この作品はキャラ設定が崩壊しています。原作重視の方はご注意ください。
時代背景がめちゃくちゃです。
一刀くんがこれでもかってほどチートです。
それでもいいかたはどうぞ
愛紗拠点
『ズンズン』
この日愛紗は渡り廊下を機嫌悪そうに歩いていた
その姿を見た兵士や侍女たちは自然と道を譲るか、他の通路へと逃げるように逸れていった
愛紗が機嫌が悪い理由は
愛紗(なぜ今日に限って一刀殿に政務が入るのだ!! 今日は私と一緒に警邏で街を見回るはずではなかったのか!!)
もちろん北郷一刀であった
一刀は主に警邏隊の隊長を担当しておりほぼ毎日警邏隊の隊長として働いているがごく稀に政務の量が白蓮たちの限界を超える時があり、そんな時のみ一刀も政務をしなければならなくなる
そして今日はそのごく稀の現象が起きてしまった
これは誰のせいでもなく、ましてや誰を責めることも出来ない。それに政務はとても重要なものだということも解っている
政務を行うだけなら愛紗もここまで機嫌を悪くはしないが、一刀が政務を行うと必ず桃香が手伝いに行っているのだ
愛紗(最近は一刀殿とまともに話せていないな……)
愛紗「はぁ……いつまで考えても無駄か。警邏に向かおう」
愛紗はそう一人呟くと警邏隊の集合場所へと向かった
桃香「はぁ~。終わった~……」
一刀「お疲れ様でした桃香さま。今お茶を入れますね」
そう言うと一刀は竹簡を整えると席を立ち容器を二つ取り出すとお茶を注ぐ
一刀「どうぞ」
桃香「ありがとう一刀さん」
桃香と一刀はお茶を啜りながらゆっくりとした時間を過ごすが
桃香「ねぇ一刀さん、まだお昼ごろだし、この後一緒に街に行こうよ」
お茶を飲み終わった桃香は容器をかずけている一刀にそうもちかけた
一刀「いいですよ。仕事を手伝ってもらいましたからね」
桃香「やったー♪ なら今すぐ行こう!!」
桃香は一刀の手を引っ張り、一刀は素直に引っ張られながら街へと向かった
愛紗「うむ、今日も特に異常は無いな」
愛紗は活気に溢れた街を見ながら満足そうに頷く
そんな愛紗の耳に聞きなれた声が聞こえてくる
一刀「桃香さま、あまりはしゃぎすぎるととこけますよ」
桃香「平気だも~ん。それよりはやくはやく~♪」
それは自分が主と仰ぐ者と今頃政務に励んでいるだろうと思っていた盟友であった
愛紗「なぜ桃香さまと一刀殿が一緒に街に居るのだ!? 政務はもう終わったのか?)
そう思いながら愛紗は二人に近づき声を掛ける
愛紗「桃香さま、一刀殿、政務のほうは無事に終わりましたか?」
桃香「あ! 愛紗ちゃん。うん、ついさっき終わって一緒に街に来てたんだ」
一刀「愛紗さん、そういえば警邏の仕事がありましたね。すみません桃香さま、できればこの後は警邏のほうに行きたいのですが」
桃香「え~。今日くらいはいいじゃん。ね♪」
桃香はそう言いながら一刀と腕を組む、それを愛紗が見逃すはずも無く
愛紗「!!! いえ、今日は本来一刀殿も私と一緒に警邏を行う予定だったのですから、今からでも参加していただきます」
そう言いながら愛紗は桃香とは逆側の腕に絡みつく
一刀「あの、二人とも、とりあえず腕を放してくれませんか?///」
一刀は民衆から向けられる好奇の視線を感じ恥ずかしさから頬を赤くしていた
愛紗「そもそも桃香さまは先ほどまで一緒にいたのでしょう? ならここは素直に私に譲ってくれてもいいと思うのですが?」
桃香「えー!? 一緒にはいたけど政務をしてたんだからそれは関係ないと思うな」
そんな桃香のごくごく普通の一言で愛紗の何かが切れた
愛紗「いいじゃないですか!! 私なんかここ最近まともに一刀殿と話してすらいないんですよ!! それに比べたら桃香さまは幸せすぎるほどです!!」
その叫び声は辺りを静まらせるには充分なものだった
辺りが完全に静まっている中、一刀が口を開く
一刀「すみません桃香さま。今日は愛紗さんと一緒にいようと思うので」
そう言うと一刀はスルリと桃香の腕を抜けて愛紗のほうを向き
一刀「行きましょうか」
そう言って笑顔を向ける、その笑顔を見た愛紗は顔を真っ赤に染めながら頷き二人一緒に歩き出す
一人残された桃香は
桃香「あーあ、愛紗ちゃんに取られちゃった……でも次は渡さないから!!」
一人恋の炎を燃え上がらせていた
一刀「あのー、愛紗さん。そろそろ腕を放してくれませんか?」
桃香と別れた二人はしばらくの間、無言で街を歩いていたが、一刀が口を開いた
愛紗「あっ! そそそ、そうですね!」
一刀にそう言われた愛紗はあわてて腕を放して距離を置くが
愛紗「一刀殿……桃香さまと政務をしているときは隣に座ってやっているのですか?」
一刀「はい、そうですけど。それがどうかしましたか?」
一刀がそう答えると愛紗は一刀に近づき、また腕を組んだ
一刀「愛紗さん!? どうしてまた腕を絡めてくるんですか!?」
愛紗「なんでもないです! さぁ、警邏の続きをしましょう」
愛紗は半ば強引に話を終わらすと一刀を引っ張り始めた
その後、結局一刀は警邏が終わるまで腕を放しては貰えなかった
その間、腕に伝わるふくよかな感触を感じていた一刀は
一刀(煩悩退散! 煩悩退散!!)
とひたすら無我の境地を目指していたらしい
その夜、愛紗の部屋にて
愛紗(ああ! 私はなんてことを!!)
愛紗は一人寝台の上で悶えていた
愛紗(しかし、なんだか桃香さまと一刀殿が仲良くしているのを見ていたら……)
そう思いつつも今日の自分の行動を思い出し、また寝台の上でジタバタしだす愛紗
愛紗「寝よう!!」
そう言うと愛紗は寝台にもぐりこむと目を閉じるがどうにも一刀のことが頭を離れなかった
白蓮拠点
白蓮「なぁ、一刀」
一刀「ん? どうした?」
白蓮「本当にこのお店で昼飯にするのか?」
一刀「そうだけど……何か問題でもある?」
白蓮「いや、問題というかなんというか……」
一刀「?? まぁ、とりあえず座ろう」
白蓮「あぁ…」
そう言って一刀と白蓮が座ったのは現代で言うオープンテラス的な場所で、すぐに店員が注文をとりに来る
一刀と白蓮が適当なメニューを頼むと店員は下がっていった
その店の客はほとんどが女性客であり、男性がいたとしても、それはカップルの片方くらいなものだった
白蓮「それにしても一刀はどこでこの店のことを聞いたんだ?」
一刀「ん? この前星に警邏中に誘われたんだけど断ったことがあったんだ」
白蓮「あいつは……」
白蓮は眉間に手を当てながらため息をつく
そんな様子を見て一刀がクスクス笑っていると
男「おい! なんなんだこの店は!!」
そんな怒鳴り声が聞こえてくる
見れば一刀たちの座る席のちょうど反対側辺りに店員に怒鳴りつけている男がいた
その男は誰がどう見ても酔っ払っており、言っていることも「机が汚い」や、「食い物がまずい」などであった
机にかんしては明らかにその男が食い散らかしているのだが、完全に泥酔している男が気が付くはずもなかった
一刀「ごめん白蓮。ちょっと行って来るね」
そう言うと一刀は席を立ち上がり男のほうへと向かう
男「んぁ? なんだお前は!」
男は一刀に向かって叫ぶが一刀はその男を軽く無視して店員に話しかける
一刀「この机は元から汚れていたの?」
店員「いえ、私どもは清潔感を売りにしていますのでそのようなことはまずないと思います」
一刀「思うだけですか?」
店員「訂正します。そのようなことは無いと断言します」
一刀「料理がおいしくないって言うのは?」
店員「周りのお客様の笑顔を見ていただければわかって頂けると思います」
一刀「そっか。おじさん、店員さんはこう言ってるけど?」
男「うるせぇ!! さっきから俺のことを無視しやがって!!」
男はそう叫ぶと一刀に向かって殴りかかるが
一刀「それじゃあ答えになっていませんよ」
男の拳を軽く受け止めた一刀はそのまま男の腕を捻り上げ、間接を極めると
一刀「もう一度聞くよ。今の店員さんの言葉に嘘はあるかな?」
そこまでされてようやく男は
男「いてててて!! 悪かったって、その店員はなにも間違ってないって!!」
一刀「ほんとにですか?」
男「本当だって、ただ今日は気分が悪くて暴れたかったんだよ!!」
一刀「そうですか」
一刀は男を解放すると
一刀「もし暴れたいのなら今からお城の訓練に参加されてはどうでしょうか? 誰にも文句を言われることなく暴れられますよ」
男「そうだな。試しに行ってみるか……」
そう言うと男は訓練場に向かっていった。ちなみに今日の訓練担当は愛紗と鈴々
一刀はその男の背にいつの間にか「一刀代理」と書いた竹を貼っており、その男の背にむかって
一刀「合掌」
『チーン』
そしてその男が去っていくと、途端に辺りが歓声に包まれた
店員「ありがとうございます。あなたのおかげで助かりました。よろしければ何かお礼を」
一刀「いえいえ、気にしないでいいですよ」
店員と話を終わらせて席に戻ろうとした一刀だったが
女性1「あ、あの! よろしければこの後、私と一緒にお食事していただけませんか!!」
女性2「なに言ってるのよ! 私と一緒に食事を!」
女性3「あなた、私の執事になりなさい」
天和「え~。この人はお姉ちゃんのだよ~」
地和「ちょっと姉さん!! この人はちぃのものなんだから!!」
人和「………////(クイクイ)」←だまって袖を引っ張っている
一刀「あはは……。すみません、皆さん。俺はもう一緒に食事する相手がいるから」
そう言うと一刀は民衆(全員女性)の間をすり抜けて、自分の席につく
白蓮「よかったのか……」
白蓮はそう言いながら白蓮のことを若干睨んでくる(三名ほどは完全に睨んでいる)ほうを指差した
一刀「仕方ないだろ。今日は白蓮と来てるんだから」
白蓮「そっか……」
そこに店員が注文した料理を運んでくる
一刀「とりあえず食べよう。いただきます」
そう言って手を合わせる一刀
白蓮「一刀、それは天の習慣かなにかか?」
それを不思議そうに白蓮は見つめる
一刀「うん、そんなところだね。気にしないでいいよ」
白蓮「そうか……いただきます」
白蓮も手を合わせる
その後二人は雑談をしながら食事をとり、街を回った
途中で一刀が装飾品屋に白蓮と一緒に入り、白蓮に髪飾りを買っていた。白蓮も何かを買っていたが一刀はそれには気が付かなかった
白蓮「一刀、今日はありがとうな。贈り物までしてくれて」
一刀「俺こそ今日は楽しかったよ。いつか俺のあげた髪飾りをつけてまた一緒に街を回ろうね」
白蓮「そ、それは……善処する////」
そんな白蓮の答え方に一刀は「なんじゃそりゃ」と言うと
一刀「それじゃあ、おやすみ」
そう言って自分の部屋へと戻っていく。その後姿を見ながら白蓮は装飾品屋で買って、一刀に渡せずにいたネックレスを取り出す
白蓮「結局渡せずじまいか……何をやっているのだろうな私は……」
白蓮はネックレスを沈む夕日にかざす
白蓮「いつか必ず渡そう。ちゃんと向かい合って……」
その場面を想像して白蓮は一人で頬を染め、そして白蓮も自分の部屋へと戻って行った
訓練場にて
愛紗「ほら! まだまだ行くぞ!!」
鈴々「突撃! 粉砕!なのだー!」
男「もういやーーーーーー!!!」
合掌『チーン』
どうもkarasuです
いかがだったでしょうか?
甘い展開をという要望、白蓮に拠点だけでも光を、ということだったので頑張りたかったのですが……
あまりあま~~~~~~い!! 展開にはなっていないですね。すみません
jackry大佐、ネタの参考ありがとうございます。本当に感謝です!!!
次回は本編です。それと拠点についてですがこれからはほとんどなくなると思います……たぶん
ネタが浮いてきたら書く程度になるのでもういっそのことお気に入りユーザーの大佐がたのみ向けにしようかなとも考えています
ここまで読んでくださりまことにありがとうございます。これからもほそぼそと続けさせていただきたいと思います。
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投稿です
拠点のみです。前回は沢山のコメント(アンケートへの協力)本当にありがとうございました。
過度な期待はせずに生暖かい目で見ましょう
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