祭による一刀のための夜の特訓は連日連夜続いていた。
そして数ヵ月経ち、一刀は立派な種馬へと変貌を遂げていた。
興味本位で寝てみた雪蓮曰く、
「いや~、満足満足。尻で満足させてやればいくらでもやれるし、祭仕込みの技術のおかげで私があまり頑張らなくてもいいから楽だしね」
また、以前一刀が考案した方法で普通に本は読めるようになったものの、不完全燃焼といった感じだった穏も、
「最高ですねぇ。やっぱり本を読んだらあっちでも満足するのが一番です。あの無尽蔵の精力なら、どれだけの本が読めるか・・・・・・」
そして、そんな一刀を育て上げた祭曰く、
「我ながらとんだ化物を育て上げてしまったかもしれん。後世では天の御使いではなく、傾国の種馬などと語り継がれるかもしれぬな・・・・・・」
といった形で、呉の誇る性豪が絶賛する男へと進化を遂げていた。
そんな一刀から一言。
「尻でサービスしてくれるならいくらでもやってやる!」
とても力強いお言葉でした。
それから更に時が経ち、情勢は雪蓮達の予想通りの方向へ向かっていた。
勢力は増した袁術だったが、相変わらずのいい加減な統治のせいで、民心は離れ、小規模な一揆も各地で起きるようになっていた。
孫呉の将達は、計画の最終確認をしている所だった。
「上手く事が運んでくれたわね。そろそろ袁術からお声がかかる頃かしら?」
「ああ。もうすぐ大規模な一揆が起こる手筈になっている。まあ、我々が仕組んだ偽の一揆なのだがな」
「袁術は一揆の鎮圧を命令してくるでしょうね。で、一揆の鎮圧に行くと見せかけて袁術の所へ向かい、討つ。この時を待ちわびたわね」
「その通りだ。しかし、一刀」
冥琳に呼ばれ、肩を竦める一刀。
「うん。言いたいことは分かってる」
「確かに子作りもお前の重大な仕事の一つだ。だがな・・・・・・何もこんな時に孕ませずとも・・・・・・」
冥琳の視線の先には、お腹をぽっこりと膨らませた祭の姿があった。
「いやあ、少し張り切り過ぎたようじゃのう。しかし、まだ戦えん訳ではないぞ」
「駄目です」
はっきりと拒絶する冥琳。
「しかし、孫呉の悲願が叶うと言う時に・・・・・・」
「祭の出陣に反対の人は手を上げて」
雪蓮の言葉に、祭以外の全員が手を上げた。
「決まりね。祭、あなたと一刀の子供には孫呉の未来がかかってるのよ。もしもの事があったらどうするのよ」
「むぅ・・・・・・」
「今回は祭は留守番。吉報を待ってなさい」
「はぁ、いたしかたありませんな」
渋々引き下がる祭。
「それと、穏も留守番ね。お腹はまだ目立ってないけど、貴女も出来てるんでしょ?一刀の子供」
「そうなんですよねぇ・・・・・・」
自分のお腹を撫でさする穏。
「見事な種馬っぷりだな。一刀」
「返す言葉もございません」
頭を下げる一刀。
「ところで雪蓮、お前はどうなんだ?」
「私?私はまだみたいね。ていうか、私まで出られないなんてことになったらそれこそ大事でしょ」
「それはそうなんだがな。ただ、先の事を考えると呉の王族との子供がいるのが一番だからな」
「確かにそうね。あ、そうそう。シャオはまだ駄目だからね」
「え~~、何で?」
不満そうに頬を膨らます小蓮。
「あのね、今の一刀は私や祭でも持て余すような男になってるの。シャオが相手したら・・・・・・壊されるわよ」
「壊される!?」
思いもしなかった言葉に身を竦ませる小蓮。
「だからもう少し待ちなさいな。心配しなくても、その間に一刀は逃げたりしないわよ」
「・・・・・・」
少々怯えながら、首を縦に振る小蓮。
「ま、この話はここまでとしておいて・・・・・・みんな。いよいよ私達の悲願成就の時よ。今まで受けてきた屈辱、三倍にして返してあげようじゃないの」
雪蓮の言葉に頷く一同。
それから数日後、孫策は袁術から呼び出しを受ける事となる。
決戦の日は間近であった・・・・・・
どうも、アキナスです。
まあ・・・・・この結果は必然ですよね。
ではまた次回・・・・・・
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覚醒の結果・・・・・・