ある日の午後のこと-
母親「美沙ちゃんがお使いに行ったきり戻ってこないの」
それを聞き付けた俺は、一路スーパーへと向かった

…んだけど　道中の喫茶店で配膳してるのは

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百瀬！？
何であんなところに

ビックリしてると、ほうきを手にした店員が話しかけてくる

店員A「あ、お客さん？」
「い、いえ、あの子の関係者というか」
店員A「あ、彼氏か」
「違いますよ」

店員A「やー、今日ってうちの店の月一の半額デーなのね
でもこんな時に限ってスタッフが大勢休んじゃってて
忙しくて、どうにもならなくて　
そんな時よ
店長がたまたま外歩いてたあの子に頭下げて
手伝ってもらったってわけ」
必死の説得に折れる形で手伝ったという

「でも、忙しいのにここで掃除してていいんですか？」
店員A「それよそれ　客のみんながあの子を指名して注文するのよ
そういう店じゃねーっつうのに！
でもあの子も律儀に対応しちゃってさ
出る幕無しで
私はこうして掃除役ってわけよ」

そんな話をしてると　入り口が開いてもう一人
店員さんが出てきた
店員B「あらあら、お客さんかしら？
ごめんね、もうお料理ないから、お店閉めるって
うーちゃんも閉店の看板出したら、お片付け手伝ってって」

店員A「違うよ、あの子の彼氏だって」
店員B「まぁ」
（だから違うのに…）

店員B「あの娘のおかげでお客さんすごいのよ
夕方前にお店閉めるって、始まって以来だって
あの子も臨時で入ったのに　すごい仕事っぷりでね
きっと天職なのかもしれないわね」

二人はそう言って店内に戻っていく

「う～ん」
ここは以前、クラスメートに因縁つけられたところに近い
それだけが会話中も引っかかっていた

うちの学校はバイトは禁止だった
この姿を見られたら、恐らくまた突っ込まれるだろう
でも、もうすぐお店閉めるらしいし

ここは

１.　すぐにやめさせよう
２.　本人がいいなら口出し無用だ
３.　バイト代だけはきっちり貰おう

+++
一気に寒くなりまたね　皆さんお身体お大事にです
ちなみにお話は真夏の出来事だったりします

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