レイムは俺のそばにいる時とそうじゃない時は別人のようらしい。言いすぎだとは思うけど、俺に対しては異常なほどに過保護で、丁寧なのはそうなんだよなぁ。
「なぁ、ルー、レイムって普段どんな感じなんだ?」
「隊長ですか?」
俺の補佐をやりながらも軍の隊をひとつ率いているレイムの部下でありながら、俺の直々の部下でもあるルーが書類を持ってきたのをきっかけに聞いてみる。
「普段の隊長ねぇ。まぁトーヤ様がいる時は確かに俺たちにも優しいんすよ」
「それはわかってるよ。だから、俺がいないときはどうなのかなって」
「……一言で言うと鬼ですね」
少し考えてルーは言う。鬼って、厳しいってことだよな?
「そんなに厳しかったの?」
「うーん、どうなんでしょう?厳しいっていうか、怖いんですよね、あの人の場合」
「怖い?」
「近寄りがたいオーラだしまくってんですよ」
近寄りがたいオーラってどんなだよ。
「どういうの?」
「言葉の通りです。近づいたら斬り殺されそうなそんな空気でしたね」
「斬り…?」
「剣ではなく空気で、ですけど」
空気で斬り殺すなんて、そのあたりの能力を持っているのならばありえるかもしれないけれど、そうじゃないとしたらどれだけ殺気を醸し出しながら歩いてるんだ、あいつは。
「視線で人を殺せるんなら俺なんか何度も死んでますよ、きっと」
「そ、そうなの?」
「まぁ今は前に比べてましになったと思いますけどね」
「冬夜様、あぁ、ルーもいたのか」
噂をすればなんとやらって感じでレイムがノックをして中に入ってきた。
「何をお話になられていたのですか?」
「レイムのことを、ね」
「私のこと、ですか?」
自分のことと聞いて気になるのか、レイムは首をかしげている。
「隊長が普段どんななのかってトーヤ様が気になってたみたいなんで、教えて差上げてたんですよ」
にこにこと笑みを浮かべながらルーはレイムに言う。
「じゃあ、俺はこれで…これ以上話して口滑らすと大変なことになりかねないんで」
それじゃあ、とルーが去っていったドアを見つめながらレイムは苦い顔をしていた。
「えっと、レイム…?」
「あれのいったことは忘れてくださって結構ですよ。どうせろくでもないことを言っていたのでしょう」
溜息とともに吐き出されたレイムの言葉にはやっぱり苦いものが含まれていて。ってかどんなことを話してたかって予想ついてるってことだよな…?
「そんなことより……」
話をはぐらかすように話題を変えるレイムに俺は苦笑しながら、普段のこいつと俺の知ってるこいつが違っても関係ないか、と考えた。だって俺にとってこいつは常にそばに控える大切な従者で、他のやつらにとる態度がどんなものであったとしても俺に一生尽くしてくれるんだから。
「我が主、どうされました?」
「何でもないよ、続けて」
この距離が俺たちにとって正しいものなんだから。
後書き
最後どうしようって感じになって意味不明になってしまったよorz
てかまだ本編でルーが出てきてないのにも関わらず出してしまったよ。。。
うちの書く小説には何人か出たがりのキャラがいまして、そのキャラが時々暴走するんです。
出せよコノヤロー的な感じで←
たぶんルーもそのキャラのうちの一人なんじゃないかと思ったり思わなかったり。。。
出たがりキャラ≠書きやすいだけどねww
てかむしろ出たがりキャラは暴走しやすいという最悪なパターンですよ、これは。
主人公がたまに食われます、キャラ的に。
あ、でもこの作品の中で一番の出たがりはやっぱりクラマあたりじゃないかな?
あとは双子とか…
双子とクラマの絡みは書いてて楽しいよ♪
その分暴走しやすいけどね…←
てか可能であれば誰かキャラが暴走しない方法を教えてください!!
結構切実だったりする(え
さて、次回は鬼畜眼鏡の克哉×克哉でも書こうかしら?
通称メガノマですねww
きっと書いててややこしくなってくるんだろうなぁ…
まぁがんばりますわ。
ではでは、次回またお会いしましょう♪
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リアクト・オブ・アクト レイム×冬夜
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