「待ってるもなにも、ここにあるじゃねーか?」
「いいから、来なさい!」
「はいはい」
伝説の木の下に立つと、二人は少しだけ、晴れやかな笑顔を浮かべ、喋りだした。
「なんだかんだで、批判の多かったこのコーナーも、締めくくりですが、ときメモは、まだまだ、終わりません」
彼の言葉に光もうなづき、飛び跳ねるように両手を広げ、喜びの意思を示した。
「君たちが、私たちに、ときめいてくれてるかぎり、伝説は永遠だから!」
「だから……」
「私たちは……」
「君たちが……」
「大好きです!」
リゴ~~ンリゴ~~ンとどこからか鐘の音がなり、二人はおかしそうに笑った。
「5はぜひ、ひびきのを舞台にしてほしいな?」
「うん。次、いつ、このコーナーが復活するかわからないけど。一つだけ、いいことを教えてあげる」
「うん?」
光のいいことに、彼は興味心身に耳を近づけた。
「ときめきメモリアル2、ゲームアーカイブ参戦! メモラーは必ずダウンロードすべし! 私たち2のときめきも忘れないでね?」
彼もバシンッと両頬を叩いて、気合を入れるとニッと笑顔を浮かべた。
「俺も主人公として待ってるから、絶対にプレイしてくれよ。じゃあ、約一ヶ月間の連載。ときメモ4を期待する会、ここにて……」
「完結!」
パシャンッと電気が消され、どこからか、明るく楽しい拍手が舞い降りてきた。
まるで、ときめきメモリアルの復活を喜ぶ、ファンの笑顔が形になったように……
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これにて、完結です。お読みになってくれた人へ、感謝の気持ちでいっぱいです。