No.1056596

スマブラ Stern des Lichts 第15話 ~ 街の中で

Nobuさん

今回は街中でスピリッツを解放します。
助けるファイターについては、私の独自設定ですので、あしからず。

2021-03-12 10:20:08 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:587   閲覧ユーザー数:587

 ルカリオが感じ取った2つの波導を見つけるため、一行は街に行くための道を進んでいった。

 その道中で、一行はスレチガ諸島に住むコペラを解放し、山を抜けるとそこは目的地である街だった。

 北側に噴水があり、塔が立っている中央広場や、道場らしき建物、住宅街などがある。

 街だけあり、スピリッツはたくさん各地に存在している。

「スピリッツをたくさん感じるわ。街は広いから、ペアで行動して、はぐれないようにね。スピリッツを解放したら、広場に行くのよ」

「ああ」

 一行はペアを組んで解散し、それぞれスピリッツの解放に行った。

 

 ヨッシーとりょうは、美容師のプードル、カットリーヌと戦っていた。

「ボディはしずえさんですね~」

「犬だからね。えい!」

 りょうはボウリングの玉をカットリーヌに落とすが、カットリーヌはシールドで攻撃を防ぐ。

 ヨッシーは舌を伸ばしてカットリーヌを口に入れた後、彼女を卵に変える。

 その隙に、りょうは木を育てて斧を振り、木を切ってそれをカットリーヌに落とし、彼女を吹っ飛ばして戦闘を終えた。

 カットリーヌのスピリッツは、ベルのところに飛んでいった。

「あれ? もう決着がつきましたね~」

「元々戦闘向きじゃないからね、カットリーヌはそんなに強くないよ」

「それじゃあ、私達は広場に行きますね~」

 

 ファルコンとベルは、格闘家のダンと戦っていた。

「やあーっ!」

 ベルはダンの背後に回り込み、大鎌で斬りつける。

「いくぞ、ファルコンキック!」

「断空脚!」

 ファルコンはダンに飛び蹴りを放つも、ダンは華麗な動きでかわし、飛び跳ねながら蹴って反撃する。

 ダンは距離を取って挑発し、ファルコンは隙を突きダンに膝を当てようとするがギリギリで当たらなかった。

「挑発ばっかりする割に、そこそこ強いのね」

「これがサイキョー流だからな!」

「だが、勝つのは俺達だ! ラウンドキック!」

 ファルコンは回し蹴りでダンを攻撃する。

 ダンが怯んだ後、ファルコンはダンを掴み、後ろに回して後ろ蹴りをする。

 そして、振り向いた後、とどめのファルコンパンチでダンを吹っ飛ばした。

「捕まえた!」

「な、何をする!」

「じたばたしないでね、あんたはこの中に入ってもらうわ」

 ベルはダンのスピリッツをぎゅうぎゅうとスピリッツボールの中にしまった。

「よし、後はみんなのところに戻るだけだな」

「そうね」

 

 地下に行くための階段には、あひるポケモンのコダックがいた。

 フォックスとドクターは、道を通るためにコダックと戦う。

「とりゃあっ!」

 フォックスは力を溜めて蹴りを放ち攻撃する。

 コダックは水を放って反撃するが、所詮は未進化ポケモンなのでフォックスとドクターの相手にはならなかった。

 ドクターが心臓マッサージでコダックを倒すと、コダックのスピリッツはベルのいるところに飛んでいった。

 フォックスとドクターは、ぽかーんとしながらその光景を見ていた。

「おや、あっさり終わったねぇ」

「うーん、呆気なかったな。まぁ、いっか。とりあえず、みんなのところに行こう」

 

 シークとアイシャは、モニータと戦っていた。

「はっ!」

「ワタクシ、目が回りマス。どこに攻撃を当てればいいのデショウ……ウワ!」

「それ!」

 シークはフェイントをかけモニータを混乱させる。

 混乱したモニータは何をすればいいか分からず、アイシャはその隙にモニータに皿を投げつける。

「双魚!」

「ア~~~レ~~~」

 シークがモニータを二回蹴ると、モニータはすぐに意識不明になった。

「……ワタクシ、これでも女子デスよ。暴力、反対、デス……」

「わたしやピーチ姫、ゼルダ姫、サムスさんのような女性が戦っている時点で、その言葉は無意味だと思いますけど……」

 アイシャは倒れたモニータに苦笑しながらそう言った。

 勘違いされがちだが、モニータは一応女性である。

 シークが複雑な表情で頷いた後、モニータのスピリッツはベルがいるところに飛んでいった。

「……どうしました、シークさん? 戻りますよ?」

「ああ、そうだったな」

 マルスとランスは、ハル・エメリッヒと戦っていた。

「君の世界のアニメ、また見たいなぁ」

「でも、再放送したとしてもボクは出てないよ」

 ハル・エメリッヒは、日本のアニメが好きなため「オタク・コンベンション」、略して「オタコン」という通称がある。

 またランスの世界のアニメ、つまりアニメ版星のカービィは、多くのパロディや社会風刺がある。

 理由は、原作での「子供でも大人でも楽しめる」コンセプトを再現しているからだ。

 さて、少し脱線してしまったが、戦闘に戻そう。

「スラッシュ!」

「ワドスピア!」

 マルスとランスはオタコンの攻撃をかわし、剣と槍でハルにダメージを与えた。

 続けて二人は追撃しようとするが、ハルはそれを見切り回避する。

「マーベラスコンビネーション!」

 しかし、マルスはすぐさまハルを連続で斬りつけ、意識不明にして解放した。

「……ありがとう。ようやく、自由になれたよ」

「どういたしまして」

 マルスがハルにお礼を言った後、ハルのスピリッツはスピリッツボールに飛んでいった。

 

 ルカリオとシャドウは、ジェフと戦っていた。

 ジェフの近代兵器の弾幕を掻い潜る中、ルカリオはシャドウから強い波導を感じた。

 それは、この戦いを楽しんでいるような波導だった。

「シャドウ……先程から感じるお前の波導は一体……」

「それがどうした? 解放しないのか?」

「……すまん、忘れてくれ」

「……」

 ジェフのペンシルロケットをシャドウはギリギリでかわし、ホーミングアタックを繰り出した後、スピンキックで追撃する。

 ルカリオはジェフをりゅうのはどうで攻撃するが、ジェフはディフェンスシャワーを使って防ぐ。

「じゃあ、いくよ」

「くっ!」

 ジェフはエアガンを構えてルカリオに撃つ。

 彼の攻撃はギリギリで命中し、ルカリオの体力を減らす。

「銃は僕も持っているぞ」

「わっ!」

 シャドウはそう言って、拳銃でジェフを撃った。

 単純な技だが、銃弾はジェフの頭部目掛けて正確に飛んでいき、大ダメージを与えた。

「うわっ! 何するんだい!」

「そこが、お前の弱点だからだ」

「……じゃあ、ね」

「いくぞ」

 ジェフとシャドウは同時に銃を撃つ。

 銃弾は二人の頬を掠めたが、致命傷にはならなかった。

 ルカリオは二人の攻撃が終わった後、はっけいを繰り出してジェフを吹っ飛ばす。

「いくよ!」

「はっ!」

「ふっ!」

 ジェフはスーパーバズーカを取り出して発射する。

 シャドウとルカリオはジャンプしてスーパーバズーカを回避した。

「うーん、ちょっと隙が大きかったかな? それじゃ、ペンシルロケット20!」

 ジェフはペンシルロケットを20本設置してルカリオに連続で発射する。

 ルカリオはシールドで防ごうとするが、10発食らったところでシールドブレイクが発生し、残りの10発を諸に受けてしまい意識不明になる。

「倒れたか。だが、お前ももうもたないだろう。これでとどめだ! カオススピア!」

 シャドウは混沌の力を矢にしてジェフに投射する。

 ジェフの腹部にそれが刺さると、「うっ」という声と共にジェフが倒れ、スピリッツがベルのところに飛んでいった。

「まったく、お前が意識を失うとはどういう事だ? ……仕方ない、運んでいこう」

 シャドウはそう言って、倒れたルカリオを担ぎ、広場に戻っていった。

 マリオとカービィは、ウィーボと戦っていた。

「おりゃあー!」

「それー!」

「動きが遅すぎマス」

 マリオとカービィの攻撃を見切り、力を溜めるウィーボ。

「させるかよ!」

「うわーっ!」

 マリオはウィーボのスマッシュ攻撃を阻止しようとするが、手が滑ってしまい攻撃が当たらない。

 カービィの攻撃も後一歩のところで届かず、ウィーボはカービィに最大まで溜めたスマッシュ攻撃を放った。

「う……っ!」

「ワタクシの攻撃が、弾かれマシタ!?」

 なんと、カービィがジャストシールドでウィーボのスマッシュ攻撃を防いだのだ。

「大丈夫……僕は負けないから! ウィーボ、ちょっと待ってて!」

「おう! アイスボール!」

「いっくよー!」

 カービィはマリオが出したアイスボールを吸い込み、アイスをコピーした。

「こちこちといき!」

「ウワー!」

 アイスカービィは口から冷気を吐いてウィーボを凍らせる。

 その隙にマリオは凍ったウィーボを掴み、ジャイアントスイングで投げ飛ばす。

 氷は解けたが、すぐにアイスカービィはウィーボをこちこちといきで凍らせる。

 そしてマリオがファイア掌底を放ち、ウィーボを氷ごと吹っ飛ばして戦闘不能にした。

 

「バタンキュー……」

「……」

 ウィーボはしばらくの間、意識を失ったが、すぐに意識を取り戻して起き上がる。

「お、起きたな」

「アレ……ワタクシは何をしていたのでショウ……」

「ちょっと休んでから話そうね」

 

 数分後、マリオはウィーボにルカリオが見つけた波導についての情報を聞いた。

「ウィーボ、この街でルカリオが2つの波導を見つけたらしいが、それ、知ってるか?」

「2つの波導、デスか? それは、リュンヌサンとソレイユサンだと思いマス。確か、ここから西にいまシタ」

 リュンヌ・ラサンテとソレイユ・ラサンテとは、体操を教えている夫妻の事だ。

 あの時、二人は立ち木のポーズでキーラの光線を回避したはずだったが……。

「やっぱ、命中したのかよ……」

「でも大丈夫だよ、ソレ姉とリュン兄は僕達が助けるから。ウィボ君、待っててね」

「分かりまシタ。ワタクシは道場で待っておりマス」

「待ってろよ、ウィーボ!」

 こうして、街で見つかったスピリッツを粗方解放した一行は、広場に集合した。

「あら、ルカリオさんが意識不明になっているみたいですわね。わたしが治してあげますわ」

 アイシャは、ジェフとの戦いで意識不明になったルカリオを癒しの力で回復する。

「あの波導はソレイユとリュンヌだって」

「うへぇ、やっぱりこうなったのね。で、どこにいるのかしら?」

「ウィーボの道場から西……つまり、ここから北西にいるんだ。あいつらも身体を利用されてると知ったらショックだろうな」

 念のため注釈するが、マリオのこの言葉にはやましい意味は微塵もない。

 スピリッツを入れるコピーボディをキーラが利用するという意味である。

「ソレイユとリュンヌには誰が挑むの?」

「僕だ」

「僕が行くよ」

「私が参ろう」

「ボクもやるよ~!」

「僕だよ」

「俺だ」

「よし、決まりね」

 ソレイユとリュンヌには、シャドウ、マルス、ルカリオ、ランス、ドクター、フォックスが挑む事にした。

 

「ここにいるようだな」

 六人は、ソレイユとリュンヌがいる北西に向かっていった。

 台座には、シャドウの言う通り、ソレイユとリュンヌが縛られていた。

「今、助けるからね! それ!」

「ワーオ! キョウモイッショニダイエット!」

「ワーオ! キョウモゲンキニキンニクビ!」

 ソレイユとリュンヌは台座から解放されると、シャドウ、マルス、ルカリオ、ランス、ドクター、フォックスに襲いかかってきた。

 シャドウ、マルス、ランス、フォックスは武器を構え、ソレイユとリュンヌを迎え撃った。

 

「いくぞ!」

「頑張るぞー!」

 ~ベルのスピリッツ名鑑~

 

 コペラ

 出身世界:すれちがいの世界

 性別:女性

 釣りの名所・スレチガ諸島にあるクラブハウスで働く女性。

 スレチガ諸島の生物研究家の一人娘。

 

 カットリーヌ

 出身世界:どうぶつの森

 性別:女性

 ビューティーサロン スピーディを営むプードル。

 質問に応じてヘアスタイルを変えてくれる。

 

 ダン

 出身世界:こことは異なる世界

 性別:男性

 本名、火引弾(ひびきだん)。サイキョー流を名乗る格闘家。

 桃色の道着が特徴で、よく試合中に挑発をする。

 

 コダック

 出身世界:ゲフリアース

 性別:♂♀両方存在する

 カントー地方を中心に広く生息する、あひるポケモン。

 みずタイプで、特性はしめりけ、ノーてんき、隠れ特性はすいすい。

 時々、自分の意思と関係なく念力が出るため、頭痛で苦しんでいる。

 

 モニータ

 出身世界:ニンテンドーランド

 性別:女性型

 ニンテンドーランドのナビゲートロボット。

 モニターと音声合成によってナビゲートし、スリーカウント用の指を持つ。

 

 ハル・エメリッヒ

 出身世界:こことは異なる世界

 性別:男性

 アメリカの軍事兵器開発会社アームズ・テック社の社員。

 スネークとは長い付き合いで、その絆は強い。

 日本のアニメが好きなため、「オタコン」という愛称がついている。

 

 ジェフ

 出身世界:アースボーンド

 性別:男性

 アンドーナッツ博士の子で、科学者を目指している、眼鏡をかけた少年。

 ペンシルロケットなど、奇妙な道具や発明品を駆使して戦う。

 内向的で悩みがちだが、知恵と勇気がある。

 

 ウィーボ

 出身世界:健康の世界

 性別:不明

 バランスWiiボードに命が宿り、ナビゲーターになった者。

 健康の世界では、バランスWiiボードそのものを「私」と表現する。


 
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