No.109255

鬼畜王文台 蘇りし虎は曹魏を食らう 21 第十二章六節

Degradationさん

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2009-11-27 22:59:30 投稿 / 全12ページ    総閲覧数:5900   閲覧ユーザー数:4569

関羽  奥義一覧

 

 

 

 

突撃の狼煙

 

将軍の号令一下、全軍突撃を行う。

 

 

 

 

部隊再編

 

自群にかかっている計略をすべて打ち消し、兵力を少し回復する。

 

 

 

 

飛龍逆鱗陣

 

元々は張遼が所持していた偃月刀。

その長刀で以って、神速の大吶喊を敢行する。

 

 

 

張遼  奥義一覧

 

 

 

 

驍将の勇名

 

驍将の勇名を慕い、勇者たちが馳せ参じる。

 

 

 

 

神速の大号令

 

神に等しき速さを誇る張遼の、神速の大号令。

 

 

 

 

青龍神速撃

 

元々は関羽が所持していた偃月刀。

その槍で以って、一騎当千の大武勇を発揮する。

 

 

 

 

 

ボス・オンパレードステージ

 

第一関門 華雄

 

第二関門 呂布

 

第三関門 白装束ラッシュ

 

第四関門 黄祖・許貢

 

第五関門 袁紹・袁術

 

第六関門 劉表         ←今ここ

 

最終関門 ???

 

 

 

第十二章

 

 

 

-6-

 

 

 

[本節テーマ:小覇王の雄叫び]

 

 

 

劉表「アンギャオオオオオオーーーーーーーース!!!

   コロオオオオオス!!! ソオオオンケエエエエン!!」

 

煌蓮「どぉうるさいわあああぁぁぁぁ!! そのへしゃげたツラを、

   このあたしに見せんなああああぁぁぁ!!!」

 

劉表「シギャアアアアアアーーーーーーー!!!

   ンギャオーーーーーー!!!!」

 

 

文台様と劉表の一騎打ちが始まって、半刻は経過しただろうか。

二人(と呼んで良いのかどうかは分からないか、)の戦いは、それは熾烈を極めていた。

我を失った劉表の体は、目視で二十尺を優に超える巨人と化していた。

それはダイダラボッチか、あるいは西国大秦の神話にあるタイタ-ンか。

巨大化した劉表が足で文台様を踏み潰そうとするが、当の文台様はよけようとせず、

なんと足をそのまま持ち上げて、大音響とともに劉表をひっくり返してしまった。

そしてブッ倒れた劉表の足を掴むと、奴の男根に渾身の蹴りを立て続けに撃ち込んだ。

 

 

 

劉表「ングウウウオワアアアアァァァァァァアア!!!」

 

煌蓮「凶獣めぇ、死ねえぇい!!」

 

劉表「アグオオオオオオオオォォォォ!!!」

 

煌蓮「孫呉の怨みを、憎しみを、その身に受けるがいいわさああ!!」

 

劉表「ギュオオオアアアアアアガガガガ!!!」

 

煌蓮「消えろ雑魚虫がぁ!! その首かっ捌いて、火矢であぶり殺してくれようか!!」

 

 

今度は腹の真ん中辺りに、二本の南海覇王を深々と突き刺した。

そして、我武者羅に何度も何度も腹を切り裂き、臓物をえぐり出した。

しかし、それでも劉表は何事もなかったかのように立ち上がると、なんと体を自己再生して

自分で自分の傷を塞いでしまい、文台様に向かって渾身の鉄拳を向けてきた。

それを彼女は飛び退って回避すると、今度は尻尾を掴んでジャイアントスイングよろしく、

城壁に向かって劉表を投げ飛ばした。

そして、ものすごい大音響とともに城壁が無残に崩れ落ちた。

 

 

 

煌蓮「お前たち、出番じゃぁ!! コイツぁ自分で自分の傷を塞いで回復しちまう厄介な奴だ。

   全員で一斉に飛び掛って、回復する暇を与えずに一気に討ち取るぞ!!」

 

文台様の一喝で、待機していたすべての将たちが呼応した。

 

冥琳「了解です! 総員、文台様の号令が下りたぞ! ひるむな、手加減は無用だ!!」

 

愛紗「応ッ!! 劉景升よ! この関雲長の魂魄の一撃を受けてみよ!!」

 

春蘭「させぬわ関羽!! 一番槍はこの夏侯元譲の役目だ!!!」

 

鈴々「鈴々だって負けないのだ!!」

 

雪蓮「我が名は孫伯符!! 劉表よ、我が命を狙った報いを、今こそ受けるがいい!!」

 

祭「孫呉の宿敵に背中を見せるでないぞ! あのときの悔しさを思い出すのじゃぁ!!」

 

秋蘭「全軍突撃!! あの時汚された魏武の誇りを、今こそ取り戻せ!!」

 

思春「殺せ! 殺せ殺せ殺せ!! 八つ裂きにして火あぶりにしろ!!」

 

霞「おらぁ、いてもうたるわオンドレェ!! ウチは戦わずして魏が落ちるのを

  涼州で見せ付けられとったんや! あん時の借りを、今こそ返してもろうさかい!!」

 

悠「孫呉の陣地の先には行かせん! この張儁乂が相手してくれよう!!」

 

真桜「隊長から教えてもろた剛弩砲や!! 目ン玉潰させてもらうでぇ!!」

 

 

文台様の一喝で、関羽・夏侯惇・張飛・孫策・黄蓋・夏侯淵・甘寧・張遼・張合・李典の順で

劉表に向かって我先に特攻をしかけていった。

さらに後方から、許緒・典韋・楽進・于禁・徐晃・黄忠・厳顔・趙雲・周泰の姿。

文字通りの集中砲火だ。

彼女たちは五人一組で五つの部隊を作ると、

それぞれ劉表の前方、右方、左方・後方に分かれて円陣を作りはじめた。

なんか後ろのほうでバラの花をくわえた筋肉たちが腰をくねらせて踊っているが、

気持ち悪いので視界から外しておく。

華佗さんも気の毒なことだ。

 

 

 

 

本隊:

 

孫堅  孫策  孫権  周瑜

 

 

前方隊:

 

関羽  張飛  張遼  張合  徐晃

 

 

左方隊:

甘寧  周泰  夏侯惇  許緒  典韋

 

 

右方隊:

 

趙雲  黄忠  厳顔  黄蓋  夏侯淵

 

 

後方隊:

 

曹操  楽進  李典  于禁  

 

 

漢女軍団:

 

貂蝉  卑弥呼  魯粛  韓当  華佗

 

 

 

断罪が、始まる。

攻撃開始を告げる銅鑼が、高らかに鳴り響いた。

長きに渡る孫呉の復讐の戦い。

その最後の大一番が、幕を開けようとしていた。

 

 

煌蓮「総員突撃!! この戦、周瑜と諸葛亮の指示に従え!!」

 

思春「御意!!」

 

春蘭「応ッ!!」

 

冥琳「弓矢隊、構えーーー!」

 

秋蘭「五・四・三・二・一……放てええぇーーー!!」

 

劉表「ウグウウウウオオオオアアアアァァァァァッァ!!!!!!」

 

 

 

        ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

        ┃劉表は 大きな足で 踏みつけてきた!!          ┃

        ┃孫堅には 効かなかった!                     ┃

        ┃                                        ┃

        ┃                                   ┃

        ┃                                    ┃

        ┃                                    ┃

        ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

        ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

        ┃劉表は 大きな足で 踏みつけてきた!!          ┃

        ┃曹操は 96の 被害を受けた!!               ┃

        ┃                                        ┃

        ┃                                   ┃

        ┃                                    ┃

        ┃                                    ┃

        ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

        ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

        ┃劉表は 大きな足で 踏みつけてきた!!          ┃

        ┃孫策は 89の 被害を受けた!!               ┃

        ┃                                        ┃

        ┃                                   ┃

        ┃                                    ┃

        ┃                                    ┃

        ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

        ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

        ┃劉表は 大きな足で 踏みつけてきた!!          ┃

        ┃北郷は 113の 被害を受けた!!              .┃

        ┃北郷が 損害を受けたことにより                .┃

        ┃孫呉の 戦士たちの 闘争心に 火がついた!!!    ┃

        ┃                                   ┃

        ┃                                    ┃

        ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

        ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

        ┃孫堅の 攻撃!!                        ┃

        ┃会心の 一撃!!                         ┃

        ┃劉表に 999の 被害を与えた!                ┃

        ┃                                   ┃

        ┃                                    ┃

        ┃                                    ┃

        ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

        ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

        ┃曹操の 攻撃!!                        .┃

        ┃会心の 一撃!!                         ┃

        ┃劉表に 513の 損害を与えた!                ┃

        ┃                                   ┃

        ┃                                    ┃

        ┃                                    ┃

        ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

        ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

        ┃卑弥呼は 不思議な舞を披露した!             ┃

        ┃曹操の 策謀が 30下がった!                 ┃

        ┃                                   ┃

        ┃                                   ┃

        ┃                                    ┃

        ┃                                    ┃

        ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

        ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

        ┃劉表は 身の毛もよだつ 雄叫びを上げた!        ┃

        ┃諸葛亮は 立ち竦んだ!                     ┃

        ┃                                   ┃

        ┃「はわわわわ……はわわぁ!!」               ┃

        ┃                                    ┃

        ┃                                    ┃

        ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 

 

 

 

どのくらいの時間が経過しただろうか。

二十七人もの豪傑で挑んだというのに、劉表の攻撃力は想像を絶していた。

援軍として駆けつけた貂蝉・卑弥呼をはじめとする筋肉軍団の活躍があり、

何とか俺たちは勝利することが出来た。

正直言って、彼らの援護がなければ、破壊神と化した狂王劉表に勝利することは叶わなかっただろう。

文台様は三国最強無比であると、呉の民も兵も将も、誰もがそう信じきっていた。

しかし、世の中、上には上がいるのだということを、今日この日、

俺たち孫呉は身を以ってその事実を知った。

 

そして、瀕死の劉表に対し、仁王立ちしている我らが孫呉の帝がいた。

 

 

煌蓮「……劉景升よ」

 

文台様が、南海覇王を劉表の首に当てながら口を開いた。

 

煌蓮「貴様はかつてのあの日、我らが孫呉の、この孫文台の全てを奪ってしまった……」

 

劉表「ウゴ……ゴゴギギギ……」

 

煌蓮「この事実は、断じて許されざる大罪と言えよう」

 

煌蓮「我、孫文台は、この孫呉の聖剣・南海覇王を以って、劉景升、貴様に我自ら処罰を与える」

 

煌蓮「処罰の内容は、当時、江東の太守であったこの我を、黄祖に命じて暗殺した罪」

 

煌蓮「並びに、孫呉の下に草を送り込み、その草を曹魏に向かって再度放ち、

   我が娘である孫伯符を死の淵に追い込んだ罪」

 

煌蓮「その結果、曹魏の滅亡を招いた罪」

 

煌蓮「さらに、無辜の蜀の民を騙し、兵や将らを惑わせ、孫呉と戦わせた罪」

 

煌蓮「以上五つの大罪により、武烈皇帝孫文台は、貴様に対し、これより斬首刑を執行する。

   最後に言い残す言葉はあるか?」

 

 

劉表は、答えない。

いや、すでにこの凶獣に話せる言葉はなく、知能は衰え、ただ戦うことしか知らぬ

獣以下の存在になり下がってしまった。

 

 

一刀「…煌蓮さん」

 

煌蓮「……坊主か、何だい?」

 

一刀「そいつにはもう話せる言葉は残ってないよ。 ならいっそのこと、ここで楽にしてやったほうが

   劉表のためだと思う。 黄巾党の連中は、まだ言葉だけは俺たちと通じてた。

   でももうそこにいるのは、俺たちとは似ても似つかない、完全な獣なんだ。

   獣に言葉は通じない。 俺が言いたいのは、それだけだ」

 

華琳「……一刀の言うとおりです、文台様。 その者には、もはや我らの言葉は通じないでしょう。

   早々に引導を渡してやるのが、せめてもの慈悲というべきものだと存じます」

 

冥琳「…同感ですな」

 

煌蓮「そうか、分かった」

 

 

文台様は大きく息を吸い込むと、劉表に向かって送別の言葉を告げる。

 

 

 

煌蓮「さらばだ、劉景升よ。 もはや、未来永劫、二度と会うことはないだろう……永久に眠るが良い」

 

 

 

――――――――――――――――――

 

          ザシュッ

 

――――――――――――――――――

 

 

 

函谷関の空に、蜀の滅亡を告げる斬撃の音が鳴り響いた。

 

 

 

しかし、俺たちは劉表が倒れた事で気を休めることはかなわなかった。

孫呉の戦いが幕を閉じようとしたその時、満身創痍で駆けつけてきた兵士によって、

衝撃の事実を知らされることになる。

 

五胡、来襲。 その数、実に四百万。

孫呉の軍勢に、戦慄の波が襲い掛かった。

 

 

 

 

第十二章六節終了

 


 
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