No.105639

真・恋姫無双~子義と仲達~15

gatsuさん

第15話です。
いよいよ独立へ向けて動き出します。

2009-11-07 00:17:21 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:2796   閲覧ユーザー数:2512

この作品は恋姫の二次創作です。

オリキャラ込みです。

初めてなので駄文です。

それを踏まえて読んでいただけると幸いです。

第15話:孫呉の大号令

俺がこちらに来て、はや2月が過ぎた。

俺の腕の方はもう完治している。今はリハビリ、と言った所だ。

そのリハビリに、白狼をつき合わせている。

白狼「……はあっ!」

健「……ふっ!」

2人の武器がぶつかり合う……ように見えた。

実際は、健が攻撃を受け流し、がら空きの脇腹に掌底を入れ、崩れた白狼に剣を向けた形になった。

白狼「くっ……」

健「……やから言っとるやないか。お前は何でもかんでも、力でねじ伏せようとし過ぎや。もっと相手の力を推し量れ。『柔よく剛を制す』や」

白狼「……はい」

亞莎「お2人とも、ここにいらっしゃったんですか」

鍛錬が一段落ついたところに、亞莎がやってきた。

亞莎「健様。蓮華様が呼んでいます」

健「分かった。じゃあ白狼、とりあえず今日はここまでで」

白狼「ああ、ありがとう師父。またよろしく頼む」

健「応」

白狼に手を振り、その場を後にした。

亞莎「蓮華様、健様をお連れしました」

蓮華「ああ、ありがとう。健、腕の方はどうだ?」

健「怪我は治ってる。戦闘に関しては6割ぐらいなら動けるな」

蓮華「そうか、まぁ怪我が治って何よりだ。白狼の方は?」

健「俺が近くにおったら、冷静でおれるようにはなったな」

こちらで鍛錬しだして、白狼は俺が見ている時は自分を見失わずに戦えるようになった。

……俺は白狼の精神安定剤かい。

蓮華「ふむ。まぁお前の隊に入れるつもりなら、今の所は問題ないな」

健「ま、この程度で満足はさせへんけどな。……で、俺らの調子を聞くって事は?」

蓮華「ああ、いよいよだ」

反董卓連合解散後、雪蓮は英雄として一気に名を馳せた。

さらに、洛陽での復興作業中『玉璽』を見つけた。

この2つのお陰で、人や財が雪蓮の下に集まるようになり、袁術討伐の準備は順調に進んでいた。

蓮華「我ら孫家の悲願。その第一歩が、いよいよ始まる」

健「そか、いよいよやな。……俺も協力すんで、乱世終結の為に」

蓮華「ああ、よろしく頼む。……近く決行の日が決まるだろう、それまでに準備をしておいてくれ」

健「応」

俺は蓮華に返事をして、白狼に伝えるため戻った。

そして、決行当日。

俺達は民兵に偽装している。

俺達の作戦はこうだ。

まず、江東の各地に潜ませた兵を農民の一揆と偽装して武装蜂起する。

袁術の性格上、まず間違いなく雪蓮が一揆の鎮圧に向かわせられる。

そして出撃した雪蓮達と合流し、袁術を急襲する。

この策は亞莎が計画を立て、実行したそうだ。

健「よぉこんな策思いついたな。さすが呂子明や」

亞莎「い、いえ!私なんてまだまだで……」

俺が褒めると、亞莎は顔を赤くして俯いてしまった。

蓮華「……そんな事をしていると、冥琳に嫉妬されるぞ」

シャオ「冥琳って、怒らせると怖いんだよー!」

そんな俺達の前に、蓮華とシャオが現れた。

健「……別に口説いてるわけや無いし。つかなんで冥琳やねん」

蓮華「さぁ?何故だろうな」

俺のジト目を、クスクス笑いながら受け流す。

……いつぞやの仕返しか?

シャオ「お兄ちゃんは冥琳の旦那様になるんでしょ!そんな事でいちいちそんな顔しないの!」

健「やからシャオ!いつ俺がそんな事言うた!?」

シャオは、自己紹介以来なぜか俺の事を『お兄ちゃん』と呼ぶ。

シャオいわく、「冥琳の旦那様だから、雪蓮の妹であるシャオのお兄ちゃんにあたる」そうだ。

……お兄ちゃんはええとしても、冥琳の旦那?俺が?

白狼「……取り込み中申し訳ないが、雪蓮殿の軍が現れたぞ」

そんな中、呆れ顔の白狼が報告に現れた。

その後ろには砂塵が見える。

雪蓮達とは、久々の再会だ。

シャオ「シャオいっちばん乗りー♪」

白狼の報告を聞いて、シャオは雪蓮の軍に向かって走り出した。

蓮華「こらシャオ!……全く、姉様に会うのが久しぶりだからってはしゃぎすぎだ」

健「そんだけはよ会いたいわけやろ。俺らも行こか」

ため息をつく蓮華をなだめて、俺達も砂塵に向かって進軍し出した。

一刀「健、久しぶり。腕の調子は?」

健「応、ぼちぼちやな。お前こそ、勉強サボってなかったやろな?」

一刀「ちゃんとやってるよ。……難しいけど」

雪蓮達の軍と合流し、俺は一刀と話していた。

シャオ「ねぇねぇお兄ちゃん、この人が天の御遣い?」

そこにシャオが、俺の服の裾を引っ張りながら尋ねてきた。

健「そや、名前は北郷一刀。一刀、こっちは孫尚香」

一刀「始めまして、よろしくね」

シャオ「ふーん。私の名前は尚香、真名は小蓮って言うの。シャオって呼んでね」

一刀「ああ、分かったよ。シャオ」

蓮華「一刀、元気にしていたか?」

シャオに続いて、蓮華もこちらにやってきた。

俺は2人の邪魔をしないよう、その場を後にした。

雪蓮は亞莎と白狼を相手に話している。

そのすぐそばに冥琳がいた。

健「冥琳」

冥琳「健か。腕の方はもう大丈夫なようだな」

健「応。でも体が鈍ってるから、戦闘に関してはいつもの6割ぐらいまでってとこやな」

冥琳「そうか。まぁ病み上がりなんだから、あまり無理はするなよ?」

健「分かっとるって」

祭「応、健ではないか。久しぶりじゃのう、怪我をしたと聞いたが?」

冥琳と話していると、近くにいた祭さんがこちらに気づいたようで声をかけてきた。

健「祭さん、久々やな。怪我はもう治ってるから一応大丈夫やで」

祭「そうか。……良かったのう、冥琳」

冥琳「別に、私は心配などしていません」

祭「嘘をつけ。ワシらとおる時でも、たまに上の空になっておったくせに」

祭さんはニヤニヤしながら話し続ける。

祭「健よ、これほどの女を心配させたのじゃ。罪は大きいぞ」

健「罪って……、まぁ心配かけて悪かったとは思うけど……」

祭「ならば責任を取らんとのぅ。なぁ、冥琳」

冥琳「祭殿!いい加減にして下さい!」

祭「ははっ、怒鳴らんでも良かろうに。まぁあまり時間は無いが、久しぶりの2人の時間を楽しんでおけよ。では、邪魔者は退散するとしようかの」

祭さんは、笑いながら手を振って去っていった。

健「……なんぞあれ」

冥琳「……すまんな、見苦しい所を見せた」

健「いや……、別にええけど……」

冥琳の方を見ると、微かに顔が赤い。

俺の方も何か気恥ずかしい。

俺は今まで、色恋の話には無関係の人間だった。

だからこういう時、どうしたらいいかさっぱり分からない。

……この件だけは、一刀の方が先輩やな。

冥琳「……健」

健「な、何や?」

冥琳「……確かに私は、お前と別行動になってからずっと、お前の事を気にかけていた」

健「……」

冥琳「……ただ、それは単にお前の怪我の具合が心配だと言うだけではなくてだな。その、お前がいない事がつまらなかったと言うか……」

健「……冥琳」

冥琳「な、何だ?」

健「……その話は、この戦が終わってからゆっくりしよや。それに……」

冥琳「それに?」

俺は一呼吸おいて、言葉にする。

健「……そういうのは、男から言うのが筋ってモンやろ?」

冥琳「っ!……そ、そうか。お前がそう言うなら、そうしよう」

返事をする冥琳の顔は真っ赤だった。

雪蓮「2人とも!そろそろ動くわよ!」

健「じゃ、行こか」

冥琳「……ああ」

俺達は2人並んで、雪蓮の元に向かった。

雪蓮「あら、冥琳。顔が赤いわよ?」

祭「2人して何を話しておったんだか」

穏「気になります~♪」

冥琳「……今はそんな話をしている場合ではないと思うが?」

雪蓮「まぁいいわ、後でゆっくり聞かせてもらうから♪……じゃあ、行きましょうか」

雪蓮は合流した軍の戦闘に立ち、振り返った。

 

孫呉の民よ!我が同胞達よ!待ちに待った時は来た!

栄光に満ちた呉の歴史を!懐かしき呉の大地を!再びこの手に取り戻すのだ!

敵は揚州に有り!雌伏の時を得た今、我らの力を見せつけようではないか!

これより孫呉の大号令を発す!呉の兵達よ!その命を燃やし尽くし、呉の為に死ね!

全軍、誇りと共に前進せよ!宿敵、袁術を打ち倒し、我らの土地を取り戻すのだ!

 

兵「おおおおおおぉぉぉぉぉぉっ!」

全軍の雄叫びと共に、俺達は袁術の待つ城へと進軍を開始した。

雪蓮「ねぇ、健」

進軍中、雪蓮が話しかけてきた。

健「どした?」

雪蓮「冥琳と何話してたの?冥琳に聞いても教えてくれないのよ」

健「冥琳が教えんのなら、俺も教えれんな」

雪蓮「ぶー、ケチ!」

健「まぁ、そのうち話したるわ」

雪蓮「約束よ!……健」

さっきまでのふくれっ面から、急に真面目な顔になる雪蓮。

健「ん?」

雪蓮「……冥琳の事、大事にしてよね。私の大事な人なんだから」

健「……ん、了解」

雪蓮「ならよし!今回の戦も、期待してるわよ」

健「っつっても、俺病み上がりやからいつもほどは動けんぞ?」

雪蓮「大丈夫よ、だって相手は袁術ちゃんだし♪」

健「さ、さいですか」

……さらっと酷い事言うなぁ。

雪蓮「それにこの戦は、蓮華に総大将を、一刀に軍師をそれぞれさせようと思ってるから。しっかり助けてあげてよね」

健「え、そうなん?」

雪蓮「ええ」

健「……じゃあ、一刀が何処まで使えるようになったか見てみるとしよか」

雪蓮「きっと2人も、あなたを頼りにしてると思うから。よろしく頼むわよ」

健「了解」

……あの2人が中心か、俺も少しは期待に応えてやらんとな。

この後の事はともかく、今は戦闘において先輩である自分に気合を入れ直した

そして、俺達は順調に軍を進めていった。

G「最近卒論忙しくて全然話進められない作者です」

 

健「……言い訳か?」

 

G「……半々ぐらいですか」

 

健「残りの半分は?」

 

G「袁術ちゃんをどうしようかと……。でも、ようやく固まってきたのであと少しで完成かと」

 

健「そか。で、次回は?」

 

G「一応袁術軍との戦ですね。袁術ちゃんをどうするかは、話の中でと言う事で」

 

健「そか」

 

一刀「そういえばさぁ」

 

G「あれ、一刀君?今回呼んでませんが」

 

一刀「いや、健が冥琳に『何の話をするのか』気になって(ニヤニヤ)」

 

G「……ああ。確かに(ニヤニヤ)」

 

健「……別に何でもええやろ///」

 

G・一刀「て~れちゃって~」

 

健「うっさい!///」

 

G・一刀「て~れちゃって~」

 

健「うっさいっちゅうねん!」

 

G・一刀「て~れty」

 

健「……ええ加減にせえよ?(チャキ)」

 

G・一刀「gyaaaaaaaaa!!!」

 


 
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