No.104965

真・恋姫無双another 風ストーリーその8

ぴかさん

真・恋姫無双の二次小説です。

風の視点で物語が進行していきます。

連合の初戦、汜水関での戦いになります。

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2009-11-03 16:10:08 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:11329   閲覧ユーザー数:8425

私達の陣営が、連合の先陣を切ることになってしまったのは想定外でしたが、その被害を最小限に抑えるために、袁紹さんのところから兵士さんと兵糧や武器などを得ることが出来ました。

さらには、桃香さん達との共闘を組むことも出来たので、これでさらにその被害を抑えることが出来るでしょう。

 

それを手土産に自陣に戻ってきた私達ですが、案の定稟ちゃんから非難の声が上がりました。

 

「この状況で先陣を切ることになるというのはどういう事ですか!!」

「いやぁ、全然話が進まないから思わずね・・・。」

「一刀殿は後々のことを考えずに物事を話しすぎます!!」

「でも、この間は思った事を言ってくれって言ってたじゃないか。」

「それとこれとは違います。そう言った場での発言で数千数万の人間の行動が決まってしまう事もあるんですよ!!」

「それはそうだけどさぁ・・・。」

 

稟ちゃんの非難は、主にお兄さんに向けてです。

安易な発言で私達が先陣を切ることになってしまった事が、稟ちゃんには許せないのでしょう。

確かに稟ちゃんの意見は尤もですが、とはいえあそこでお兄さんの発言がなければ事態は全く進まなかったでしょう。

そう言う意味では、お兄さんの言葉は必要な事だったのです。

これは、稟ちゃんにも分かっているはずです。

それ以上にお兄さんの言葉で、危険な役目を負ってしまった事が許せないのでしょうか。

 

私は、なんだか違うような気がします。

そうではない稟ちゃんの気持ちが感じ取れました。

 

その気持ちをくんで稟ちゃんの味方をしてあげたいところですが、そういうわけにもいきません。

なによりもう決まってしまった事なのですから、ここでいくら非難しても仕方ないのです。

それよりも今は、今後の事を考えていかないといけません。

と言うわけで、お兄さんに助け船を出す事にしました。

 

「稟ちゃん、そういう意味では風も同罪です~。その場にいながらお兄さんの発言を止める事が出来ませんでした~。」

 

私の発言に白蓮さんも同調します。

 

「それなら私も同罪だな。北郷に自分の思ったとおりの発言をしろと言ったのも私だしな。」

 

私と白蓮さんの言葉に稟ちゃんも怒りの矛を収めてくれたようです。

怒りが収まったところで、星ちゃんが話しだした。

 

「それで、ただ単に先陣を引き受けてきたわけではないだろう?」

「はいなのです~。袁紹さんから、兵士さんと兵糧と武器をもらってきました~。」

「あと、桃香とも共闘の約束を交わしたから、きっと力になってくれるはずだ。」

 

私と白蓮さんの言葉に稟ちゃんは少し笑顔になりました。

 

 

先ほどまでの険しい雰囲気とは違い、その場は和やかになりました。

ですが、稟ちゃんはすぐに険しい顔になりました。

 

「確かに、それならある程度の被害は回避できるでしょう。ですが、相手は予想以上の人物かもしれません。」

「斥候さんは戻ってきたのですか~?」

「ええ、先ほど報告を受けました。」

「斥候?」

「はい。風と相談して、あらかじめ連合が攻めるであろう虎牢関と汜水関に斥候を向かわせておきました。」

 

虎牢関とは、洛陽の東側にある関です。

その地形と関自体の強固さで難攻不落の関と言われています。

汜水関はその前に位置する、これまた難攻不落と言っても過言ではない関です。

従って、この二つの関を抜けるというのはそれだけで相当の苦労を伴います。

と、ここで星ちゃんが疑問符を投げかけました。

 

「なぜ虎牢関なんだ?洛陽に向かう道は西にもある。連合が東に向かうとは限らないではないか。」

「いえ、虎牢関しかあり得ません。」

「そうですね~。なんと言っても連合を集めたのが袁紹さんですから~。」

「あ~、そう言う事か~。」

 

白蓮さんをはじめ、先ほど質問してきた星ちゃんも私の言葉で納得しています。

ですが、お兄さんは納得できていないようです。

 

「なんで袁紹だから虎牢関なんだ?」

「今連合が集まっているこの場から洛陽に最も早く到達するには東の虎牢関そして汜水関を破るしかありません。西側の道だと多少回り道をする事になります。」

「あの袁紹さんが回り道などしないでしょう~。それに汜水関、虎牢関を落としたとなれば話題になりますから、そう言う意味でも間違いなくそちらを通る事になりますよ~。」

「そう言う事か・・・。」

 

お兄さんも納得してくれたようです。

それよりも、気になるのはそこを守る武将です。

おそらく相手も、袁紹さんの性格を考えて虎牢関を通る事を計算しているでしょうから、それなりの武将を配置しているはずです。

 

「それで、汜水関を守るのは誰なのですか~?」

「華雄と張遼だ。」

「それはやっかいですね~。」

「華雄に張遼か・・・。なんか聞いた事あるなぁ。」

 

お兄さんはそう言いながら、自分の記憶を思い出そうと腕を組んで考えています。

そんなお兄さんが思い出す前に、星ちゃんが自分の知識を披露しました。

 

「華雄はとにかく勇猛果敢な武将のようだ。もちろん、それを自負するだけの武力も持っている。まともにぶつかるのは得策ではないだろうな。」

「そうですねぇ~。ですが、それだけにその武に誇りを持っているようです~。そこを突けば案外脆いかもしれませんよ~。」

「確かに、華雄はそれで何とかなるかもしれませんが、張遼は一筋縄ではいきそうもないですね。」

「神速の張遼か・・・。先の黄巾党との戦いでも気が付くと戦場のど真ん中にいて、その圧倒的な武力で黄巾党どもを殲滅したと聞くからな。」

 

白馬長史と呼ばれ、馬の扱いに慣れている白蓮さんにこうも言われるという事は相当のものなのでしょう。

私達の言葉にお兄さんががっくりと肩を落としています。

 

「そんな相手に先陣を切らないといけないなんて・・・。本当にゴメンな。」

 

このお兄さんの姿に先ほど非難を浴びせていた稟ちゃんもなんか恐縮してしまったようです。

 

「一刀殿、頭を上げて下さい。今は過ぎたことを反省するのではなく、これからどうするかを考えるべきです。」

「先ほどまで非難していた稟の言葉とは思えないな。」

「あ・・・あれは、我が軍の事を思って・・・ですよ。」

 

星ちゃんのツッコミに戸惑う稟ちゃん。

ですが、稟ちゃんの言ったとおりです。

今は過ぎたことをどうこう言うよりは、汜水関をいかに抜けるかを考えるべきです。

 

こんな感じで、今後の事を話していると袁紹さんの下から兵士さんと兵糧、そして武器が送られてきました。

それと同時に連合が歩みを進め始めました。

行き先は、予想通り汜水関、そして虎牢関となりました。

 

歩みを進めながら、汜水関にどのように当たるかを検討していきました。

ただこの検討内容も、袁紹さんの作戦如何では変えていかなければなりません。

その心配があったのですが、結果それは杞憂に終わりました。

 

 

数日後、連合は汜水関前に着きました。

汜水関は妙に静まっています。

まさに嵐の前の静けさと言ったところでしょうか。

 

連合の各諸侯は、袁紹さんの指示の下でそれぞれの場所に陣を張りました。

 

すると、袁紹さんからの伝令が来て作戦内容を伝えていきました。

その内容を見て、私達は愕然としました。

 

そこにはただ“雄々しく、勇ましく、華麗に前進”とだけ書かれていたためです。

 

「ちょっと待て、これは作戦ではないだろう?」

「風に言われましても~。」

「うーむ。これではどうすることも出来ないな。」

「いや、星。それはちょっと違うよ。」

 

作戦内容が内容だけに星ちゃんはちょっと悪い方向に考えてしまっての発言だったのかもしれません。

ですが、それに対しお兄さんは前向きな意見を述べました。

 

「逆に考えたら、雄々しく勇ましく華麗に前進する以外は自由って事だろ?だったら、さっきから考えている華雄に対する策は出来るんじゃないのか?」

「確かに、そうですな。」

「一刀殿の言うとおりです。ここは、この作戦内容を逆手にとって先ほどより考えている策でいきましょう。」

「それには、桃香さん達に協力を仰ぐ必要がありますね~。」

「では、作戦を伝えに行くか。私と風、稟で桃香の下に向かう。星と北郷は予定通りの策でいくのでその準備を頼む。」

「御意!!」

「分かったよ。」

 

私達は早速桃香さんの下へと向かいました。

 

桃香さん達も、どのようにするかを話し合っているようでした。

と言っても、ある程度の方針は決められていたようです。

その方針と、私達の策が合致すればいいのですが・・・。

 

私と稟ちゃんは、桃香さん達に私達の策を披露し協力を要請しました。

二人の軍師、伏龍こと諸葛亮さんと鳳雛こと鳳統さんは私達の策に賛同してくれました。

汜水関を守るのは、華雄さんと張遼さんだという事は、二人も知っていたようです。

その上で、この策しかないという事になりました。

 

これで、少なくとも、連合がこの戦いで負けることはないでしょう。

ただ、不安な要素と言えば曹操さん、そして袁術さんと孫策さんのところくらいでしょうか。

馬超さん率いる西涼は、無粋な真似をしてくることはないでしょうし、袁紹さんは後方でふんぞり返っています。

しかし、曹操さんや袁術さん、孫策さんは何を考えているか分かりません。

ですが、どの陣営も自分の所に被害は出したくないでしょうし、その為に私達に先陣を押しつけたわけですから、最初からは出てこないかもしれません。

そう言った別の諸侯の動きも気にしながら、私達は策を進めることになりました。

 

 

汜水関は予想通り籠城の構えのようです。

これはおそらく張遼さんの策でしょう。

華雄さんは、どちらかと言えば戦って己の武を示すという武将のようなので、籠城は好まないでしょう。

今頃、汜水関内では激しい葛藤が繰り広げられているのかもしれません。

私達が突くのは、その華雄さんの猪突猛進さです。

亀が甲羅に頭を引っ込めても、餌を見せて釣り出せば、ひょっこりと頭を出すものです。

もっとも、私達が見せるのは餌というにはほど遠いものですが、今の汜水関には有効なものです。

 

星ちゃんとお兄さんが二人だけで汜水関前に出ていきました。

そして、そこで酒盛りを始めました。

酒盛り自体は餌でも何でもありません。

必要なのは、そこでの二人の会話内容です。

その会話内容で、華雄さんを釣り出そうというわけです。

 

おそらく時間をかけなければならないであろうと思ったのですが、華雄さんはあっさりと引っかかってくれたようです。

星ちゃんとお兄さんがやり取りを始めてしばらくすると汜水関の門が開き、中から華雄さんとその部隊の人達が出てきました。

 

すかさず星ちゃんとお兄さんは馬に飛び乗り逃げます。

もちろん、逃げる方向は私と稟ちゃんのいる本陣方向です。

ここには公孫賛軍の大将である白蓮さんはいません。

ですが、旗を大きく掲げあたかもここにいるように見せています。

 

案の定、華雄さん達は星ちゃん達を追いかけてこちらに向かってきます。

さすがに星ちゃんは馬の扱いになれています。

付かず離れずという感じに、華雄さんを釣っています。

そして、頃合いを見計らって号令をかけました。

 

「さあ、皆の者出陣だー!!白馬長史の力見せつけるぞ!!」

 

白蓮さんのかけ声と共に白馬部隊が、華雄さんのちょっと後ろを縦断します。

そして、そのまま駆け抜けていきました。

 

「なにっ!!」

 

華雄さんは振り返りましたが時既に遅しです。

華雄さんの部隊は見事に分断されました。

分断された部隊が再び集まろうとしましたが、そこにすかさず割って入る部隊がいます。

愛紗さんと、鈴々ちゃんの部隊です。

それと同時に、駆け抜けていった白蓮さんの部隊が、華雄さんの部隊と汜水関の間に割り込みました。

 

戦いが始まりました。

ですが、はっきり言って一方的です。

華雄さん以外は一般の兵士である部隊が、愛紗ちゃんと鈴々ちゃんに敵うはずありません。

また、白蓮さんの部隊には公孫賛軍の多くの人員を割いているため、ここも抜けようがありません。

 

一方、華雄さんのいる部隊ですが、星ちゃんが振り返り左右から星ちゃんの部隊で取り囲みました。

数では圧倒的にこちらが有利ですが、華雄さんが噂通りの武将だとすると油断大敵です。

さらに、こちらに近づく部隊がありました。

 

「あれは?」

「曹操さんのところの誰かですね~。」

「汜水関ではなく、こちらを狙ってきたか・・・。」

「星さん、汜水関という手柄を捨ててこの策を施したのです。私達で華雄を討ち取りましょう。」

「もちろん、そのつもりだ。いくぞ、華雄!!」

「お前らごときに後れを取るこの華雄ではないわ!!」

 

星ちゃんと華雄さんの一騎打ちが始まりました。

槍と斧がぶつかり合う音と雰囲気に、私達はおろか周りの兵士さんも動きが止まってしまうほどでした。

 

こちらに近づく曹操さんの部隊の人ですが、私達はその接近を感じそちらに兵士さんを置かなかったせいか、華雄さんの部隊とぶつかっています。

かなりの武将のようですが、ここまで来るにはまだまだ時間がかかりそうです。

 

一方で、袁術さん達は汜水関へと向かっていくのが確認できました。

汜水関を落とすという手柄を得る方向にしたようです。

馬超さん達は、愛紗ちゃん達を手伝ってくれています。

 

この段階で、この戦いの勝利は確信しました。

 

 

しばらく続いた星ちゃんと華雄さんの一騎打ちですが、徐々に星ちゃんが有利になってきていました。

華雄さんの動きが鈍くなってきているのが分かります。

そしてその瞬間が来ました。

一瞬の隙を突き、星ちゃんが槍を振り下ろします。

華雄さんの斧は軸の部分が折れ、それと同時に華雄さんも切られ馬から落ちました。

着ていた鎧のおかげで致命傷ではないでしょうが、もう身動きは取れないでしょう。

 

「華雄はこの私、公孫賛軍の趙雲が討ち取った!!」

 

星ちゃんの雄叫びと共に、戦場から歓喜の叫びが上がりました。

同時に華雄さんの部隊からは悲観の声が上がりました。

 

「華雄・・・将軍が・・・討たれた・・・。」

 

悲観する華雄さんの部隊の人にお兄さんが言いました。

 

「武器を捨てて投降してくれ!!公孫賛軍はみんなを受け入れる準備がある!!」

「みなさ~ん!!信じてください~!!この人は、天の御遣いですよ~!!」

 

この言葉に悲観していた人達が顔を上げました。

通常、負けた軍の人間は処刑か奴隷としてこき使われるのが通例です。

ですが、お兄さんがそれをするはずありませんし、白蓮さんももちろんです。

なので、命ある者は救おうと最初から決めていました。

 

それをお兄さんに言わせたのは、天の御遣いという名声を利用するためです。

白蓮さんでは信じてもらえないかもしれませんが、天の声となれば話は別です。

その効果は絶大で、先ほどまで悲観的だったみなさんが、我先にと庇護を求めてきました。

 

「稟、華雄はどう?」

「命に別状はないでしょう。ですが、しばらくは動けないでしょうね。」

「そっか。星、ありがとう。」

「礼を言われるほどの事でもないですが・・・、そうですなぁ、メンマ一年分で手を打ちましょう。」

「なんだよ、それ。」

 

星ちゃんの要求にその場に笑いが起こりました。

ですが、それが一瞬の油断に繋がりました。

動けないと思われた華雄さんが、腰の剣を手に取り自ら命を絶とうとしました。

 

「やめろ!!」

 

それに気付いたお兄さんが慌てて割り込みました。

その刃は華雄さんを傷つけることはなかったのですが、代わりにお兄さんの腕に傷を付けました。

お兄さんは痛そうに腕を押さえます。

星ちゃんは慌てて華雄さんの手から剣を叩き落としました。

 

「なぜだ!!生き恥を晒すくらいなら死なせてくれ!!」

 

華雄さんが言いました。

その言い分は分からなくもありません。

自分の武に自信を持っていたのに負けたのです。

ですが、生き続けている。

これは武人にとっては生き恥を晒すという事なのでしょう。

だから、自ら命を絶とうとしたというわけです。

この華雄さんの言葉を聞いて星ちゃんが怒鳴ろうとしましたが、それより前にお兄さんが怒鳴りました。

 

「どんな理由があっても自分から死のうとするな!!」

 

いつにないお兄さんの剣幕に、華雄さんはもちろん私達も驚きました。

 

「多くの命を奪った俺達が言える立場じゃないかもしれないけど、誰にも生きていく価値があるはずだ。世の中には生きたくても生きられない人も大勢いる。そう言う人達のためにも生き続けるんだ。生き恥が何だ!!恥なんて生きていればいくらでも挽回できる!!でも、死んでしまったらそこで終わりだ!!」

 

これだけ言うと、お兄さんは意識を失いました。

出血が結構あったようです。

稟ちゃんがすぐに救護兵を呼びお兄さんを天幕へと運びました。

 

「生き続けろ・・・か・・・。あの男には何か違うモノを感じるな。」

「それはそうだ。あやつは天の御遣いだからな。」

「そういえばさっきも言っていてな。あいつが噂の・・・か・・・。」

「はいなのです~。天が付いている限り、風達に負けはあり得ません~。」

「そうか・・・。私が負けたのも天の・・・。」

「おい、しっかりしろ。」

「大丈夫だ・・・。誰かさんが手加減をした・・・おかげでな。」

「私は手加減などしていないさ。」

「そうか・・・。あいつなら、月を救えるかもしれないな。」

「月?」

「月とは誰のことですか~?」

 

もっと聞こうとしたのですが、華雄さんも気を失ってしまいました。

お兄さんと同じく救護兵を呼び、華雄さんも天幕に運んでもらいました。

 

「月・・・か。」

「星ちゃん、何か心当たりでもあるのですか~?」

「いや、ないが誰かの真名かもしれないなと。」

「真名ですか。確かにそんな気もしますね。」

 

私は、月が真名かどうか以上にこの戦いには何か裏があるのではと思うようになりました。

華雄さんが回復したら色々聞いてみるのもいいでしょう。

 

そうこうしているうちに、汜水関から勝ち鬨が上がりました。

袁術さん達の部隊が汜水関を落としたようです。

あんまり抵抗がなかったところを見ると、張遼さんは既に虎牢関へと退却していたのでしょう。

華雄さんが釣り出された段階で、すでに退却していたのかもしれません。

 

こうして連合の初戦は大勝利で終えました。

私達と桃香さん、それから袁術さんはいいのですが、曹操さんと袁紹さんが不満を持っていそうです。

次の虎牢関はまた難儀なことになりそう。

もう既にそんな気がしていました。

 

 

あとがき

 

すみません、また日数を空けてしまいました。

頭に思い浮かんだ事を文字にするのは難しく、試行錯誤を繰り返している状態です。

 

まずは汜水関での戦いでした。

風視点でなければ、華琳側の話、美羽側の話、桃香側の話、華雄、霞側の話と書くところですが、あくまで風の視点で書いているので今回のような形になりました。

やっぱり戦いのシーンは難しいです。

といっても、今回もそんな感じのシーンは全然ありませんでしたが(笑

 

華雄に関しては、当初から生かしておく事にしていました。

戦いのなのだから死んで当たり前なんでしょうけど、安易に殺してもなぁという思いがありました。

あと、作者自身あんまりネガティブな話は好きじゃないので、そういう意味でも殺すのはちょっとという感じですね。

 

前回、想像以上に一刀KYというコメントがありビックリしました。

そんなつもりで書いてはないのですが、読み返して確かにそうだなと。

というわけで、今回は華雄に勇ましく説教をたれる(説教と言うほどのモノでもなかったですが)シーンを加えてみました。

戦争など、死に直面する時代に生きていたわけではないですが、むやみやたらに死んではいけないという祖父からの教えがあったという事で補完して下さい(笑

 

その他、若干空気状態の方々もいましたが、全てを出すのははっきり言って無理です。

今後も、こんな感じに空気状態になる事もあると思います。

 

次は虎牢関になります。

今回空気だった華琳と麗羽がどう動くかと言うところですが、まだ全然考えてません。

そんなわけでまた日数かかりそうですが、見捨てないでいただけると嬉しいです。

 

今回もご覧いただきありがとうございました。


 
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