真・帝記・北郷:一~彼の生きた証:前~
風が平原を撫でる。
強風というほどではないが、旗を揺らす程度の力はあるその風に現幽州刺史・藍々は肩上で切りそろえた髪を右手で軽く押さえた。
ここは幽州の州都・北平。
漢代は公孫賛が、魏代は龍志が治めていたこの地は袁紹により破壊されていた期間を除き対異民族戦の前線または交易の要所であった。
その郊外の平原で藍々は新兵と古参兵を交えた騎馬隊の演習を行っている。
「田将軍!騎馬隊の演習、そろそろ終わりにしても……」
「駄目です」
副官の言葉に考えるそぶりも見せずに藍々は即答した。
「しかし、もう随分と長い時間演習をしていますが…」
「…あなたは今回中央からいらっしゃった方でしたね?」
「はい。先日まで陳留におりました」
「成程…では仕方ありませんね」
クスリと笑い、藍々は手にした旗を一振りした。
それに合わせ騎馬隊が素早く展開し鶴翼陣をとる。
そこで藍々は再度手早く旗を二度振った。
鶴翼陣からすぐさま次の陣形へと展開する騎馬隊。しかしその動きは集団ごとに多少のバラつきが見える。
「新兵と古参兵の動きの差は戦において致命的なる。また用意に両者を混ぜれば、その小隊一つ一つの質を下げる可能性もある……同等とまでは言いませんが、陣の移行程度はもっと速やかにできるようにならなければ、新編成への大きな障害です」
「しかし、兵の疲労を鑑みれば…」
「戦場に休憩時間はありませんよ。優しさだけでは生き残れない。兵も…国も……」
ふっと藍々の表情に影が差した気がした。
そのことに気付いたのか、副官は僅かに怪訝な表情を浮かべた。
「…かつて龍志さんがこの北平の地に立った時のことを知っていますか?」
「いえ…存じ上げておりませんが」
「あの人がここに来た時、北平は袁紹軍に破壊されて廃墟でした。州都としては勿論、城として最低限の機能も果たせないほどにね」
中原に比べ寒く厳しい幽州。北平を復興させるなど誰もが考えられなかった。
「しかし、防衛、交易、交通…あらゆる面から北平の存在を重くみられたあの方は北平の復興に着手されたのです」
土地を耕し、城壁を直し、犯罪をつぶさに取り除き、商人を招き、公共施設を充実させる。
「その時、龍志さんは口癖のようにおっしゃっていました。優しいだけでは駄目だと、厳しいだけでも駄目だと。統治に必要なのは慈悲と、場合によっては争いを起こすことすら厭わない冷徹さ……」
そして今、北平は十万を超える人口を有する一大都市として幽州のみならず大陸に名を轟かせている。
「優しさだけでは…ですか。そのあたりに維新の理由がありそうですね」
「はい。三国同盟の話が出た時の龍志さんの顔は…凄いものがありましたから」
もっともその後の一刀の失踪の話を聞いた時の顔はさらに凄かったが。
「……ご無事だと、いいですね」
やや躊躇いながらも副官の言ったその言葉に、藍々は何も言わず小さく頷くと、南方、彼女の敬愛する上司が消息を絶った地に繋がる空を見上げた。
……雲はなにも伝えることなく流れていく。
「と、いう訳でして~呉としては以前の確執を取り去り、手を取り合ってやっていきたいと~」
「成程…言いたいことは分かった。じゃあ陸遜さんはしばらく別室で休んでいて」
一刀の言葉を聞いた侍女が陸遜を客間へと連れていく。
それを見送り、一つ大きなため息をついた後一刀は一堂に会した諸将を見渡した。
ここは合肥城。一月前に龍志率いる一軍と孫呉の軍勢が交戦して以降、洛陽方面を蒼亀に任せ一刀は主力をここに集結させていた。
といっても孫呉へ侵攻するためではなくあくまで防衛のためだ。主力を動かしたのは、孫呉のみならず蜀や有力豪族達への牽制の為……となっているが、実際のところはある一つの案件の為である。
「…さて、さっきの話に対してみんなの意見を聞かせてくれるかな?」
一刀の言葉に、まず最初に進み出たのは彼の傍らに控えていた華琳だった。
「先だっての戦は何者かによる二虎共食の計であり、捕虜の口からそれが解った以上戦を続ける意思はない。故に謝罪と共に漢の名の下に新魏国と不可侵条約を締結したい…か。勝手といえば勝手な話だけど、理にはかなっているわね」
「感情論を抜きにすれば、妥当な話ですね~」
言葉を風が繋げる。
「漢を復興させ、天下の趨勢を握ったとはいえこちらは洛陽に白装束を抱え、蜀の動向は解らず……そんな状況下で孫呉とことを構えるのは得策ではありませんからね~」
「……俺もそう思う」
二人の言葉を受けて一刀が口を開き、一同の視線が彼に集まった。
「そもそも維新の目的は三国の不平分子の動きを抑え、維新軍という敵を作ることで三国の危機感を増し結束を固めさせるためのもの…白装束の奴らのせいで予定は狂ったけど、この理念は忘れてはならないと思う」
その言葉に、一瞬躑躅が何か言おうとしたが思い直したのかすぐさまいつも通りの微笑みを浮かべ話の続きを待った。
「そう考えると孫呉と戦う意味はない。むしろ共に白装束の集団を倒し、漢の名の下に新しい三国体制を築くべきだ」
「しかし、それでは結局維新前となんら変わらないのではないですか?」
そう言ったのは武官席にいた華雄だった。
日ごろ政治に口を出さない彼女の発言に、一刀を始め幾人かが意外そうな顔で彼女を見る。
「確かに漢の名の下にある以上、以前と違い一定の規約の下で三国体制は立てられるでしょう。しかし漢といっても実質は我等新魏の影響力が大きい。それでは新魏、呉、蜀による三国体制の再現ではないですか?」
無論。漢の旗の影響の分我らが有利ではありますが。と付け加えて華雄は口を閉じた。
それに対し誰も何も言わない。一刀の話も一理あったが、華雄の話も筋は通っている。
またそれ以上に、維新時代からの将の本音としては孫呉と一戦交えることに対して積極的であることもある。三国とはいえ、呉、蜀は一度かつての曹魏に対して大敗したこともあり、また国土からくる単純な国力でも新魏に比べて大きく劣っている。
つまり新魏は三方面同時作戦を展開してもやっていけるだけの軍事力を有してはいるのだ。
「華雄の言うことも尤もだけど…やはり同盟は受けるべきだと思う。なによりそれが龍志さんの考えなんだろう?」
「それは…」
龍志が孫呉と戦うなと言い残したということを一刀に伝えたのはほかならぬ華雄だ。
「ですが…」
しかし、華雄はその言葉にどこかひっかかりを感じていた。それはほんの小さな小骨のようなものだが、決して短くはない時間を龍志の弟子として過ごしてきた彼女には看過できないものだった。
華雄は思う。龍志の最後の言葉は本当に彼の真意だったのかと。
「それにさ…同盟締結後に関するこの条文がある以上、同盟を結ばないわけがいかないだろう?」
一刀の指さす書簡に刺された一点。そこに書いてある文が何なのか、その場にいる全員が察することができた。
そしてそれは主戦派の意見を封じ、一刀が自ら合肥までやってきた案件の答えとなりうる存在。
『同盟締結後、孫呉は全ての捕虜を解放する』
華雄たちを逃がして以降の消息の知れない一人の男の唯一の手掛かり…いや、希望がそこにあった。
一刀の言葉にそれぞれの思いを抱きながらも黙り込む一同。
「………」
そんな中で、武官第一席にいる雪蓮だけは終始俯いたままその表情から何かを読み取ることはできなかった。
呉・建業。
『王業』を『建てる』という穏やかでない意味を含んだこの城は、長江の流れの恩恵を受け商業、農業共に盛んなその名に負けぬ大都市である。
そんな城の一角。宮場の廊下を二人の少女が静かに歩いていた。
「ふぅ…」
よほど疲れているのか、桃色の髪の少女が深く溜息をつく。
「お疲れですか?蓮華様」
それを見た紫がかった黒髪の少女がそう声をかけた。
「いや、大したことはない。ただ穏はうまくやっているかなと思ってな」
王としての顔でそう答える蓮華に、黒髪の少女・思春はかすかに眉根を寄せたがそれ以上何もいわず蓮華の後につき従う。
龍志との戦の後、事の真相を知った彼女たちはすぐさま今後の対策を話し合い、新魏との同盟を結ぶことを決めた。
ただその為の切り札として、『彼』を使うことに対して蓮華が反対したため若干の遅れがでたのだ。
その切り札とは……。
「おや、孫権殿に思春殿。そろって散歩かい?」
声のしたほうに二人が視線をやると、中庭にある小さな卓の椅子に腰かけた一人の男がこちらを見ていた。
「龍……」
「貴様…病人が勝手に歩くなと言っているだろう」
蓮華が言うよりも早く、思春が男へそう言い放つ。
「これは失礼…とはいえ流石にいつも部屋にいては気持も滅入るものでね。それに少しくらいの運動は今の病状ではかえって良いものだよ…」
苦笑する男にそれを睨みつけながらもやはり口の端にやはり小さな苦笑いを浮かべる思春。そんな二人にどこか取り残されたような気持ちになる蓮華。
チチチ…
どこかで鳥が鳴いた。
「…仲良いのねあなた達」
「!?蓮華様、これは……」
「孫権殿、忙しい政務の合間にお茶などどうかな?この龍志が煎れた茶、それなりに評判は良いものなのだが…」
そう言って茶器を指先で小突く男・龍志に、蓮華は再び、しかし今度は幾分呆れを含み悩みの抜けた溜息をついて、静かに中庭へと足を踏み入れた。
その後ろにやや慌てて思春が続く。
「まったく…貴方、捕虜としての自覚が足りないんじゃないの?」
龍志の煎れた茶の入った湯呑を手で包み、蓮華は苦笑しながら目の前で思春の分の茶を煎れる男にそう言う。
「好きにして良いと君が言ったからだろう。捕虜とはいえ医者に診せてもらったりと色々と恩があるからな、何かしら返したいのだがそれもできんし、それでせめてもの茶だ」
「髪を切ったことに対する謝罪は入っているのかしら?」
「それも勘定に入れるとなると…ふむ、困ったな」
本当に深刻そうな顔で眉根を寄せながら思春に湯呑を差し出す龍志。その顔にまた苦笑しながら蓮華は一口茶を啜った。
「……美味しい!」
鼻孔をくすぐり口内を駆け巡る茶の香り、落ち着いた渋さの中でも茶葉の甘みを殺さないその味。
「凄いわ…冥琳でもここまでのものは煎れられないんじゃないかしら?」
「こやつは茶だけは一流ですので」
そう言い、隣の思春も茶をすする。
その表情は言葉と裏腹にとても穏やかだ。
(……本当にデキてるんじゃないでしょうねこの二人)
外史的、外伝的な意味で出来てます蓮華様。
「それはそうと…以前話していた同盟の話はどうなりそうだ?」
「……たぶん大丈夫よ。あなたが生きている限りは」
龍志の話に、幾分声を落として蓮華が答えた。
微かに、湯呑を持つ手が震えた気がする。
「……それまで持つの?」
「さて…まだまだいけると思う日もあれば、今日あたりかなと思う日もある……はっきりは言えんよ」
肩をすくめる龍志。まるで天気のことを話すような口ぶりだが、その内容の重さに蓮華と思春は何も言えずにただ緑の水面を見つめた。
龍志が倒れた直後、蓮華の提案で龍志はすぐさま孫呉の幕営に運ばれ治療を受けた。
多くの仲間を斬った敵将へのこの処遇に諸将は少なからず動揺したが、冥琳の口から龍志は今後の情勢に利用価値があるために生かしているという旨が諸将に通達され、また戒厳令が敷かれたことにより動揺は最小限に抑えられた。
その際龍志を治療した華佗という流れの医者が、治療を終えて去る時にこう言い残したのだ。
『出来る限りのことはした。だが受けた傷が深すぎる。自分の腕をもってしても一月程の延命しかできなかった』
と。
「…ねぇ龍志」
「うん。何かな?」
ひどく穏やかな瞳のまま小首をかしげて蓮華を見る龍志。
その表情から彼の感情をうかがい知ることはできない。
「残りの時間…ここで過ごす気はない?」
龍志が捕虜となってからの日々、それは蓮華にとって貴重な時間だった。
王としての振る舞い。それに反する一人の少女として振る舞い。その二つが共に存在するが故に、蓮華は歪だった。姉のように両者をうまく切り分ける事も、曹操のように支えを得る事もなく。
だが龍志は蓮華が初めて会う存在だった。一言で言うなら不思議な存在だった。
彼の前では王でありながら少女であることができた。もっと言えば、その二つをあるがままに受け入れてくれた。
そして呉王・孫権と少女・蓮華は、一つとなることができた、もっと言うならば王とて人間に過ぎないということを知ったのだ。
「うーむ。なかなかに魅力的な提案だが遠慮するよ。一刀にはまだいろいろと伝えきれてないところがあるからね」
北郷一刀。新魏王にして漢帝一番の臣。そして天の御使いと呼ばれる男。
蓮華は思う。彼はどうだったのだろうかと。維新を経て王になる。その過程において龍志という男がどれほど影響したのだろう。
きっと自分と同じだと彼女は思う。きっと彼も王でありながら天の人間…いや、北郷一刀という存在でいる事が出来たのだろう。
目の前にいる男のおかげで。
「やはり貴方にとって北郷一刀は大切な人なのね」
「まあ…彼と新魏という国は俺の生きた証だからな」
『生きた証』さりげなく述べられたその言葉に龍志は何を込めるのか。
蓮華には解らない。思春にも解らないだろう。
ただ、恋愛とか敬愛とかそういう感情ではなく、もっと摩訶不思議でそれでいてひどく単調な思いが龍志の心は自分のもとには決して来ないであろうという事実を残念だと思わせた。
(優秀な人材への思いかしら…それが一番近いかもね)
「さて、自分からふっておいてなんだが、小難しい話はこれくらいにしようじゃないか。実は最近面白い話を聞いたんだ。赤い洗面用の桶を頭に乗せた男がな……」
茶器や茶菓子の入っていた器を片づけ、茜色に染まり始めた空を見て龍志は軽く伸びをした。
「う~ん…良い仕事をしたなぁ」
「偉そうなことを言うな馬鹿者」
その隣で蓮華に茶器の片づけの手伝いを命じられ嫌々ながら(しかしどことなく満更でもなさそうに)龍志を手伝った思春の姿が相も変わらず無愛想にそう言う。
「しかし…蓮華様の為にわざわざああいう場を作ってくれたことは感謝する」
「…ばれていたか」
「当たり前だ」
にべもなくそう言う思春に、おみそれしましたと龍志は笑いながら肩をすくめ。
「最近、どうも調子が悪そうだったんでな。気分転換でも思って」
「その為に病人の分際でわざわざ中庭まで?人の心配をするのはいいが、自分の身も大切にしろ」
「まぁ…もってあと少しの命なわけで…」
「それがどうした。我ら将の命などそういうものだろう。明日、明後日、あるいは今日。いつ戦で死ぬか解らない。そういう意味では貴様となんら変わらん」
「……驚いた」
「え?」
思わず龍志の顔を見た思春の前で、龍志は切れ長の目を丸くしながら。
「君からそういう哲学的というか文学的な言葉が聞けるとは思わなかった」
「ば…馬鹿者!!下らんことを言ってないで、とっとと部屋に戻って寝ろ!!」
「はいはい」
顔を赤くしてそう言う思春に小さく笑いながら、彼は寝所へと足を進めようとする。
「……龍志」
「はい?」
不意の呼び声にその足は途中でぴたりと止まった。
「一つだけ訊きたい。私とお前は…以前あったことはないか?」
「どういしてまたそんな質問を……」
振りむいき、尋ね返す龍志。
もしも思春がよく見ていれば気付いたかもしれない。
茜の影に隠れた龍志の微かな期待の表情を。
「いや…何でもない。忘れろ」
「……そうか」
残念そうに呟き、龍志は再び踵を返す。
外史と外史の繋がりは複雑怪奇。もしかしたらという思いが彼にもあった。
もしかしたら、あの思春とこの思春の間に何かつながりがあるのではないかと。
静かに一歩を踏み出す。
その時。
不意にその足が止まった。
「……龍志?」
まだ彼を見ていたのだろう。突如動くことをやめた龍志を怪訝に思ったのか、思春が彼に歩み寄りその肩に手をおく。
ドサッ
「なっ!!」
突然のことに思春は対応できず、茫然とその場に立ち尽くした。
目の前で、先程まで小憎らしい笑いを浮かべてきた男が青ざめた顔で床に倒れ伏している。
白い床を汚すは紅の鮮血。その出所は男の口。
「りゅ、龍志!!」
思わず叫んだ思春の声を聞いても、龍志は微動だにしない。
ただただ、床を汚す紅が広がるだけ……。
「待っていろ…すぐに医者を呼んでくる!!」
そう叫んでその場を駈け去る思春。
龍志は答えることなく、ただカタカタと震える手を前方に伸ばす。
「こんな…とこ…ろで」
這う。
「終わ…るのか」
這う。
「一刀に…再び」
這う。
「会う…事も…なく……」
ずるずると這うたびに、白い床に紅い軌跡が描かれてゆく。
やがてそれも止まる。
力を失い地に落ちた龍志の手。脳髄は前へ前へと指令を出すが、体はそれに応えない。
尤も、応えても意味などないのだが。
「…無様ですね。義兄上。いえ、古城龍志郎」
突然頭上から声が聞こえた。
見なくてもわかる。その名を、自分の本当の名前を知っているものはこの世界にたった二人しかいない。そしてその中で男はただ一人。
「蒼亀か…」
「ええ。あなたの義弟・蒼亀です」
「まったく…こんな処に…ばれたら問題だろう」
「ばれないようにしていますから……それより龍志郎さん」
「うん?」
顔を上げようとするが上がらない。ああ、今回ばかりは本当に駄目だなと漠然と龍志は思う。
「死ぬんですね」
「死ぬみたいだな」
簡潔な会話。
無駄もなく。余計な感情など何もない。そんな会話。
「自分勝手ですね。私には管理者をやめさせ、北郷一刀は王の道に歩ませ……」
「すまん……」
「はいはい…許してあげますよ。あなたのそういうところには私は昔から弱いんですから」
見なくても蒼亀が肩をすくめたのが龍志にも解った。
今彼がどんな表情をしているのかも。
「ただ、一刀様にはきちんと謝ったほうが良いですよ。かなり気にしてましたから」
「……手伝ってくれるのか?」
「ま、長い付き合いですし仮にも義兄ですからね」
蒼亀がそう言った瞬間。龍志の意識は急に遠くなった。
それは闇に沈むというよりも、空に吸い込まれるかのように……。
高く高く…落ちてゆく。
~続く~
中書き
どうも、タタリ大佐です。
前回の宣言通りの書き直し第一話、いかがでしょうか。
とりあえずは龍志にけじめをつけるところからですので、原作キャラの活躍はまだ少なめです。
え?龍志と思春の関係?まあそれは何とかします……。
しかし、病気も辛いですがスランプというのも辛いものですね。ここ数カ月執筆に関して発想はあっても実際に書けないという状態が続いていました。そんな中でも作品を読んでくださり私の帰りを待っていてくださった皆様には感謝してもしきれません。
しかし、待たせた割にはこの文章力と構想……。うう、遅筆で文弱で構想崩壊で駄目駄目な私は穴掘って埋まってますぅ!!
(以下、穴の中から)
とりあえず、前回も書いたとおり、以前書いていたときに自分が感じていた疑問を解消しながら今までよりも原作キャラに比重を置いた書き方をしていこうと思います。
初めは昔とあまり変わらないかもしれませんが、二話後くらいからだいぶ変わると思うので、淡々と応援お願いします。
では、次作品にてお会いしましょう。
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時期的には帝記・北郷:十話の後からです
オリキャラの登場、また原作キャラとの深い絡みもありますので、そういうのが苦手な方はお戻りください。