No.105976

真恋姫無双~天より舞い降りし虎の子・呉√アフター3

karasuさん

投稿です
こっちの√は1ヶ月ぶりですね
過度な期待はせずに生暖かい目で見ましょう

<●><●>

2009-11-08 16:24:48 投稿 / 全11ページ    総閲覧数:28496   閲覧ユーザー数:18407

この作品はキャラ設定が崩壊しています。原作重視の方はご注意下さい。

時代背景がめちゃくちゃです。

一刀くんがチートです。

「真」という私のほかの作品で出来た国がでてきます。

それでもいいかたはどうぞ。

 

 

春蘭VS響

 

 

春蘭は響を睨んだまましばらくの間動かずにいた

いや、正確には動けずにいた

春蘭(先ほどの一撃。いくら不意をつかれたとはいえ光の筋が2本見えただけで全く反応できなかった……)

春蘭がそんなことを考えていると響が話しかけてくる

響「どうした? かかってこないのか? それとも恐怖のせいで動けないのかな」

響はニヤリと春蘭を挑発するように言う

春蘭「黙れ! 貴様なんぞすぐに切り捨ててくれる!」

春蘭はそう叫ぶと響との距離を一気に詰める

響「貴様は馬鹿か? 先ほどの一撃をもう忘れたか」

そう言って響は背負っている「斬鬼」に手を掛け光速の一撃を放つ

春蘭「そこだ!」

しかし春蘭は、その動物的直感を頼りに響の斬撃を弾き飛ばすとそのまま「七星餓狼」を振り下ろす

響「ちっ!」

自分の一撃が弾かれるとは思っていなかった響は反応が遅れて太ももの辺りを軽く切られてしまう

春蘭「あと少し踏み込めていれば」

響「まさか弾かれるとはな」

春蘭「ふん。この程度私には造作もないことだ」

響「そうか……ならこの後も反応されてしまうのだろうな。では、こちらも本気でいこうか」

そう言いうと響は背負っている「斬鬼」を下ろし腰にぶら下げると居合いの構えをとる

春蘭「不思議な構え方だな……だが先ほどよりも確かに強い氣を感じるぞ」

響「これが最後になるだろうからな、私は徹里吉と言う。貴様の名は?」

春蘭「夏侯惇だ……行くぞ!!」

そう言ってまた春蘭の方から響との距離を詰める

すると先ほどよりも遠い間合いで響が動く

響「終わりだ」

そう言って響きが「斬鬼」を抜くと光の筋が3本春蘭に襲い掛かる

春蘭「!!! これしき防いで……!!」

春蘭は3本の光の筋をギリギリのところで弾くが次に見えた風景は目の前を覆いつくす光だった

春蘭「があああ!!!」

春蘭はとっさに「七星餓狼」を盾のように構えたが防げたのはごく一部だけであり残りの斬撃はまともに喰らい吹き飛ばされそのまま気を失った

響「あれを喰らって生きているのか……だがここまでのようだな。さらばだ夏侯惇よ」

そう言って響は春蘭の息の根を止めようとしたがそこに飛んできた矢によって阻まれた

秋蘭「姉者!! 貴様~!」

秋蘭は春蘭を見て怒りをあらわにして響に挑もうとするが

響「いいのか? 貴様がここで私に倒されればその姉と共に死ぬことになるぞ」

秋蘭「くっ……」

響「夏侯惇が目を覚ましたら伝えておけ。悔しかったら私とまともに戦ってみせろとな」

そう言って響は秋蘭に背を向けて歩き出した

秋蘭は響の背を警戒したまま睨み続けたが響の姿が見えなくなるとそっと呟いた

秋蘭「助かったのか? いや、いまは姉者を本陣に連れて行かなくては」

そう言って秋蘭は春蘭を担ぐと本陣に向かって歩き出した

 

春蘭たちを見逃した響は一人痺れている手をさすりながら呟いていた

響「一刀様の情報どうりだったがいくらか強かったな………次に会う時は結果はどうなるものか……」

そういう響の顔は笑っていた

 

 

星VS澄

 

 

星「そらそらそらそら!」

澄「うりゃうりゃうりゃうりゃ!」

先ほどから星と澄は神速の連続突きを放ちあっていたが二人の速さは均衡しており決着がつかずにいた

星「はぁはぁ……なかなかやるな御仁よ」

澄「そういう趙雲さんもかなりやりますね」

星&澄「「フッフッフッフッフ」」

何故か二人は不気味な微笑みを浮かべて笑っていた

星「出来れば戦場で武を競うだけでなく、宴会場で酒でも一緒に飲みたい所ですな」

澄「私も同じことを考えていたところさ。でも決着はつけなきゃ気分が悪い」

星「全くもってその通り。………いざ!」

星の掛け声と共に両者動き出し先ほどと同じように神速の連続突きを放つ

しかし先ほどとは違い星の方が僅かに押し始めていた。そして……

澄「あっ!」

ついに澄の体制が崩れた。その隙を星が見逃すはずもなく

星「もらった!!」

躊躇なく星は澄に「龍牙」の一撃を入れようとするが、刹那、澄の顔には不気味な笑顔が浮かぶ

次の瞬間、澄は「羅刹」を杖のように地に刺すとそれを軸に星に向けて蹴りを放つ

完全に不意をつかれた星はバランスを崩す。

澄はそんな星に突きを放つが星はそれを何とか避けようとするがギリギリのところでかすってしまい右腕から血が流れていた

星「これは一本取られましたな。しかし、今ので仕留められなかったのは予想外ですかな?」

澄「そうですね。でもかすってくれたので充分ですよ」

星「何を言っている。この程度……!!」

そこまで言って星は自分の体の異変に気がつく。腕に力が入らず、視界が僅かに歪みだした

星「毒か……卑怯…ではないな。戦は勝つことこそが全てですからな」

澄「そういうことですね。おやすみなさい趙雲さん」

星「最後に聞こう。どうして私の名を知っていたのだ?」

澄「一刀様に聞いてたんですよ。四国の中にもすごい槍使いがいるって。あとは戦ってみてたぶん貴方じゃないかなと思ったんで」

星「そうか……」

澄の答えを聞き終わると同時に星は意識を手放した

澄「出来れば殺したくはないのですが……これも戦ですので」

そう言って澄は槍の刃先を星に向けるが、そこに

瑠璃「やああああーーー!」

瑠璃は最初から幻影を出しながら澄に連続突きを放つが澄は全ての突きを叩き落す

澄「目面しい技を使うのですね。まるで昴のあの剣みたいですね」

瑠璃「星様は殺させません!」

澄「貴方が私に勝てると思っているのかしら?」

瑠璃「無理だとしても挑みます」

そう言って瑠璃は「華羅怒墓流紅」を構える

澄「……さすがに二人目を相手するのはキツイということにして私は戻るとしましょうかね」

瑠璃「へ?」

澄は瑠璃にとくになにも言わずにその場を去っていった

残された瑠璃はただただ呆然としていた

 

その場を去った澄は考えていた

澄(趙雲一人だけが相手で本当によかった……あの瑠璃とか言う奴も一緒だったらどうなっていたことやら)

そんなことを考えながら澄は瑠璃の一撃で僅かに切れた髪をいじっていた

 

皐&司VS琥珀&凪

 

 

皐「ははは~♪ 楽しいね司♪」

司「皐姉さん。あんまり喋りすぎてると舌噛むよ」

二人は話しながらも琥珀と凪の攻撃を流れるように受け流し、隙を見ては氣の斬撃を放ってくる

琥珀「ああ~もう!! 全然攻撃が当たらん!!」

凪「琥珀、もう少し落ち着け」

琥珀「そうは言ったって凪やん。こいつらあたいたちの攻撃一回も喰らってないんよ。それどころかこっちばっか消耗しとるやん」

そういう琥珀はいたるところに小さな切り傷がある

凪「しかしだな…………はぁ!!」

凪が皐に向けて氣弾を放つが

皐「えい!」

凪の放った氣弾はまるで鉄扇に吸収されるように消えていった

凪「私の氣弾はああも簡単に防がれてしまうからな」

琥珀「どうしたもんかな~………。そうや!!」

凪「どうしたのだ?」

琥珀「ちょっと耳貸して」

凪「なんだ?」

そう言って凪は琥珀に耳を近づけると

琥珀「ふぅ~」

凪「うひゃ!!」

琥珀「にゃはは~♪ 凪は敏感さんやな」

凪「こ~は~く~♯」

琥珀「冗談だってヴぁ。じゃあ今度こそ………ゴニョゴニョ」

凪「ふむ……試してみるか」

二人は一瞬だけ見つめあい頷きあうと皐と司のほうへと向き直る

司「相談は終わりましたか?」

琥珀「別に待ってなくてもよかったんよ」

司「そうですか。それはもったいないことをしました」

皐「ねぇねぇ司ちゃん」

司「なに皐姉さん」

皐「ふぅ~」

司「……………馬鹿なことやってないでよ皐姉さん」

皐「ぶぅ~。司ちゃんつまんな~い」

凪「いきますよ!」

凪は皐と司に構うことなく氣弾を放つ

司「そんなもの!」

司は凪の氣弾を吸収しようとするが氣弾は目の前で爆発を起こして砂煙を巻き起こした

皐「司!! もう一人がいないよ!」

氣弾による砂煙が収まると琥珀の姿は無くなっていた

琥珀「ここにいるで~」

皐&司「「!!!!!」」

琥珀はいつの間にか二人の間に居り、皐と司をそれぞれ反対側に突き飛ばす

凪「これでようやく一対一と言った感じですね」

司「ふふふ。一対一ね」

琥珀「なにがおかしいんや。あんたらの強さは二人の乱れのない連携だと思ったんやけど」

司「確かにそれもあるけど……皐姉さん、氣は充分?」

皐「もっちろん♪ 久しぶりにあれやろうか!!」

皐が声を張り上げると同時に皐と司の体から膨大な量の氣があふれ出し大気が震えだす

琥珀「凪やん!! これはやばいで!!!」

凪「止めるぞ!!」

そう言って琥珀と凪は皐と司との距離を詰めようとするが

皐&司「「我ら双璧。一刀様に仇名す万物を消し去らん」」

まるで皐と司の声が一つのように重なり、その手に持つ鉄扇を振ると、大きな二つの氣の竜巻が起こる

琥珀と凪は何も出来ずに竜巻に飲み込まれる

そして竜巻は辺りにいる兵達を巻き込みながらぶつかり合うと何事もなかったかのように消えていった

琥珀と凪はそのまま宙に放り出され地面に叩きつけられたが、なんとか意識は失わずに立ち上がろうとしていた

凪「ぐっ……無事か琥珀」

琥珀「あんまり無事じゃないな~」

琥珀も凪もすでに立っているのが不思議なくらいの状態だった

皐「すごいすごい!!! まだ生きてるよ司ちゃん」

司「でももう立ってるのがやっとってかんじね。楽にしてあげようよ皐姉さん」

皐「そうだね~。それじゃあバイバイ♪」

そう言って二人は琥珀と凪に近づくが

琥珀「凪、あたいの背中に乗り」

凪「あぁ……」

凪が琥珀におぶさると琥珀は最後の力を振り絞りその場から消え去る

 

皐「あれ? 二人とも消えちゃったよ?」

司「まだあんな力が残ってたんだ……」

皐「それにしても私たち二人を分かれさしたのは一刀様とか響ちゃんたち以外初めてだね」

司「そうだね皐姉さん。でも何回来ても負ける気はないけどね。そんなことよりも早く帰ろう」

皐「そうだね司ちゃん。早く一刀に膝枕してもらおうっと♪」

司「そういえば姉さん。その話なんだけど……」

二人は捕り逃した琥珀と凪を気にしつつ本陣へと戻っていった

 

 

澪VS紫苑

 

 

紫苑「えい!」

澪「せい!」

両者の矢は真正面からぶつかり合い両方の勢いを相殺しあって地に落ちていく

紫苑「やりますね」

澪「そちらもな」

両者互角の戦いに見えるが澪のほうが僅かに息が上がっていた

紫苑「もう息切れですか?」

澪「そうだな。お前こそ歳の割には動けてるじゃないか」

紫苑「あら、そんなに老けて見えるかしら?」

澪「少なくとも私よりわな」

紫苑「そういうあなたはまるで男のようですのに意外と頼りないんですね」

澪「フフフフフ」

紫苑「おほほほほ」

二人の間には見えない火花が散っていた

澪「お前との戦いももう飽きてきたし、この辺で終いとしようか」

紫苑「そうですね」

そう言って両者共に黙り込むと集中を高めていく

澪「はっ!!」

先に動いたのは澪、矢を3つ同時に放ち距離を詰める

紫苑「甘いですね!!」

それに対して紫苑は5本の矢を同時に放つ

澪「!! くっ」

澪は2本の矢を避けるが体勢が完全に崩れてしまっていた

紫苑「これで終わりです」

そう言って紫苑は澪に向けて矢を放とうとするが、その足に激痛を感じ矢を落とす

紫苑「くっ……これは矢? いったい何故?」

澪「簡単だよ。私が周りの兵に指示を出したんだよ」

澪はいつの間にか紫苑の目の前まで迫っていた

紫苑「そうですか……完全にしてやられましたね」

澪「そう気を落とすな。ただ私のほうが運がよかっただけさ」

紫苑「いえいえ。これは完全にあなたの実力ですよ」

澪「そう言ってもらえると嬉しいものだな。では死んでくれ」

そう言って澪は「白龍弓」を構える

紫苑は目を瞑り最後の時を待つが、そこに友の声が聞こえる

桔梗「なにをしているのだ紫苑よ? お前の愛娘はどうするつもりだ?」

澪は確かに矢を放っていたがそれは桔梗によって打ち落とされていた

紫苑「桔梗!!!」

桔梗「さっさと逃げるぞ。さすがにこういう輩はわしは相手しにくいのでな」

そう言って桔梗は紫苑に肩を貸す

澪「私が素直に見逃すとでも?」

桔梗「どうじゃろうな」

しばらく澪と桔梗は睨みあうと澪は不意に微笑む

澪「私は雅丹といいます。あなた方は?」

桔梗「厳顔じゃ」

紫苑「黄忠よ」

澪「覚えておきましょう。決着はいずれ」

そういうと澪は指笛を鳴らすと途端に周りの兵の陣形が変わり澪の姿は見えなくなる、しかし桔梗たちの後方だけはしっかりと空いていた

桔梗「見事な用兵じゃな」

紫苑「これはここで勝てなかったのは痛いわね」

そう言いながら二人は本陣へと戻っていった

 

澪は兵達に指示を飛ばしながら考えていた

澪(本気の一騎打ちで用兵を使ったのは一刀様との一騎打ち以外では初めてだったな……)「これは四国の力も油断ならないな」

そう呟きながらも澪は兵達に指示を飛ばし続けていた

 

 

一刀VS愛紗・鈴々・恋・焔耶・季衣・流琉・雪蓮・思春・祭・蒼琳

 

 

一刀「雷電、月光、少し下がっててくれないかい?」

一刀の一言に二匹の黒虎は素直に従い下がっていく

雪蓮「久しぶりね一刀。いままでなにをしていたの?」

一刀「この国の王になるために励んでいたよ」

思春「我らの前から消えたのはこのためか?」

一刀「いや。俺もこんなことになるとは消える時には思ってなかったよ」

祭「戦う以外の方法はないのか?」

一刀「今更何を言ってるの祭さん。今は戦いに集中しないと……」

そこまで言って一刀は「双頭魔狼戟」を構える。すると自然と周りの空気が寒くなる

一刀「死ぬかもしれないよ」

雪蓮「話し合いの道はないのね……」

恋「雪蓮……悲しい?」

雪蓮「まぁね。でも負けるわけにはいかないわ」

愛紗「その通りですね」

季衣「でもこの兄ちゃんめちゃめちゃ強いよね」

流琉「うん……でも負けられない」

鈴々「鈴々たちなら勝てるのだ!!」

焔耶「こんな奴私一人でも」

蒼琳「焔耶……」

焔耶「なんですか蒼琳殿」

蒼琳「それを本気で言っているとしたら今すぐこの場から去れ。さもなくば死ぬぞ」

焔耶「本気なわけないですよ」

雪蓮「来るわよ!!」

雪蓮がそう叫ぶと同時に一刀が焔耶へと迫る。その速さは常人の目には追えるものでなく、その場に集う武人達も見失いそうになるほどだった

一刀「まずは一人かな……」

一刀はそう言って「双頭魔狼戟」を振り上げるがその一撃は焔耶に届かず恋に止められる

恋「焔耶……集中する……じゃないと邪魔」

焔耶「すまん恋」

恋は一刀を押し返す、一刀はその力に逆らうことなく一旦距離を置く

しかし、一刀が着地すると同時に鈴々と季衣と流琉が攻撃を仕掛ける

季衣「やああーー!!」

流琉「えーーーい!!」

まずは季衣と流琉が少し離れた間合いから「岩打武反魔」と「伝磁葉々」を叩きつける

二人の攻撃は全くの同タイミングで一刀に当たるが一刀はその攻撃を難なく受け止めると季衣と流琉にものすごい勢いで弾きかえす

季衣「わっ!!」

流琉「きゃあ!!」

二人はそれぞれの武器の勢いを上手く殺すことが出来ず吹き飛ばされる

鈴々「うりゃりゃりゃーー!」

季衣と流琉の攻撃を弾き返しているうちに鈴々はすでに一刀を間合いに捕らえ全力で連撃を放っていた

一刀「遅いな……」

鈴々「うにゃ!? 消えたのだ!!」

愛紗「鈴々!! 後ろだ!!」

しかし、愛紗の言葉が届く前にすでに一刀は「双頭魔狼戟」を振り下ろそうとしていた

鈴々「まだまだなのだーー!!」

鈴々は直感的に「蛇矛」で背を防ぐ、一刀の一撃は防げたもののそのまま前方へと吹き飛ばされる

 

焔耶「くっ!! いくぞ!!」

祭「喰らえ!!」

思春「ふっ!!」

三人は鈴々たちの攻撃との間に間をおくことなく一刀に攻め入る

まずは焔耶が一刀との間合いを詰め全力の一撃を放つ、一刀はそれを避けるが焔耶の「鈍砕骨」が地面を抉り巨大な砂煙を起こす

次に祭が3本同時に放つのを5連射し、最後にありったけの氣を籠めた1本の矢を放つ

思春は砂煙に紛れ込みながら上空から一刀に襲い掛かった

一刀「はぁぁぁぁ!!!」

砂煙の外にいた者達は砂煙の中に無数の黒い閃光を見た

そして砂煙が晴れるとそこには服の袖が僅かに切れた一刀と体中傷だらけで倒れている焔耶と思春がいた

祭「焔耶!! 思春!!」

祭がそう叫ぶと同時に一刀は祭目掛けて2本の矢を投げる、その矢は見事に祭の両肩に刺さる

雪蓮「祭!!!」

『ジャララララ』

 

愛紗「雪蓮殿!!」

雪蓮は一瞬祭に気をとられそっちの方を見てしまうが愛紗の声で一刀の方を見るとすぐ近くまで「双頭魔狼戟」が上空から迫っていた

雪蓮「ぐっ!」

その一撃を何とか受け止めたが雪蓮は膝をついてしまう

恋「ん………!!」

恋は一刀が雪蓮に攻撃を放つのと同時に一刀に詰め寄り「方天画戟」を振り上げる

蒼琳もほぼ同タイミングで「八岐大蛇」を唸らせながら天高くから振り下ろす

一刀「せい!!」

一刀は片方の手で鎖を引き戻しながら恋の「方天画戟」を弾き、もう片方の「双頭魔狼戟」にて蒼琳の「八岐大蛇」を弾く

恋「………………強い」

恋はそう言いながら伏せる。するとその上を一刀の双頭の片割れが後ろから通り過ぎる

一刀「君もやっぱり強いね」

そう言いながら一刀は戻ってきた双頭の片割れをつかむとそのまま恋に光速の連撃を放つ

恋「…………くっ!!」

愛紗「でやああーー!!」

雪蓮「はぁ!!」

蒼琳「ふん!!」

恋は一刀の攻撃を何とか凌ぎ、残りの三人は同時に一刀に切りかかろうとする。

一刀「くっ!!」

一刀は四人を弾き飛ばし一旦距離を置くがその頬からは血が流れた

一刀「強くなったんだね雪蓮。それに他の国の人たちも」

雪蓮「そうよ。一刀がいなくなった後も私たちは悲しむだけじゃなく強くなろうとしたわ。皆あなたという大きな目標に向かってね」

一刀「それじゃあ俺もその思いに答えようかな……」

一刀はそういうと頬から流れる血を掬い取り2頭の魔狼に吸わせる

一刀「来い………これが俺の本気だ……」

そう言う一刀からは先ほどまでとは比べ物にならないほどの氣があふれ出していた

雪蓮「いくわよみんな!!」

愛紗「これほどの武と競えるとは……恐怖よりも嬉しさのほうが多いな」

蒼琳「そうだな。もしこれが最後だとしても誇れよう」

恋「(フルフル)……最後じゃない」

雪蓮「そうね、私たちは勝つのだから!!」

雪蓮の言葉と同時に四人は一斉に一刀に攻撃を行うが

一刀「ほんとに強くなった……でもまだ届かないよ」

次の瞬間一刀の「双頭魔狼戟」が黒い輝きを放ち、雪蓮達を包み込む

光が収まった後、地面には雪蓮たちが横たわっていた

一刀「さてと……」

そう小さく呟きその場を去ろうとした一刀を巨大な炎で出来た虎が包み込む

しかしその炎虎はたちまち塵と消え、一刀は無傷で出きて、その炎虎を放った人物を見つめる

 

一刀「陽蓮……」

陽蓮「一刀……おれはお前と戦おう。お前に負けられない理由があるように私にも負けられない理由がある」

一刀「ならば一人の王として聞こう。孫文台よ、貴様の負けられぬ理由とはなんだ!!」

陽蓮「それはおれの背に乗る多くの民の期待、そして命のため!! そしてなによりおれの愛した者を勝ち取るため!!!」

一刀「ははは。陽蓮らしい理由だね、勝ち取るため……か」

陽蓮「そうだ。この戦いに勝って無理矢理にでも一刀を連れて帰る」

その時、一刀の傍らに一つの影が舞い降りる

昴「申し訳ございません一刀様」

そう言う昴はあちこちに切り傷と火傷の傷のようなものが残っていた

一刀「気にしないでいいよ昴。それよりも早く本陣に戻って傷の手当をしておいで。痕が残ったら大変だよ」

昴「ありがとうございます」

そう言って昴は本陣へと戻っていく

陽蓮「相変わらず女には甘いな♯」

一刀「なんか怒ってる陽蓮?」

陽蓮「あぁ少しな………ほんと~に少しだけな」

一刀(どう見てもかなりですよね~)

陽蓮「さぁ、いくぞ!! 一刀!!」

 

陽蓮はそう叫ぶと同時に一刀に斬りかかる

 

一刀もそれを真正面から受け止める

 

二人の顔は自然と笑っていた

 

胡蝶「まずい……非常にまずいわ」

そう呟く胡蝶の周りには何も無い荒野が広がっていた

胡蝶「どっちに行けば一刀に会えるのよ~」

そう叫ぶ胡蝶の目には若干涙が浮かんでいた

そんな胡蝶の背後に光が現れ神虎が出て来た

神虎「なにやってんだよ胡蝶……」

胡蝶「ああ、神虎! いいところに来てくれたわ!! どっちに行けば一刀に会えるの!!」

その胡蝶の問いに神虎は胡蝶の背後のほうを指差して

神虎「今までお前は全く逆の方向に走ってきたんだよ……」

そう言う神虎の言葉はため息交じりであった

胡蝶「ありがとう神虎!! ところで私の代行は元気??」

神虎「泣きながら仕事してたよ」

胡蝶「泣く元気があるなら平気ね。じゃあ私はもう行くわね♪」

そう言い残して胡蝶はものすごい速さで駆け出した

神虎「あとで管輅に最中でも買ってってやるか」

そう呟き神虎も姿を消した

 

どうもkarasuです

呉√アフター1ヶ月ぶりの更新です

1ヶ月も空けたのに内容は戦闘のみとか……すみませんでした

次回も戦闘がメインになると思いますがお許しを

 

 

ここまで読んでくださりまことにありがとうございます。これからもほそぼそと続けさせていただきたいと思います。

 

 


 
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