第八話 クラス
1-Bは活気に包まれていた。仲のよい中学時代の友人と談笑するもの。近くの席になった知らない奴に話しかけ友達になろうとしているもの。この二つががほとんどだ。
若干名、今日あったばっかりなのに親友のごとく話したり………これは楓、桜、麻弓の三人だ・・・クラス内でナンパしたり………これは言うまでもなく変態眼鏡(樹)だ………してる奴もいるが
ちなみに楓、桜、麻弓の輪の中心にはある青年がいた、土見稟である。議題は………
「ねぇ、稟くんって留学生と知り合いだったりするの?」
さっきの入学式についての話のようだ、楓も同じことを思っていたのかこちらを見てきている。
さっきの少しのやり取りで稟の様子がおかしかったことからその答えにたどり着いたようだ。下手なウソをついても意味がない(というより隠す意味そのものがない)ので正直に答えることにする
「ああ、ユーノのことか?」
「ええと、はい。たしかそんななまえだったと思います」
「やっぱり稟くん知り合いなの?」
「えっ!土見君、留学生と知り合いなの!?」
稟の答えに楓と桜は普通に返すのだが、入学式での稟の様子に気が付いていなかった麻弓は驚きの声を上げる(ちなみに入学式の稟の様子で気付けるのは楓と桜の二人くらいであるため麻弓の反応の方が普通である)
「知り合いも何もユーノは俺のしn「HRをはじめるぞ席に着け」
稟が答えようとすると稟たちの担任である紅薔薇撫子が教室に入ってきた。
それとほぼ同時に…………
「ふぅなんとか間に合った」
「そうやね」
「「ぅう………ごめんなさい」」
「二人のせいじゃあらへん」
「そうそう」
そう話ながら留学生四人が入ってきた
「ほら三人とも席に着かないと」
「「うん(はい)そうします(ね)」」(()内、楓)
「土見くん、後でたっぷりとその話聞かせてもらうのですよ」
そういって三人は自分の机に帰っていった。
「ではHRを始める。そうだなそこのやつ号令を」
「起立、きをつけ、令」
撫子はなんか委員長っぽい雰囲気の奴にそういうとそ奴はさも自然であるかのようにこなしていた。
「まずはみんな入学おめでとう。わたしがこのクラスの担任である紅薔薇撫子だ。これからビシバシいくから覚悟しとくんだぞ、おまえたち。明日は春休み用にと配布していた課題のテストがあるからな、忘れないように。よし連絡は以上だ。で、だ。このHRなんだがぶっちゃけるとなにもやることがない。なにかやっておくべきことはあるか?」
とりあえずは、まあ………あれだメチャクチャアバウトな進行だった。
「自己紹介なんかはしておくべきだと思うのですよ~なっちゃん」
そう麻弓が提案するとすぐにまわりから賛成の声が上がる。
「じゃそれでいくか。それとタイム、なっちゃんとはわたしのことか?」
「そうなのですよ。撫子だからなっちゃん。ええと、だめ?」
「ああ、別に問題ない。他のやつも呼びやすいように呼べばいい。ちなみに男子からは紅女史とよばれることが多いぞ。じゃそこから順番にいくぞ」
麻弓の聞く人が聞けば無礼な態度にも気にした様子を見せず呼び方について許可した後、ニカっと笑みを浮かべる。こういうところが生徒に人気の高い要因なのかもしれない。
とりあえず自己紹介は進んでいく…………楓や桜のとこで歓声が上がったのはいわなくてもわかると思う。ちなみに稟や樹のときには女子の歓声も上がったのだが稟はその意味には気付いていない
とりあえずそんなこんなで、全員分の自己紹介まであと一人…………
「…………です。よろしくお願いします」
「本日はこれで終了。気を付けてかえれよ」
ということでこの日のHRはおわったのだった。
HR終了後、稟はすぐにユーノに声をかけることにする
「おい!ユーノ!」
稟はユーノが気付いたのを確認すると、ユーノに向かって歩いていく
「稟、言いたいことがあるのはわかるけど少し待っててもらえないかな?ちょっと待たせてるひとがいて迎えに行かないといけないんだ」
「………はぁ、わかったよ。ここで待ってるから、なるべく早くな」
ユーノが申し訳なさそうにそういってきたので稟は了承。それを確認してユーノはフェイトと一緒に教室をでていった
(たしか、ハラオウンさん、だったか?彼女も一緒みたいだな)
「土見く~ん、今度こそ白状してもらうのですよ~」
「あぁ、麻弓か?少しそのことについては待ってろ。あいつがここに戻ってきたら説明するから」
稟がそう思っていると突然、麻弓が休み時間の続きをききにきたのでちょっと待つように話しておく。
「あいつ、ってスクライアくん?」
「ああ、そうだぞ。楓と桜はどうする?先に帰っててもいいぞ?」
「「一緒に残ってます(のこるね)」」
???「あの、私たちも一緒に待たせてもらってもいいかな?」
そう話しているとはなしかけてきた人物がいた。
それは………
「えっと…………高町さんに八神さん?」
留学生の残りの二人だった
「わたしたちもユーノくんとフェイトちゃん待ちなんだ。だから一緒に待ってようかなって。土見くん、ユーノくんと知り合いみたいだし」
「あぁ、そいいうことか。別にかまわないぞ」
そうしてユーノが戻ってくるのを一緒に待つことになったのだ。
SIDE ユーノ
ぼくとフェイトはHRの後すぐに教室を抜けて来客用の部屋に急いでいた。
エリオとキャロ、そしてアルフのところに向かうためだ。
(あのふたりが初めてささやかだけど自分でぼく達になにかしてほしいって言ったんだ。やっぱり保護者としてそれには応えてあげたいしね)
「ねぇ、ユーノ」
「ん?どうかした、フェイト」
フェイトは少し考えるようにして言葉を紡いでゆく
「……あのさ、初めてだよね。あのこ達……エリオとキャロが私たちになにかしてほしいって言ってきたの。たとえそれがどんなに小さいことでも」
ああ、フェイトもぼくと同じこと考えてたんだ………
「……そうだね。ぼくもフェイトと同じこと考えてたんだ」
「ユーノも?」
「うん、なんかさ、嬉しかったんだ」
そう、あのふたりがぼくらを頼ってくれたことが純粋に嬉しかった。
「そうだね。わたしもそう思うよ。それに………………」
最後の方は小さくてほとんど聞き取れなかった何て言ったんだろう?
(そういえば今日、フェイトとふたりで散歩でもしようってことになってたな…………この話はその時にでもしよう…………やっぱりいまは)
「少しだけ急ごうか?エリオとキャロに少しでも早くっていわれちゃったしね」
「うん。そうだね。」
いまは少しでも早くあのこたちの所に行ってあげないと。
よしやっと着いた………
「「エリオ、キャロごめん少し遅くなっちゃった」」
少しフェイトと話していて歩くペースが落ちちゃってたからな………
「ふたりとも静かに、ほら………」
「「すぅ……、すぅ……」」
待ちくたびれて寝ちゃったのか……
「ふたりとも寝ちゃったのか……」
「疲れちゃってたんだね。きっと」
「うん、そうだよね。まだ小さい子がトランスポーターがあるとはいえあれだけの距離を移動したんだしね」
でもどうしようかな……このまま寝かせてあげたいけど稟やなのは達を待たせてあるし
「フェイトどうしよっか?寝かしといてあげたいけど………」
すぐに戻らないといけないからこのままというわけにもいかない
「そうだね。起こさないといけないんだけど…………。こんなに気持ちよさそうに寝てるのを邪魔するのも…………」
「それならふたりをおんぶして行けばいいじゃないか。いまはふたりがそのこ達の親代わりなんだろ?それくらいしてあげてもいいと思うよ、あたしはさ」
そうやって悩んでいるとアルフが少しだけ非難のこもった目で僕たちを見ながらそういったのだが・・・・・
「「き、気付かなかった……」」
「はぁ、やっぱり気付いてなかったんだね……」
「フェイト………そうしようか?」
「………そうだね。じゃわたしがエリオをおんぶするね」
「じゃ、ぼくはキャロを。アルフ、キャロのバックをお願いしていいかな?」
「了解だよ」
フェイトにエリオをせおわせた後、ぼくもキャロを抱き上げた。抱き上げたキャロはとても小さくて軽かった。
「ふたりってこんなに小さいんだよね………。普段はしっかりしてるからあんまり気がつかないけど………」
「わたしもそう思った。だから頑張らなくっちゃね。ふたりがわたしたちの前だけでも自然体で子供らしく振る舞えるように」
「うん、もちろん」
「そうだよ。いまはふたりがエリオとキャロのおとーさんとおかーさんなんだから」
アルフの言葉じゃないけど本当にそうなれているならいいと思う。
「じゃ、はやく教室に戻ろっか?みんな待ってることだし」
その頃稟は………
まわりの女の子たちはもう仲良くなったのか楽しそうに談笑しているが稟はというと…………
(樹もナンパするとかいって帰っちまったし………とにかくだ………ユーノ、はやく帰ってこい!!)
とにかく所在なさげだった
あとがき
うまく書けない。自分の文才の無さを感じます。とりあえずかけたのであげます。これから気になるところを逐一修正していくことになりそうです。
それはそうと私の通っている大学のわたしのクラスがクラス閉鎖となってしまいまして(^^ゞ。
とりあえず今回は時間が余ったのでかきました。
質は自分で言うと悲しいですが微妙です。これからも精進します。
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今回は入学式後のHRのはなし+HR後の話です