涼椰（すずな）は狸妖怪である。
未だ現代に残る妖怪は、それ相応に生き抜く術を身につけており、
兎妖怪の月見を筆頭に、人間社会に取り入る立ち回りの上手さを武器にしている。
涼椰もご多分に漏れず、人の庇護欲をそそらせる術に長け、平穏な日々を勝ち取ってきた。

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一言で言えばあざとい。しかし、本人は至って無自覚である。
危険な目にも遭いそうなものだが、何らかの「加護」が機能しているようで、
常に周囲の人や環境に恵まれ続けている。ある意味で幸運の化身。
月見食堂の向かいの洋食屋サルジニアに居候し、
店主の死後は給仕や調理補助の経験を活かし、可否茶館神様会議支店に働き口を見つける。