――人はそのことを知っていてもなかなか動けないもの
お兄さんが風のことが好きらしいです
風個人の意見としてはとても嬉しいことです
ですが、お兄さんを好きになっている華琳様達を差し置くことは風には……できません
だから風は悩んでいました
「風。また一人で黄昏ているのですか?」
お友達の稟ちゃん
「珍しいですね。あなたが悩みごとしているなど」
結構、ひどいことを言う人です
「う~ん……お兄さんのこと考えていました」
「『未来』ですか? 『今』ですか?」
さすが稟ちゃん。先のことまで言いますね~
「とりあえず両方で―」
違う返答を返したら稟ちゃんあきれた顔です
「私一個人の意見してはとてもお似合いだと思いますが?」
稟ちゃんの意見としてですね―
「……ですが、一刀殿に好意を抱いているのは貴方だけではないし、ここで『一人』になれば安定が崩れると思いますね」
戦争、憎しみ、嫉妬……考えるだけでもたくさんありますね~
――彼はわかっていなかった
『本命』の現れは彼にとっては『罪』であることを
新たなる戦いの始まりであることを……
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最近、投降するのがつらくなってきた><