No.108048

宇宙賛歌

氷守緋羽さん

詩的に。(文を直したら 絵の情報をうっかり消してしまったため再投稿。申し訳ないです;)

2009-11-20 21:00:16 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:574   閲覧ユーザー数:546

鏤め 降り注ぐ  金属糸で成された彩雲の編細工 琥珀金

 

暗黒の髪に 銀碧の彗星簪

星の瞳 燃える天狼のような

鏤められた千花瑠璃の首飾り

 

太陽の心臓 鼓動響く 世界の熱を

彩る針の 上昇気流

引いては離れる 余熱の輝く

 

氷の環を頂き 幾重の模様を映し出す

蒼と無色の織り成す天蓋

宵と明  黄昏と黎明の交わる時

 

蠍のような付け爪に 

北と南の十字架を

 

若かりし頃は 広がり行くこの想い

同じ器で 違う存在へ 攪拌されて揺らいでいる。

 

うねる波を 遥か遠くへ引き伸ばし

万物を通り抜けて 4つの世界を見つけました。

 

熱は冷め 美しい罅の乱反射

 

光の速さで伝わる 世界の産声

相反する双子の膜は ほんの僅かに破れていた。

 

ああ 世界よ 聴こえていますか

この歓びの 幾千幾万もの 光と闇 祝詞と呪詛の織り成す賛美歌を

さあ 世界よ 聴こえるだろうか

上質な玻璃の楽園よ 掌に納まる 青き命の真珠よ。


 
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