―――Side 呂刀―――
「えっと・・・それじゃあ、これからよろしくお願いします」
俺の目の前では、桃香が頭を下げている 狂骨たちが逃げた後、琢県に戻りいろいろ説明をして俺は「天の御使い」ではなく「臣下の仙人」として桃香たちと行動することになった
「ところで、今大陸がどうなっているか知りたいんだけど・・・いいかな?」
「はい じゃあ、愛紗ちゃんお願い」
「御意 まず―――」
そして、愛紗から聞いたことは結構驚くことだった まず、孫堅が生きていること・・・これにはびっくりしたけど、「数年前から呉に大剣を持った灰色の外套を着ている男が居る」ということを愛紗から聞いて納得した
「・・・あいつか」
「呂刀殿はご存知で?」
「ああ この前会った奴だよ」
どうせ転移したときに時間がずれたんだろうな~ というか、この世界でもあいつは父親ですか?多分親バカなんだろうな~
―――Side 呉(刑天)―――
「親バカで悪いかヴォケェ!!」
「ヒッ!?け、刑天?ど、どうしたの?」
ハッ!なんか電波を受信して、つい叫んだら蓮華を驚かせてしまった とりあえず、呉について話しておこうか?まず、美蓮は生きている 前の外史では守りきれなかったが今回はギリで守ることが出来た それ以外は前の外史と同じかな?今じゃ、美羽の領地も呉のものだし・・・美羽もそれで文句ないそうだし
「刑天いるか~?」
「ん?どうした美蓮?」
少し考え込んでいたら部屋に美蓮が入ってきた・・・なんか用か?
「いや、盗賊が集まっていると報告があったので祭と一緒に出撃してくれないか?」
なるほど・・・だが、蓮華の勉強も「それは、冥琳に頼むから」ふむ・・・それなら行くとするか
「ちなみに、雪蓮と美羽を罵倒していたな」
「・・・ほう?」
どうやら、そいつらは自殺志願者らしいな?いいだろう・・・文字通り『潰して』やる
「さて・・・行くとするか」
「いってらっしゃ~い」
「母様・・・刑天凄く怒っていませんでしたか?」
「う~ん・・・まだ、私と祭・七乃・聖以外は『娘』として見てるわね・・・さて、どうやって娘たちを刑天に抱かせるか・・・」
「母様!?」
―――Side 祭―――
拝啓 親友であり、忠義を尽くすべき王である美蓮へ 儂らは盗賊の討伐に来たはずだろう?だが、儂の目の前では『刑天一人で、数百の盗賊を吹き飛ばしている』んだ 儂ら要らなかったんでは?
「オラァ!ウチの娘たちを馬鹿にした大罪人はどこじゃぁ!!」
大罪人って いや、確かに雪蓮様や美羽を罵倒していた 小蓮さまと同じくまだ幼い美羽は少し泣いていたが・・・まあ、七乃も怒っていたが刑天がそれ以上に怒り狂っていたから落ち着いたが
「た、助けてくれ!」
「やかましい!吹き飛べやぁ!」
わ~人ってあんなに飛ぶんだな~・・・そういえば、さっき食べた昼食は旨かったな さすが、聖だな 「旦那様の第一婦人の座は美蓮様であっても渡しません!」と言っただけはあるな 夕飯はなんだろうな~?
「黄蓋様!?黄蓋様!現実逃避は止めてください!」
あれ?兵が何か言っているような・・・って、儂としたことが
「とにかく、あやつを止めなければならんな」
既に盗賊は数えるほどしか居ない さすがに、全員殺すのは拙い どうやって止めようか?
―――Side 蜀(呂刀)―――
・・・あいつの存在『親バカ』で固定されていないか?
「あの・・・呂刀殿?」
「あ、ああ なんでもないよ愛紗 それで、そのほかの勢力はどうなっているのかな?」
「ええ 次は、魏の曹操なのですが―――」
こっちは、ある程度予想できた だって、呉に刑天がいるということは、俺たち三人の中で一番の危険人物であるあいつは魏にいるということだ どうせ、真桜あたりといろいろ造っているのかもしれないな というか、そろそろ『ガ〇ダ〇』か『ラ〇ダーシ〇テ〇』作りそうだな 若しくは、『搭乗型からくり夏候惇』とか?
「いくらなんでも、それは無いか~」
「ご主人様?」
朱里と雛里が心配そうにこっちを見ている ちなみに、朱里と雛里は俺を「ご主人様」と呼んでいる まあ、二人がいいならそれでいいけどね・・・って、マジで『〇イ〇ー〇ス〇ム』作っていないよな?
―――Side 魏(華琳)―――
「フハハハハハハハ!甘い!甘いぞ!呂刀!『ラ〇ダーシ〇テ〇』は無理だが、『からくり夏候惇』は壱式から伍式まで完成しているわぁ!」
「ナハハハハハハハ!ウチとお師匠様の技術力は世界一ィ!」
「「アハハハハハハハハハ!」」
「・・・誰かあの馬鹿二人を止めなさい」
頭痛いわねあの二人は 狂骨が私の臣下になってくれたおかげで、技術力や兵の錬度は上がったけど・・・たまに壊れるのはどうもね・・・
「あぁ・・・ご主人様ぁ」
美影は・・・無理ね この子は狂骨を崇拝しているから・・・というかどうなればここまでなるのかしら?
「私って・・・」
春蘭は・・・まだ復活に時間がかかりそうね ま、無理も無いわね
「姉者・・・その・・・頑張れ」
秋蘭も、春蘭を宥めるのに精一杯かしら
「師匠・・・でも、私に止められるか?」
「あはは~・・・って、華琳様!?私も無理ですから!こっち見ないでください!」
凪は、もう少し自分に自信を持ったほうがいいわね 沙和は口調が変わっているわよ・・・そこまであの二人止めるのが怖い?
「兄ちゃん楽しそうだな~」
「え?そう言う問題?」
流琉の言う通りね 季衣はもう少し、よく見なさい あれは、いろんな意味で拙いわ
「・・・さて、行くとするか」
そう言って、ハリセンを振っている桂花 うん、あなたに任せるわ はあ、疲れるわ・・・でも、こういうのもいいかもね
―――Side 蜀(呂刀)―――
狂骨はどこでもマッドな気がするな というか、狂骨の叫びが聞こえた気が・・・
「とりあえず、大陸の情勢はこんな感じです」
「なんか、凄い感じがするんですけど」
朱里の言う通りかもね ん?待てよ?よく考えたらこの図式は于吉たちのことを考えなければ―――
三国それぞれにイレギュラーである仙人がいる→三国どうしの戦いが起こる→マッドな狂骨の兵器と、親バカ刑天のリミッター解除→地形が変わるほどの戦闘→大陸終了のお知らせ→\(^^)/
・・・やっべぇーーーーー!
「ん?呂刀殿はどうしたのだ?」
「さあ?」
「おなか痛いのかな?」
「桃香さんそれは無いと思います」
「え~でも、雛里?兄ちゃんならありえそうなのだ」
「それって、酷くないですか?」
何か外野がうるさいけど・・・拙いよ!
「そうだ!こんな時こそ、太公望!助けて!」
『うん それ無理♪』
太公望ーーーー!?
Tweet |
|
|
38
|
2
|
追加するフォルダを選択
第3話投稿です
狂骨たちの魏・呉キャラとの出会いは番外編で書きます
続きを表示