No.1062998

スマブラ Stern des Lichts 83 ~創造の左手~

Nobuさん

本編最後のファイター、パルテナを救出します。
ベルが主人公らしいところを見せました。

2021-05-29 17:31:14 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:585   閲覧ユーザー数:585

 クレイジーハンドとダークサムスをダーズの呪縛から解放し、残るはマスターハンドとパルテナのみ。

 スマッシュブラザーズはシャドウのカオスコントロールを使ってスタート地点に戻り、右に進んだ。

 セリス、テイルス、ソルガレオ、ヒカリを倒し、一行はいよいよマスターハンドとパルテナがいる場所に辿り着く。

 

「パルテナ様……」

 ピットはぎゅっと、パルテナの神弓を握り締める。

 彼女が、敵に操られた最後のファイターなのだ。

「ちっ……」

 ブラックピットは舌打ちし、神弓シルバーリップを構える。

 パルテナの神弓の試作品であるこれは、試作品ながら使いやすい性能を誇る。

「ラ・ナチュ・マ・ギ・デ・スカト」

 マスターハンドとパルテナは魔法攻撃を得意とするため、ドリィはレジスト・ヴィレを使った。

「もしも、マスターハンドが本物ならば、仲間を助ける戦いは、これで終わります」

 目の前にいるマスターハンドは、本物なのか。

 ドリィはぐっと杖を握り締めている。

「ウフフフフ……キーラサマニサカラウモノハ、ミンナケシサッテアゲルワ」

「キーラサマコソ、シコウナノダ」

 パルテナは恐ろしい笑みを浮かべ、マスターハンドの身体は光に包まれている。

 この二柱は強力だが、彼らを解放すれば、ついにスマブラメンバーは全員集結する。

 ピット達は覚悟を決めて、マスターハンドとパルテナに挑もうとしていた。

 

「オマエタチモ、キーラサマニシタガエ!!」

「誰が……従うものか!!」

「ガブガブガーブ!!」

「さあ、みんなをキーラとダーズから助けるわよ!」

「怖いけど、僕は逃げないよ」

「邪魔をするなら容赦はしない」

 そして、ピット、ドクター、クラウド、パックンフラワー、そしてベルは、最後のファイターとの戦いに挑んだ。

「ガブーッ!」

 マスターハンドはパックンフラワーに狙いを定め、ミサイルを大量に放って攻撃する。

 何とかパックンフラワーはシールドで攻撃を防ぎ、シューリンガンでマスターハンドに反撃する。

「君の動きは……」

「ミキレナイワヨ?」

 ドクターはパルテナの動きを読もうとしたが、パルテナはくすくすと笑った。

「ちょっと、動かないでね!」

「ウフフッ」

 ベルが闇の力を霧状にしてマスターハンドとパルテナを包む。

 だが、パルテナの奇跡によって、闇の霧は全て消えてしまった。

「そ、そんな!」

「諦めるな!」

「ガブガブ!」

 クラウドはバスターソードを振り、衝撃波でマスターハンドを切り裂く。

 パックンフラワーは首を伸ばしてパルテナに噛みついた。

 

「やるじゃないの、クラウド、パックンフラワー」

「ガブ!」

「……」

 どんなもんだい、と胸(?)を張るパックンフラワーと、静かに佇むクラウド。

 だがマスターハンドは容赦なく、ベル達に攻撃を仕掛けてくる。

「危ない!」

 ピットは鏡の盾を使って、レーザーを全て防ぐ。

「操られた女神なぞ、くそくらえだ!」

 ピットは神弓シルバーリップを二刀短剣に変え、素早くパルテナに斬りかかる。

 ベルは大鎌を振り回し、青い炎でマスターハンドを燃やす。

「心臓マッサージ!」

「ギャアアアアアアアアア!!」

 ドクターはパルテナの胸目掛けて、心臓マッサージを放った。

 パルテナは叫び声を上げて、吹っ飛ばされる。

 だが、テレポートを使ってすぐに復帰した。

「凶斬り」

 クラウドは凶の字を描く斬撃でマスターハンドにダメージを与える。

「オートショウジュン」

「ぐあ、あ、パル、テナ、様」

「バクエン」

 パルテナは杖を振り、ピットに光の弾丸を放つ。

 さらに、怯んだピットに爆炎で追撃した。

「うわぁぁぁぁぁぁ!」

 そして、ドクターも握り潰されて地面に叩きつけられ、場外に吹っ飛んでいった。

「ちっ……」

 ベルは舌打ちして、鎌を持ち上げる。

「パックン!」

「ガブ!?」

「あんたは私の後ろに隠れなさい!」

「ガブガブ!」

 ベルはパックンフラワーを後ろに下がらせる。

 パルテナは杖を構えてパックンフラワーを爆炎で燃やそうとしたが、ベルが闇魔法で打ち消す。

「あんた達を助ければ、キーラとダーズに安心して挑めるのよ!」

 諸悪の根源であるキーラとダーズを倒せば、争いの世界は平和を取り戻す。

 そのためには、全ての仲間を解放するのが必要だ。

 ベルは強い思いを込めて、鎌を振り回してマスターハンドとパルテナを切り裂いた。

「……」

「ワタシタチハトメラレナイワ」

「それはこっちの台詞よ!」

 マスターハンドは無言で攻撃し、パルテナも様々な奇跡を使って翻弄する。

 だがそれも、ベルの鎌と闇魔法が打ち消す。

「俺達も!」

「援護するよ!」

 ピットはパルテナの神弓、ブラックピットは神弓シルバーリップから光の矢を放ち、マスターハンドとパルテナを貫く。

「ガブガブガーブ!」

「それ!」

「破晄撃」

 パックンフラワーは至近距離からポイズンブレスを放ち、マスターハンドとパルテナを毒に侵す。

 さらに、ドクターとクラウドも遠くから攻撃した。

 

「これでとどめよ! ナイトメア!!」

「ギャアアアアアアアアアアアアア!!」

「ウアアアアアアアアアアアアアア!!」

 ベルは闇を纏った鎌を勢いよく振り、空間ごとマスターハンドとパルテナを切り裂いた。

 空中から二人が現れ、そして場外に落下する。

 戦場でドゴン、という大きな音が鳴り響き、次の瞬間、周囲の光の力は消滅した。

 マスターハンドとパルテナは、キーラの支配から解放されたのだ。

 

「……これで、終わった……!」

 ベルはそう言うと、疲労からばたりと倒れる。

 カチャン、と彼女の鎌が落ちるのであった。

 ~ベルのスピリッツ名鑑~

 

 セリス・バルドス・シアルフィ

 出身世界:戦記の世界

 性別:男性

 シグルドとディアドラの長男。

 バルドとヘイムの血を引いており、聖剣ティルフィングを扱う事ができる。

 グランベル帝国の圧政からシアルフィを救うため、イザークで解放軍を結成する。

 

 マイルス“テイルス”パウアー

 出身世界:こことは異なる世界

 性別:男性

 2本の尻尾を持った子狐の男の子。8歳。

 いじめられていたところをソニックに助けられて以来、彼を慕っている。

 かなりのしっかり者で、機械に関する知識が深い。

 また、尻尾を回す事で空を飛ぶ事ができる。

 

 ソルガレオ

 出身世界:ゲフリアース

 性別:不明

 アローラ地方の伝説のポケモンで、コスモウムが進化したにちりんポケモン。

 エスパー・はがねタイプで、特性はメタルプロテクト。

 太古の時代から人々に崇められ、「太陽を喰らいし獣」と呼ばれていた。

 

 ヒカリ

 出身世界:ゼノワールド・並列世界4

 性別:女性

 伝説のブレイド、ホムラのもう1つの姿。

 ホムラの中にいたが、レックス達を助けるために目覚めた。

 それ以降、レックスやホムラ達と共に楽園を目指す事になる。


 
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