―――Side 朱里―――
呂刀「チョウセンコワイチョウセンコワイ―――」
・・・え~っと・・・私、朱里は親友の雛里ちゃんと一緒に幽州の劉備さんの下に向かう途中だったんですが・・・
呂刀「コワイヨコワイヨコワイヨコワイヨ―――」
荒野にポツンと膝を抱えて、ブツブツ呟いている人を見つけてしまいました
雛里「朱里ちゃん・・・どうしよう?」
いや・・・どうするといわれても・・・水鏡先生・・・こういうときはどうすればいいんでしょうか?
朱里「とりあえず・・・話しかけて「朱里ちゃん!」え?」
雛里ちゃんの叫び声に気づくと私たちの周りを、二十人ほどの男の人たちが囲んでいました
チンピラ1「お嬢さ~ん?ここは危険なんだよ?」
チンピラ2「俺らみたいな奴らが居るからね~?」
そういって剣を突きつけながら、私たちに掴みかかろうとした男の人たち・・・でも
チンピラ1「へ?剣が・・・斬れた?」
突きつけていたはずのたくさんの剣が、より鋭い剣で斬られたように使い物にならなくなっていた
雛里「銀の・・・糸?」
雛里ちゃんの呟きを聞き、周りをよく見ると私たち二人を包むように銀色の糸が張り巡らされていた
チンピラ2「なんだこれは!?」
呂刀「はあ・・・せっかく貂蝉に喰われる寸前で逃げられたのに・・・厄介ごとは次から次へと来るんだな いや、情けないところを見せたね」
どこか疲れていて、でも優しそうな声で私たちを守るように前に立ったのは、さっきまで膝を抱えていた人でした
―――Side 呂刀―――
貂蝉からギリ、本当にギリギリで転移に成功した俺は気づくと近くに朱里と雛里がいて、チンピラに囲まれていた・・・多分、無茶な転移をしたからいろいろおかしくなったのかな?とりあえず、朱里たちが危険だったので鋼糸で檻を作ってチンピラ共から二人を守るとしますか
呂刀「とりあえず・・・警告は一度きり・・・ここでどっかに行ってくれると助かるんだけど?」
主に、君たちのために 驕るつもりは無いけど、この程度の奴らに負けるようじゃ「太公望の部下」を名乗れないんだよ・・・いや、さっきまでトラウマ再発してたけどね・・・
チンピラ2「ふざけんな!テメエ・・・殺してっ!?―――」
呂刀「警告は一度きりって言ったからね 悪いけど・・・実力行使に移らせてもらう この子達に手は出させない」
いくら、俺のことを知らないからといってもやっぱり危険な目にあうことは許せない
呂刀「俺の武器は、鋼糸と飛針・・・まあ、一見すれば弱いように見えるけど・・・な訳ない」
地龍が貂蝉との訓練で折れてから俺は、鋼糸と飛針を極めた 時間はたくさんあるし、鋼糸を使う人が居る外史に行ったり、飛針の達人がいる外史に行ったりして、狂骨や刑天相手でも結構闘えるようになっている
チンピラ1「や・・・やれぇ!」
呂刀「遅い!」
飛針を向かってくるチンピラたちの関節に放ち、武器は全て鋼糸で切り裂く 最初のころは鋼糸を使うのは難しく、何回腕が斬れたか分からない でも、そのおかげで今では手足のように扱えるようになった
呂刀「さて・・・残り・・・10人かな?」
向かってきた連中を文字通り細切れにして、残りの連中に笑ってみる これは、太公望が「やってみたら、絶対に一般兵とかは心折れるからやってみそ?」って言っていたけど・・・効果は抜群らしく、全員悲鳴を上げながら逃げていった
呂刀「・・・いや・・・分かっててやってたけど・・・結構心にくるね あいつらなら気にしないんだろうし・・・どんな事言うのかなー?」
狂骨や刑天は「俺の大切な奴らに触れんなヴォケ!」とか言いそうだな・・・っていうか言う 太公望は「ククククwあれ~♪どうしたのかな~?」とか精神にくるようなことを言いそうだな
朱里「あの~」
だいたい狂骨も刑天も、自分の恋人とかに一回でも敵対した奴は基本的に倒すからな~ 太公望はそれを嬉々としてやっているから
雛里「もしもし~?」
むしろ太公望はもっと酷い「もしもし!」
呂刀「は、はい!?」
考えに没頭していたら朱里が思い切り叫んでこっちを見ていた
呂刀「えっと・・・なにか?」
朱里「はあ・・・とりあえず、助けていただきありがとうございました」
そういって朱里と雛里は頭を下げてきた 久しぶりに顔を見たけど変わってないな(当たり前) そして、俺は朱里たちが桃香の居る幽州に向かうことを知り、一緒に向かうことにした 多分この時期だと・・・白蓮が黄巾党を足止めしてくれているころかな?
呂刀「ま、成るように成るさ」
とりあえず、于吉と左慈対策をどうにかしないとな~
「舞台裏」
時間が欲しい・・・
狂骨「追い詰められてるな」
刑天「しかも、若干ネタ不足らしい」
呂刀「まあ、頑張れよ」
多分、更新は・・・若干遅くなるかな?出来るだけ早めの更新をしたいけど
刑天「無理するなー」
狂骨「とりあえず、またお会いしましょう」
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呂刀編第1話です 短めです
学祭が終わりましたが、まだ忙しいので・・・時間が欲しいよ!