~序章~
この国には四季がある。春夏秋冬、それぞれの季節が次々に移り変わっていく中に
独り、置き去りにされた少女がいた。
紅葉が色づき散る季節に、ある異国の少女が森の奥のかつて主様がいたとされる沼のほとりに捨てられた。まだまだ幼い少女は銀糸のような髪をもち、瞳は深い海のような青だ。
辺りは紅や黄に染まりゆく中で、その少女だけ冬の中にいた。
哀しそうに、草の上に伏せている。顔は横を向いているがどこを見ているのかが全く分からない。
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季節感が詰め込まれた作品です。
恋愛物で、心あったまるような話です。
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