リィン、ゲッコウガ、ウルフを解放したカービィ一行は、新たな仲間を探すため、一度道を引き返した。
レイモンド・ブライスを解放した後、東の橋を渡ってロイドを解放し、雲の道を渡ると、銀髪赤眼の女性ファイターが縛られていた。
さらに、女性ファイターの隣には、レジェンド級スピリッツ、アクアがいた。
「……カムイ……!」
「それに、アクアネェまで……」
ダーズの魔の手は、王女二人にも及んでいた。
無差別な攻撃にダークリンクは歯ぎしりを立てる。
「癪だが……ちょっと、痛い目に遭ってもらうぜ」
ダークリンクはそう言って、魔剣でカムイの闇の鎖を叩き切った。
同時に、ダーズに操られたアクアもカムイと共に襲い掛かってくる。
「みんな! カムイを助けるぞ!!」
「ついでにアクアネェもね!」
「ああ……一人でも多く、できればみんなを助けるぜ……!」
ダークリンク、カービィ、ピカチュウ、テリー、シモン、ソレイユは、ダーズに操られたカムイとアクアに戦いを挑んだ。
「ていやぁぁぁっ!」
「どりゃああ!」
ダークリンクは高く飛び上がりアクアを一閃する。
カービィはアクアに会心の一撃を放った。
「10まんボルト!」
「……」
ピカチュウはアクアに10まんボルトを放つが、アクアはシールドを張って攻撃を防ぐ。
「パワーウェイブ!」
「はぁっ!」
テリーは地面に拳を叩きつけ、衝撃波を飛ばし、カムイとアクアを同時に攻撃した。
カムイが剣を槍に変えてシモンに刺そうとするが、その前にシモンの鞭がカムイの肌に掠る。
「……イタイデショ」
「ぐおっ!」
「太陽礼拝! からの、英雄のポーズ!」
アクアは槍をテリーに突き刺して攻撃する。
ソレイユはアクアを光で目晦ましし、英雄のポーズで攻撃した。
「えい、えい、えい、えい!」
「美味い!」
カービィは短い手足で懸命にカムイを殴り、テリーはハンバーガーを食べて体力を回復した。
「そら!」
「はっ!」
ダークリンクはアクアを容赦なく斬りつける。
ピカチュウはでんげきで追撃し、シモンは聖水でカムイを燃やした。
「♪~♪~♪♪~♪~」
アクアは人に恋をした水の精霊の歌を歌った。
その歌声は味方に足を与え、魔法から身を護る。
しかし恋の結末は自身の消滅――歌の通り、アクアは声と体力を失った。
「……」
アクアは無言でカムイに目配せする。
カムイは頷くと、剣を構えて突っ込んでいった。
「やめてよ、カムカム!」
カービィは叫びながらカムイに会心の一撃を放つがカムイを止めるには至らなかった。
「おらっ!」
「……」
「ぐあああああああああ!!」
ピカチュウの中段前蹴りも、アクアには届かない。
そして、カムイは舞うような剣撃でソレイユ以外を切り刻み、ピカチュウを戦闘不能にした。
「くそっ、ピカチュウがやられた!」
ピカチュウが戦闘不能になったのを見て、ダークリンクは表情を歪ませる。
アクアは槍でダークリンクを攻撃するが、攻撃をかわし、魔剣で反撃した。
「カムカム~!」
カービィはカムイを吸い込んで飲み込み、一時的に彼女の能力をコピーした。
「!」
「カースカッター!」
カムイカービィのエネルギー弾と、ダークリンクの闇の刃がアクアに命中。
体力が低いアクアは一撃の下に倒れ、そのスピリッツはどこかに飛んでいった。
「よし! 後はカムイだけだ!」
「えーいっ!」
ダークリンクはカムイに斬りかかり、カービィはハンマーでカムイを殴る。
テリーはフェイントをかけてカムイを混乱させ、その隙にシモンが聖水でカムイを足止めする。
「それっ!」
おかげでソレイユの攻撃が命中し、カムイを場外まで吹っ飛ばした。
だが、カムイは竜に化身し、翔竜翼で復帰した。
「ちっ……復帰しやがったか!」
ピカチュウは何とか気合で立ち上がり、会心のロケットずつきを放つ。
「闇に飲まれろ!」
「バーンナックル!」
ダークリンクはカムイを切り裂き、吹っ飛ばす。
続けてテリーがバーンナックルで追撃し、カムイは次第に追い詰められていく。
「竜ノ力ヨ……! 跳槍突!」
カムイは自らに眠る竜の力を解放し、高く飛び上がり槍に変えた腕で貫いた。
「おっと!」
ダークリンクはギリギリでカムイの攻撃をかわし、リモコン爆弾を投げ、隙を突いて爆発させる。
カムイの動きは徐々に鈍くなっていき、あと少しで吹っ飛ばせそうだ。
「ダークリンク、とどめは俺が刺す」
ピカチュウはダークリンクの前に立つ。
それは、これ以上カムイを傷つけさせないという、ピカチュウなりの思いやりだ。
「ピカチュウ……」
「お前はよくやった。手を汚すのは、俺だけでいい。……目を覚ませ、カムイ!」
そう言ってピカチュウはカムイに抱き着き、至近距離から10まんボルトを放った。
「ギャアアアアアアアアアアアア!!」
電撃を受けたカムイは、叫び声を上げる。
カムイの身体から闇の煙が抜け出て、天に昇る。
そして、闇の煙が完全に消滅すると、カムイはその場に頽れた。
「……よし、もう大丈夫ですわ、カムイさん」
アイシャは治癒の力により、カムイの心身を完全に癒した。
しばらくすると、カムイは目を開け、ゆっくりと起き上がる。
彼女の眼は赤かったが、あの時に見せた邪悪さは全くなかった。
「はっ! ここは一体どこでしょう。私は何をしていたんでしょう」
カムイはこれまでの出来事を覚えておらず、困惑していた。
それに対し、アイシャは優しく彼女に手を伸ばす。
「大丈夫ですか? カムイさん。立てます?」
「はい……」
カムイはアイシャの手を取って立ち上がる。
そして、カムイはアイシャの綺麗な目を見つめた。
「私を助けてくれてありがとう」
「困っていたから、放っておけませんわよ。それよりも、早くここから出て、みんなと合流しますわよ」
「ここから出る? どういう事?」
「かくしか」
「把握」
こうしてカムイを仲間にしたカービィ一行は、雲の道を戻って北西に進んだ。
そして木の道を通り、白い煙を踏んでスピリッツとメッセージをを出す。
【先輩・後輩の関係性なのはどのスピリット?】
スピリッツは左から三魔官シスターズ、テンタクルズ、レポーター&レスラー、ギャング&レディ&ポリスだった。
「左は違うなぁ。他のは分からないよ」
「でも、落ち着いて考えれば分かりますよ。ええと、つまり、正解は……」
カービィはアイシャの導きで、左から二番目にいるテンタクルズと戦った。
正解を表す音と共に、今いる位置の上空から右に向かって光の道ができた。
その光の道を通り、北に向かって歩き、白い煙を踏んでメッセージを出した。
【この中で、クロムの妹はどのスピリット?】
円を中心に、上下左右に道が伸びている。
上の道にはエリーゼ、左の道にはエリンシア、右の道にはリズ、下の道にはミストがいた。
「エリーゼさんは暗夜王国出身なので違いますね。エリンシアさんもリズさんもミストさんも誰なのか分かりません」
「こんな時にクロ兄がいればなぁ……」
この場にクロムがいない事を残念がるカービィ。
そのため、今回も消去法により、テリウス大陸のエリンシアとミストを除外し、しずえのボディに宿るリズと戦った。
そして正解を表す音と共に、今いる位置から左に伸びる光の道ができた。
光の道を、カービィ一行は辿っていく。
空中には線路や樹木が浮いていて、大きな指輪やパラボラアンテナ、紙飛行機、車も浮いている。
そして終点で、青い髪の武骨な青年が闇の鎖に縛られているのを発見した。
グレイル傭兵団の団長、アイクだ。
「アイクさん、わたしの声が聞こえますの?」
「……」
「やはり、聞こえませんか……!」
案の定、アイクはアイシャの声に反応しなかった。
アイシャは包丁を抜いて、アイクを縛る闇の鎖を切り裂いた。
「……」
アイクは無言でアイシャに斬りかかった。
アイシャはギリギリで攻撃をかわし、アイクを拘束しようとするが、女性の腕ではアイクを拘束できなかった。
さらに、アイクは傭兵団を模した影を召喚し、一斉攻撃を仕掛けようとした。
「危ない、アイシャ!」
「ロックマンさん!」
そこに、ロックマンのロックバスターが上手くアイクに命中し、アイクは怯んだ。
「……ダレデアロウト、キル」
「アイクは平等だ。でも、今はこの『平等』というのが、悪い方に向いたみたいだね……」
ロックマンは真剣にロックバスターを構える。
「カズーイ、これってピンチ?」
「まあ、そうね……あたいらの劣勢ね。でも、一頭と一羽でいれば最強なのよ!」
「そうだヨ! 早く助けないとネ!」
「今回は私が相手になりましょう」
バンジョーとカズーイ、パックマン、ピット、リュンヌも、操られたアイクを救うために戦った。
「バブルリード!」
ロックマンは大量の泡を発射してアイクが呼び出した影を攻撃する。
「いくよ、カズーイ!」
「タマゴミサイル!」
バンジョーは華麗な動きでアイクを翻弄し、カズーイはタマゴミサイルで砲撃する。
シノンの影はパックマンにフェイントをかけ、セネリオの影はリュンヌをウインドで切り裂く。
「そーれっ!」
だが直後にパックマンが投げた果物が命中、シノンの影はあっという間に消えた。
アイシャは素早く身支度し、味方全員の回避率を上げる。
そのおかげでティアマトの影、ガトリーの影、ワユの影の攻撃は当たらなかった。
「パルテナ様、力を貸してください!」
ピットはパルテナの力を少しだけ使い、味方全員の士気を上げる。
これにより、攻撃の威力と命中率が上昇した。
「ありがとうございます、ピット!」
「どういたしまして!」
リュンヌはピットにお礼を言った後、得意のヨガでワユの影を攻撃する。
ピットはアイシャの技の効果で、キルロイの影とアイクの攻撃をかわす。
「ダッシュアッパー!」
ピットは豪腕ダッシュアッパーでアイクを宙に浮かせ、リュンヌが追撃する。
ロックマンはアイクと影の行動を先読みし、威嚇射撃を行って行動を封じる。
バンジョーとカズーイも、それぞれキルロイの影とアイクを攻撃。
アイシャはとどめを刺すために、構える。
「あなた達はわたしがばっちりお掃除しますわ!」
「……!!」
アイシャが辺り一面に放った炎は、アイクにまとわりつく汚れを根元から断つ。
炎が消えれば、綺麗さっぱり、何も残らない。
彼女の攻撃は、まさに勝利を呼ぶものだった。
「まさか、この俺があんたらに剣を向けるとはな」
「アイくん、怪我なかった?」
「ああ」
「よかったぁ……」
その様子からして、アイクは無事だったようだ。
安心し、胸(?)を撫で下ろすカービィ。
「アイくんはなんにも悪くないからね。悪いのは、あの気持ち悪い目玉だからね」
すると、無愛想なアイクの表情がさらに固くなる。
「気持ち悪い目玉……だと? そいつが元凶だな。ならば、このラグネルで斬るだけだ」
「おぉ~! アイくん、かっこいい~!」
かつてアイクは神を倒した事があるため、その態度は自信に満ち溢れていた。
カービィはそんな彼を見て拍手している。
「……だから、俺も仲間に入れてくれ。その気持ち悪い目玉とやらを斬れば、全ては終わる……というわけだな」
「もっちろん! 一緒に行こう、アイくん!」
こうしてアイクを仲間にしたカービィ一行は、道なりに進み、分岐を上に進んだ。
すると、仮面で顔を隠したバタモン族の剣士、メタナイトが闇の鎖に縛られていた。
「メ、メタナイト!」
「グ……ウウッ……」
メタナイトはダーズの呪縛に抗っているのか、苦しそうな表情をしている。
「ワ……ワタシト……イッキウチヲ……」
これ以上メタナイトが苦しむ姿を見たくない。
そう思ったカービィは、ファイナルカッターでメタナイトの闇の鎖を切り裂いた。
「ウオオオオオオオオオオオオオ!!」
すると、メタナイトは剣を放り投げた後、凄い勢いでカービィに襲い掛かってきた。
カービィは剣を取り、ソードをコピーした後、剣でギャラクシアと鍔迫り合いになる。
「メタナイト! 苦しいでしょ!? 今、僕がこの剣で助けてあげるから!」
「剣ではどちらが上でしょうか……?」
カムイはカービィとメタナイトの剣戟を、はらはらしながら見守った。
「えーいっ!」
カービィはメタナイトに斬りかかる。
メタナイトはカービィの攻撃を受け流し反撃する。
この戦いではダメージを受けてもソードの能力は解除されないため、ただ、剣と剣だけがぶつかり合った。
「……」
「わわっと!」
メタナイトは高速回転しながらカービィに突っ込んでいった。
シールドで防いだカービィは、メタナイトの隙を突いて斬りつける。
「うりゃりゃりゃりゃ!!」
メタナイトは距離を取り、ドリルラッシュでカービィに連続で攻撃する。
その後、メタナイトはマントを使った高速移動を繰り返しながらカービィに近付き、目にも留まらぬ連続攻撃を繰り出す。
「は、速いよ!」
カービィはメタナイトから逃げるが、メタナイトは容赦なく突っ込んでいく。
ドリルラッシュの最後の一発で吹っ飛ぶが、ホバリングで何とか復帰する。
メタナイトがスマッシュ攻撃を溜めている間にカービィはひゃくれつぎりで反撃し、メタナイトを遠くに吹っ飛ば下。
「よし!」
「……」
カービィはメタナイトを倒したと思ってガッツポーズをするが、メタナイトはシャトルループで復帰する。
そして、カービィに剣の切っ先を突きつけた。
「そ、そんな!」
「諦めるな、カービィ!! お前には切り札があるだろ!?」
「切り札……そうか!!」
テリーの激励により、カービィの中にあった潜在能力が一時的に目覚める。
すると、カービィが持っていた剣が大きくなった。
チャージ切り札「ウルトラソード」が発動する。
「切り札は、最後の最後まで取っておくから切り札って言うんだ! ウルトラ……ソード!!」
カービィは巨大化した剣で、メタナイトを滅多切りにする。
その威力は絶大で、メタナイトには効果的だった。
「ヨクゾ……ワタシニカッタ……!」
そしてメタナイトの仮面は砕け散り、カービィと瓜二つの素顔が見える。
メタナイトはマントですぐに隠し、再び仮面を装着して倒れるのだった。
「カービィさん、おめでとうございます!」
「よく頑張ったな、カービィ」
「えへへへへへ……」
メタナイトとの剣対決に勝利したカービィを、カムイとダークリンクが褒めたたえる。
カービィは満面の笑みを浮かべて頭を掻いた。
しばらくすると、メタナイトは正気に戻り、ゆっくりと起き上がった。
「……私は一体何をしていたのだ。ここは一体……」
「大丈夫だよ、メタナイト。君は悪い夢を見ていただけだから。それと、ここはよく分からない空間だよ」
カービィは彼なりにメタナイトを安心させる。
そして、カムイはこれまでの事情をメタナイトに落ち着いて話した。
「実は、かくかくしかじか……」
「……そうか、新たな敵が私を操っていたのだな」
「そうですよ、メタナイトさんは悪くありません」
「して、私はその敵を倒せばいい、というわけだな」
今、彼らが倒すべき敵は、ダーズだ。
そして、散り散りになった仲間とも再会しなければならない。
そのためにも、メタナイトは仲間にしよう、とカービィ一行は決めるのだった。
「これで仲間は全員かな?」
「しかし……まだ誰か一人いる気がするな」
「あと一人? 誰だろう……」
カービィがきょろきょろと辺りを見渡すと、西側に見えない光の道を発見した。
「メタナイト! あっちでなんか光ってる!」
「む……光の道か……?」
メタナイトが目を光らせると、確かに、西側に薄い光の道が見えた。
「でかしたぜ、カービィ」
「ありがとう、ジュカ兄! それじゃあ、レッツゴー!」
カービィ一行が見えない光の道を通ると、そこには、こどもリンクのボディに宿った『リンク』のスピリッツと、
緑の帽子とオーバーオールを着用したファイター、マリオの双子の弟であるルイージが闇の鎖に縛られていた。
「ルイルイ!」
「これが最後の仲間ですわね」
この周辺に、ルイージ以外の仲間はいなかった。
アイシャはこれが最後だ、と身構える。
「皆様、覚悟はできまして?」
「ルイルイは僕……いや、僕達が助けるんだ!」
「彼は同じ、スマッシュブラザーズだからな」
「これも任務だ。許せ、ルイージ」
「大切な友達、見捨てるわけにはいかないよ。ナナ、頑張って勝とう!」
「そうね。ポポ、手加減なしでいくわよ!」
カービィ、シーク、ゲッコウガ、ジュカイン、アイスクライマーも身構え、ルイージと『リンク』を迎え撃つ体勢に入った。
「消毒しますわ!」
アイシャは特殊な殺菌剤を取り出し、ルイージと『リンク』に振り撒いた。
隅の汚れも見落としてはならないという彼女の信念が届く――事はなかった。
二人は攻撃をかわし、ファイアボールと剣でアイシャに反撃する。
「きゃぁぁっ!」
「うおぁっ!」
ジュカインは反撃しようとするが、ルイージは余裕で回避する。
そして、ジュカインに回し蹴りを放った。
「やあっ!」
「それっ!」
ポポとナナは協力してアイスショットを『リンク』に放ち、怯ませた後にハンマーで突っ込んでいった。
「「うわぁぁぁぁ!」」
しかし、『リンク』の連続攻撃が命中。
さらにはルイージが拾ったボム兵が二人に命中し、アイスクライマーは吹っ飛んでいった。
「アイスクライマー!」
「落ち着け、君まで吹っ飛ばされるぞ」
ロゼッタは吹っ飛んだ方向を見るが、シークはロゼッタを落ち着かせる。
「ああ……そうだったな。集中せねば。はっ!」
「ゆけ、チコ!」
「ピピィ!」
シークは仕込針で牽制し、ロゼッタがチコシュートで『リンク』を攻撃する。
「ふっ」
「リーフブレード!」
ゲッコウガは水を両手に纏い、腕を交差させた構えから左右に薙ぐように鋭い攻撃を放った。
ジュカインもリーフブレードでルイージと『リンク』をまとめて切り裂く。
「……そこか」
「アタラン……!」
「そうはいきませんわ!」
シークは素早くルイージの背後に回り込み、手刀でルイージの急所を突こうとした。
ルイージはかわそうとするが、アイシャの妨害が入って攻撃が命中した。
「きゃぁぁぁっ!」
それがルイージに触れたのか、ルイージは暴発ルイージロケットで反撃する。
これによりアイシャは吹っ飛ばされたが、何とか崖に掴まって復帰する。
だが、ルイージの体力は残り僅かになっていた。
「ゲ、ゲッコウガさん、とどめを……」
「無論」
「ウワアアアアアアアア!!」
ゲッコウガは水の苦無を二つ作り出し、振りかぶってルイージを上空に吹っ飛ばす。
これによりルイージは上空に吹っ飛んでいき、『リンク』も戦意を喪失して降伏した。
「うぅ……僕は一体、何をしていたんだ……」
ゲッコウガが吹っ飛ばした事により、ルイージは正気に戻った。
彼は辺りをきょろきょろと見渡すと、身震いした。
「って、なんでこんなところにいるんだよ。まあ、今は平気になったけど、さ……」
見知らぬ場所に飛ばされ、母体まで利用されたルイージは、げんなりとしていた。
「それは私達も同じです。でも、ルイージさんは助かったんですよ」
「起こった事を変えられるのは、神でもない限り不可能だからな」
「そうだ、過去を悔やむより今を考えろ」
カムイ、アイク、メタナイトは、落ち込むルイージを勇気付けた。
「そうだね、言われてみれば。ところで、兄さんとピーチ姫、クッパはどこに行ったの?」
「あっ! じ、実はね……キーラをやっつけたらバラバラになっちゃったんだ。
だから、こうしてみんなを探してるの。……言っちゃダメ、だったかな?」
「……」
カービィは包み隠さず、ルイージに話した。
すると、ルイージはまた落ち込んでしまった。
しかし、希望を信じているのか、ルイージはすぐに笑顔に戻った。
「でも、みんなは必ず見つかるんだよね。僕はそれを信じているよ。だから、僕も君達と一緒に行くよ!」
「ありがとう、ルイルイ!」
「……どういたしまして!」
こうして、カービィ一行はダーズの手に落ちたカムイ、アイク、メタナイト、ルイージを取り戻す事に成功した。
元の場所に戻るのも、そう長くない時間だろう。
~ベルのスピリッツ名鑑~
レイモンド・ブライス
出身世界:地球
性別:男性
海兵隊出身の元レスキュー隊員。
現在はブルーリッジ市の危機管理局でデスクワークの日々を送っている。
ロイド
出身世界:アースボーンド
性別:男性
ニンテンの仲間の一人で、丸い眼鏡とそばかすが特徴の少年。
気弱な性格だが聡明で、光線銃を使う事ができる。
アクア
出身世界:戦記の世界
性別:女性
白夜王国で育った、暗夜王国の王女。
儚げな印象を持つが、芯は強く肝が据わっている。
戦闘では歌姫として、味方を後方から援護する。
軍の中で一番、寝癖がひどい。
三魔官シスターズ
出身世界:ミルキーロード
性別:女性
赤のフラン・ルージュ、青のフラン・キッス、黄のザン・パルルティザーヌからなる暗黒要塞ジャマハルダの女性幹部。
過酷な環境に置かれていたところをハイネスに拾われ、彼に魔力を授かり覚醒した。
テンタクルズ
出身世界:未来の地球
性別:ガール
毒舌クレイジーラッパーのヒメと、オクタリアンのイイダからなるアイドルグループ。
ヒメは男勝りな口調の21歳で、イイダはおっとりした口調の18歳。
レポーター&レスラー
出身世界:リズムの世界
性別:レポーターは女性、レスラーは男性
レスラー会見を担当している男女。
プレイヤーはレスラーとなり、リポーターとカメラマンの台詞に合わせてアクションを取る。
ギャング&レディ&ポリス
出身世界:西部の世界
性別:ギャングとポリスは男性、レディは女性
ギャングは悪漢、レディは市民、ポリスは警官。
保安官の「あなた」はギャングだけを狙おう。
エリーゼ
出身世界:戦記の世界
性別:女性
暗夜王国の第二王女。
子供っぽく甘えん坊な性格だが、心優しい人物。
臣下は斧戦士ハロルドと重騎士エルフィ。
戦闘では馬に乗って杖を振り、味方を支援する。
軍の中で一番、家族想い。
エリンシア・リデル・クリミア
出身世界:戦記の世界
性別:女性
クリミア王国の王女。
叔父のレニングが次期国王に決まった時、継承争いを避けるため離宮で育てられた。
家事全般・剣術・馬術が得意で、曾祖母が乗っていたペガサスに乗って戦う。
アイクの影響を受けたとされる「ぶっとばして差し上げましょう!」という名言は有名。
リズ
出身世界:戦記の世界
性別:女性
イーリス聖王国の第二王女。
明朗快活な性格で、人懐っこい少女。
杖による回復魔法が使える他、成長すれば斧なども使えるようになる。
軍の中で一番、よく飛び跳ねている。
ミスト
出身世界:戦記の世界
性別:女性
アイクの妹で、正の気が非常に強い。
グレイル傭兵団の家事全般を担当している。
戦闘では杖で味方を支援する他、成長すれば馬に乗って剣も扱える。
リンク(ゼルダの伝説)
出身世界:ハイラル
性別:男性
リンクがガノンドロフに敗北した時間軸における最後の冒険で活躍した『リンク』。
八つに分裂したトライフォースを完成させ、ガノンを倒し囚われのゼルダ姫を助けた。
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バックアップが原因ですが、バックアップ中も重くならなければいいのに。