夏休みが終わり、始業式も終えて間もない学校の教室。
すでに帰りのホームルームも終えて帰ってもいい時間なのに、クラスではまだ残ってる人が多い。
久しぶりに会った友達と「夏休み、何してた?」などという、夏休み明けの定番の話しで盛り上がっているようだ。
俺も同じように教室に残っているが、しかし別に友達と夏休みの思い出話しをしたいがため残ってるわけではない。
賑やかな周囲とは逆に、俺は自分の席で黙々と雑誌を読んでいた……別に友達がいないからこうしているわけじゃないぞ、ただ読みたい雑誌があったから読んでいるだけだ。
変な勘違いはしないように。
で、その雑誌は“WEEKLY麻雀TODAY”というものだ。
麻雀のいろんな情報が載せられている、数ある麻雀雑誌の一冊である。
俺が見ているのは、高校生麻雀大会の結果が載せられているページ。
―――白糸台2年 宮永照 インターハイ個人戦優勝!
「流石だな。いや、このくらい当たり前の結果といったところか? 俺の最大最強のライバル、宮永照。お前が、こんなところで躓くはずもない」
ピースした指に麻雀牌をはさみ、柔らかい笑みを浮かべて撮られた姿に、俺は不敵な笑みを浮かべて小さく呟く。
「お前をゴッ倒すのは、この俺だ……!」
「……なんだよ、ゴッ倒すって」
宮永照との熱い対局を想像している俺に水を差すように、呆れたような声で口出ししてくる邪魔者がいた。
隣を見ると、頬杖付きながら気怠そうな雰囲気でこちらを見ている男が一人。
「なんだよ、モブB。今いい所なんだから、邪魔しないでくれよ」
「お前こそなんだ、モブBって。友達に向かって失礼なやつめ、いい加減やめろよな」
「だが断る!」
「……ったく、お前ってやつは」
うんざりしたようにため息をはくこいつは、この学校に入学した時からの付き合いである、友達と言えば友達なモブB。
本名、藻寄不知火(もよりしらぬい)。
俺はこいつの名前から藻と不と火を取って藻不火(もぶび)、モブBと呼んでいる。
というか最近呼ぶことにした。
だってこいつ、ラノベに出てくるようなヤレヤレ系主人公みたいなやつで地味に、というかかなり女子から人気があるのだ。
入学してから1年半くらい、その間に貰ったラブレターはすでに20通を超えている。
それは同学年のみならず、上級生や下級生、果ては他校の生徒からも貰ってるという、うらやまけしからん野郎だ。
中学までにも貰ったことはあるらしく、生まれてからこれまでで一体何通のラブレターを貰ったことやら。
しかも聞いた話では、クラスでも可愛いと評判のある子ばかりという、何そのギャルゲ? な状況だ。
何そのエロゲ? じゃないのは、信じられないことに、このリア充野郎が女子からの告白をすべて断っているということが理由だ。
エロい展開まで発展せず、そもそも彼氏彼女という関係にすらならないのだから、エロゲというのは不適格だろうという俺的見解であるが、まぁ、特に意味はない。
なんでも奴が言うには、今は恋愛に興味がないからとかなんとか。
こちとら貰いたくてもラブレターなんて1通たりとも貰ったことがないというのに、この野郎ときたら……。
年頃の男子としては羨ましいやら妬ましいやらで、呼び方だけでもモブにしてやりたい気持ちくらい湧いても仕方ないだろう。
俺が何度もモブBと呼んでるせいか、クラスでも一部ではその呼び方をしてくる程度には馴染んできている。
ちなみにそう呼んでいるのは男子ばかりで、これには男子の嫉妬の度合いも窺い知れるというものだ。
呼ばれるたびに俺に恨めしそうな目を向けてくるけど、俺はざまーみろとばかりに毎度ニマニマと良い笑顔を送ってやっている。
まぁ、自分でも性格悪いなぁとは思っているが、ついやってしまうんだよな。
我ながら度し難い性格だと思う。
こんな俺でも友達と言って変わらず接してくれるんだから、いい奴なのはわかってるのだけど……でもモテるのはイラっとするから、モブB呼びはやめてやらない。
「……宮永照か、強いよなぁ。負けたとはいえ、1年でインハイの個人戦決勝まで出場して、今年なんて優勝ときたもんだ」
手元の雑誌を覗き込みながら言うモブB。
こいつも宮永照のことは知っているらしい。
「ふん、当然だ。じゃないと張り合いがないってもんだ」
「……その言い様、お前って宮永照と知り合いだったのか? てか、麻雀やってたんだな。初めて知ったわ」
……知り合い、だと?
「……夏休みに雑誌見て知っただけですが、なにか?」
「はぁ? もしかして、会った事もないってのか? じゃぁ、さっきのライバル云々ってのはなんだったんだよ」
「将来そうなる、って話だよ。それくらい分かれよなぁ、だからモブBなんだよ」
「わかるかそんなもん!」
俺の雑誌を奪い取り、丸めて俺の頭を叩いてくる。
スパーンといい音がした。
本気じゃないらしくそんなに痛くはなかったけど、地味に痛かったから何するこの野郎と睨むが、モブBはふてぶてしくふんっと鼻を鳴らすのみ。
「で? お前、麻雀はどれくらいの腕なんだよ。ライバル云々言うくらいだし、そこそこ打てるんだろ?」
「麻雀? ……さぁ? やったことないし、よくわかんね」
「……やったこと、ない?」
「そうだけど?」
「……あぁ、もしかしてネット麻雀か? リアルでは“やったことない”っていう」
「いや、ネットでもやったことないな。てか、今まで麻雀とか興味なかったし」
「……ルールとかは?」
「ルール? ふっふっふ、それは問題ナッシング! 実は俺、昔ドンジャラやっててさぁ。結構強かったんだぜ?」
「ど、ドンジャラ……?」
ふっふーんと自信満々に胸を張る。
実際、ドンジャラに関しては、ちょっとしたもんだと自負はあるのだ。
それは俺が小学生の頃の話である。
あの頃、男子の間ではテレビゲームよりもドンジャラが流行っていて、その流行にのってか近くのおもちゃ屋では小さな大会もたまに開かれていた。
俺も友達と参加して、大いに楽しんだものだ。
大人の中には「ドンジャラやるなら麻雀やれよ」という奴もいたけど、「うっさい俺達はドンジャラがやりたいんだ!」と突っぱねて、俺や皆はドンジャラに打ち込んだ。
だからか皆して結構強くなっていったが、その中でも俺は特に強かった。
近所では負け知らず、難しい役もなんのその。
あんまり強すぎるせいで、イカサマしてるんじゃないかと疑われたこともあったくらいだ。
その疑いもちゃんと晴れて、いつしか『バカヅキ野郎』なんて二つ名のような罵倒のような呼び方をされたりしたものだ。
まぁ、その流行も一時のもので簡単に過ぎ去ってしまったけど、当時結構やり込んでたし今でもまだ打ち方は覚えている。
「麻雀はやったことないけど、大体似たようなもんだろ? 大丈夫、いけるいける!」
「……」
「……ん?」
「……バッター構えて」
「え、なに? なんで構えてんの?」
モブBはまるで野球のバットのように、手に持った雑誌を構える。
以前野球でもやってたのか、その姿は中々に様になっていた。
しかしなぜ今そんな恰好をしているのか、しかも俺のすぐ近くで。
「……振ったぁ! ホームラン!」
「あいったぁ!?」
モブBは力強く俺の頭を叩きつけた。
さっきとは比べ物にならない痛さに、俺は頭を抱えて蹲る。
「う、うごぉぉぉ……ッ! な、何しやがる!」
「いや、少しイラっときてな。反省もしてなけりゃ、後悔もしてない。ったく、麻雀とドンジャラを一緒にしてんじゃねぇよ、似てないとは言わんけどよ」
ヤレヤレだと溜息を吐き、モブBは捨てるように雑誌を俺の机の上に放った。
俺のお気に入りの一冊なのにこんなに丸まって、酷いことしやがる。
「麻雀は初心者、宮永照とも会ったことがない。そんなお前が、なんであんなこと言ってたんだよ」
なぜ?
なぜって、そりゃぁ……。
「……宮永照って、ちょーかわいいよね」
「こ、こいつ、雑誌で見ただけの相手に惚れて麻雀始めるってのか!?」
「は、はぁ!? 惚れてませんけどぉ!? ファンですー! ただの宮永照ファンですー!」
まったく、これだからモブBは。
俺が一度も会ったことない相手に惚れるほど、ちょろい性格してるわけないだろ。
「ただ一緒に麻雀打って、ちょっとお話しできたらいいなーとか思ったりしただけだし―? あわよくば勝って「キャー素敵―!」とか言われたり、休みの日に一緒に喫茶店に行って食事したり、遊園地に行ったり、映画館に行ったり……な、なんなら手なんか繋いじゃったりして……。
べ、別にっ! 惚れたとか、好きになったとか、ラブだとか……そんな事、絶対ないんだからな! 俺を惚れさせたら大したもんだよ!」
「……うわぁ」
モブBの奴が、何だかあり得ない奴を見るような目で少し引いている。
酷くね?
「……で? 宮永照と付き合う「付き合いたいとか言ってないけど!?」 ……麻雀打ちたいのはわかったけど、どうするんだ? うちの学校、麻雀部なんてないぞ。そもそも、男子と女子じゃ別の大会だし」
「えーと、確か男女混合でエキシビションあっただろ? それに選ばれればいいんだよ」
丸まった雑誌を反対に曲げて真っ直ぐに直しつつ、パラパラとページをめくってエキシビションの話が載ってるページを開く。
男女混合のエキシビションは男子、女子のインターハイで優勝した選手と、この選手の対局が見てみたいという推薦で選ばれた男女1人ずつの計4人で行われるものだ。
男女の優勝者、そして多くの注目を集めた選手達で行われるエキシビションは、ある意味では本選よりも注目される対局といえる……なぜか男子よりも女子の選手の話題が多く取り上げられてるけど。
まぁ、むさくるしい男子よりも女子を載せた方が華があるし、雑誌的には間違いではないのかな。
ちなみに宮永照は、今年のエキシビションで見事勝利している。
流石は宮永照だ。
「次の大会でも、宮永照が優勝するのは間違いない。じゃあ、後は俺が優勝するか、推薦されればいいんだ。な、簡単だろ?」
「こ、こいつ、麻雀舐めてやがる!」
モブBがまた雑誌を手にしようと手を伸ばしてくるのを、俺はすかさず雑誌を取って阻む。
俺とモブBの睨み合いが始まる。
雑誌を奪取しようと素早く手を伸ばすモブBに、させまいと雑誌を持つ手を動かして躱していく。
まさに一進一退、時々間違ったのかわざとか体にジャブが入り、お返しのジャブをくらわしながら攻防が続いていく。
そして最初に折れたのはモブBの方だった。
「はぁ、はぁ、はぁ……ま、まぁ、いい。じゃあインターハイ、それ以前に予選にはどうやって参加する気だ? 何度も言うが、うちの学校に麻雀部はない」
「はぁ、はぁ、はぁ……ふっ、麻雀部がない? だったら作ればいいじゃない!」
「作る、か。まぁ、そういう発想になるわな」
やりたい部活が無いならば、自分たちで新しい部活を作ることも出来る。
もちろん俺が案を出したんだから俺が部長なのは当然として、問題は部員だが……。
「……そういやお前って、確か実家が雀荘やってただろ? てことは、多少は麻雀も打てるよな?」
「そりゃあ、ガキの頃からよくお客さんと一緒に打ってたしな。少なくとも、初心者のお前よりは確実に打てるわ」
「初心者って、ドンジャラは「だから麻雀とドンジャラを一緒にすんじゃねぇっつうの!」……俺よりも打てるっていうなら、お前が栄誉ある我が麻雀部の部員二号だ! はい、決定!」
「は、はぁ!? 俺!? ……えぇ、マジかよ。そんな唐突に言われても……」
マジです。
本気で嫌なら別だけど、こいつの場合本気で嫌なら率直に拒否してくるのは、これまでの付き合いでわかっている。
今回の様子を見るに結構迷ってる感じだし、この分なら多分「しょうがないなぁ」と言いながら部員になってくれるパターンだろう。
「……はぁ、しょうがねぇなぁ」
ほらね。
なんだかんだいって、付き合ってくれるいい奴なんだよな。
「ちなみに、部活申請は少なくとも5人必要だぞ。あてはあるのか?」
「……個人戦だけ参加するからって、2人で立ち上げるってのは?」
できねぇよと、バッサリ切られてしまった。
「まぁ、同好会なら2人でもいいらしいけど。それだと部費も出ないし、実績もないから卓を買ってくれって頼んでもまず無理だろうな」
「お前んちで練習すればいいんじゃね? 雀荘だし、卓ならたくさんあるだろ」
「金取るぞ?」
「……え、取るの?」
「当たり前だろ」
ケチなやつめ。
しかし、他にあてもないし……俺の小遣い、あとどれくらい残ってただろう。
「……はぁ、やれやれ。じゃあ、俺の部屋でやるか? 昔買ってもらった安物の卓はあるから、それで麻雀の打ち方から教えてやるよ」
「マジでか!?」
「あぁ。ネットも繋がってるから、それで対局も出来る。まぁ、ネットだけじゃ足りないだろうから、たまにうちの雀荘で対人戦もやってもらうけどな」
「えー? ネット繋がってるなら別にいいじゃん、それで世界中の誰とでも対局できるだろ?」
「ネットで打つのとリアルで打つのじゃあ、全然違うんだっつうの」
意味が解らん。
ネットでもリアルでも、麻雀は麻雀だろうに。
「……ちなみに金は?」
「学生は1時間300円、ドリンクバーは200円で飲み放題だ。料理もサンドイッチとかカレーとか色々あるぞ」
「……300円……ドリンク込みで500円、いやドリンク付けなければ300円で済むけど……」
一度にどれだけ打つことになるのかはわからないけど、最低限の300円で終ることはないだろうという予感があった。
小遣いの残高を思い出しながら、今後の出費を考えて気持ちがズンと重くなる。
「言っとくけど、うちは安い方だからな? 別に毎日雀荘に入り浸れって言ってるわけじゃないんだから、部費と思ってそれくらい払え」
「お、おぅ」
そう言いながらお前は部費払ってないじゃん! とは思うものの、流石に口には出さない。
俺の方が場所や物品を使わせてもらう立場だし、モブBには部員二号になってもらった恩があるのだから。
仕方ない、ここは必要な出費と受け入れよう。
「くっ、仕方ない。これも宮永照をゴッ倒すために必要なこと! 涙を呑んで、妥協しよう」
「……だから、ゴッ倒すってなんなんだよ」
「え? あぁ、あれだよ。漫画とかであるだろ。テーブル叩いた時に「どんっ!」とか、気迫が出てる時に「ゴゴゴゴゴ!」とかって出るやつ。俺も少しでも雰囲気出そうと思ってな。「お前を(ゴッ!)倒す!」って感じで、ゴッ倒すってわけだ。「ゴゴゴゴゴ!」と迷ったんだけど、ゴゴゴゴゴ倒すって言い難いじゃん?」
「その、擬音っていうのか? 自分で口に出して言うもんじゃないだろ」
「口に出さないと、雰囲気でないだろ? 漫画じゃないんだから」
「口に出しても出ねぇよ、漫画じゃないんだから」
解せぬ。
「……まぁ、女子ならそうでも……」
「え? 女子が、なんだって?」
「……いや、なんでもない」
ボソッと言うだけ言って何でもないって、それ超気になるやつなんだが。
女子がどうのこうのって、一体どういうことだよ。
よくわからないけど、こういうのって何かのフラグってやつなんじゃないかと気になってしまう。
「まぁ、とにもかくにもだ! 待ってろよ宮永照! 次の大会の時、必ずお前をゴッ倒してやるからな!」
こうして、俺の宮永照をゴッ倒すための日々が始まるのだった。
「まぁ、次の大会は来年だから、半年以上間があるんだけどな」
「……来年?」
「あぁ、来年。春に予選やって、夏にインターハイが始まるんだよ……それも知らなかったのか」
「……ま、待ってろよ、宮永照! 次の大会の時、必ずお前をゴッ倒してやるからなぁ!!!」
「……こいつ、勢いで流しやがったよ」
◇◇◇◇◇
―――ブルッ
「ッ! ……?」
唐突に襲ってきた寒気に、部室で対局していた宮永照は何だろうと首を傾げ、自分の体を抱いて二の腕をさする。
「ん? どうした照、風邪か?」
「……違う、と思う」
対面に座っていた弘世菫が自摸った牌を手にしながら、照の様子に気付いたらしく聞いてくる。
照は小さく首を振って、曖昧ながらも否定する。
咳も出てないし熱っぽくもなく、頭だってすっきりとしている。
風邪らしい症状なんて、照の体に一つもなかった。
「ふっ、誰かが噂でもしてるのかもな」
「それ、くしゃみじゃないの?」
「そうだったか? まぁ、どっちでもいいだろう。照は今や注目の的だからな、噂の一つや二つされていても不思議じゃない」
「……ん」
照は今年のインターハイ個人戦で優勝を果たし、男女混合エキシビションに勝利し、団体戦でも白糸台の2連覇に大きく貢献している。
1年の時からすでにプロからも注目されるほどの実力を持っていた照は、今年のインターハイを境に絶対王者、女子高生最強、高校生1万人の頂点などと呼ばれるようになった。
様々な雑誌の取材やテレビにも映り、麻雀を打ったことのない人でも顔、または名前は知っているという人は多いだろう。
そのせいだろうかと思うも、しかしさっき感じた寒気は、それとはまた別の理由なのではないかと、自分の勘が訴えている気がしてならない。
(……気のせい、かな?)
寒気はすでに収まっているが、妙な違和感だけが照の中に残っていた。
それが何なのか気にはなるものの、今は対局の真っ最中。
どれだけ優れた雀士だとしても、ちょっとの油断や判断ミスでラス落ちすることもあるのが麻雀の常だ。
照は一瞬で思考を切り替える。
「菫、それロン。8000」
「あっ……あぁ」
油断のない照は、今日も周りから点を稼いでいった。
(あとがき)
最近咲を見て書いてみました。
みんな可愛いくて好きですけど、特にテルーが一番好きな私です。
実はドンジャラって私が小学校の時に家族で、しかもたまにしかやったことないんですよね。
身近な友達はポケモンとかやってて、当時ポケモン持ってなかった私は若干疎外感を感じていました。
結局遊ぶ相手もいなくて、あまり長続きしなかったとです。
なお麻雀はネットでちょっと触れる程度しかやったことないですね、アニメとか見ててもいまいちルールとか理解できない(汗
役を覚えたりとか点数計算とか相手の手を読んだりとか、みんなよく出来るなぁと思う。
咲-saki-は細かいところまで見てないので、男女のエキシビションなんてあるのかはわかりません。
某やる夫スレで以前見てた作品が面白くて、それに影響された節はある。
名前出していいのかわからないから、気になる人は「やる夫 咲 チャンピオン」で検索すれば多分上の方に出てくるんじゃないかな?
〇登場人物紹介
・主人公
特に名前の浮かばなかったため、無名。
夏休みに立ち寄ったコンビニで偶然見つけた、Weekly麻雀TODAYの表紙に写っていた宮永照を見て一目惚れ。
自分が惚れてることを周りに知られるのがなんか恥ずかしくて、ただのファンだと言い続ける。
なお普通にバレてる。
優勝すればとかエキシビションメンバーに選ばれるなど麻雀初心者のくせに大言壮語を言ってるが、内心ではそこまで行けるとは思ってない。
大会に出て宮永照を少しでも近くで見れればいいなぁ、あわよくばお話しできればいいなと思っている程度。
デカい口叩きつつ、性根はどちらかと言えば小心者。
麻雀は未経験だが、ドンジャラはやったことがある。
「麻雀とドンジャラって、大体同じでしょ?」と思っている。
・藻寄不知火(もよりしらぬい)
こっちも特に名前は浮かばなかったけど、何となくモブBって渾名付けたかったのでそれに合う漢字を調べてこの名前に。
普通に考えるより時間滅茶苦茶かかった。
黒髪黒目、身長は約175㎝と平均より少し高め。
よくラノベにあるような、ヤレヤレ系主人公キャラをイメージしている。
顔面偏差値は50が普通とすれば、70くらいのイケメン。
先頭に立ってあれこれすることはない、どちらかと言えば目立たずにいたい系だが、その実お人よしな性格で目の前で困ってる人がいたら迷わず手を差し伸べる。
なお困っている人を見かける割合は女性(美少女、美女)が多い。
そうして手を差し伸べているうちに女子から好意を寄せられて、ラブレターを何通も貰っている。
小学校から高校入学して今までで、相当数の男子から目の敵にされている。
本人はその理由がよくわかってないという、少し鈍感なところもある。
主人公のことは入学式の時に知り合い、憎まれ口を叩かれたり面倒臭い所があるが、嫌ってはいない。
学校に入学してから出来た初めての友達、なんだかんだで付き合いのいい奴と思っている。
主人公の口では大きいことを言うところも理解していて、自分がいないと変なことを言い出して面倒事を起こすんじゃないかと心配して、なるべく一緒にいるようにしてる。
女の子なら主人公のヒロインになってそうなキャラ、だが男だ。
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短編です。