No.1032897

No.680 ちょきんダコ

不可思議な生態を持つ軟体動物の一種。餌である貝や甲殻類を頭部にある貯金箱の投入口のような口から摂取する。餌の大きさにより口は小さくも大きくもなり、消化機能が格段に発達しているため頻繁に排泄、栄養の吸収を繰り返す。排泄については長い漏斗から餌を食べてから1~2時間で行い、食べた種類に関わらず金色や銀色に光るコインのような糞を所構わず出す。それを見た漁師が嬉々として袋に詰め、陸に上がったところ乾燥した土のような糞だったという。光の加減でそう見えるのか、と思いきや解剖してみると体内からあらゆる国の金が見つかったという報告もある。お金を貯めるのが趣味らしく頭部の模様は体内に貯めている金のマーク。賢く寿命も長いため動きは遅いが広い海を漂い各国の硬貨を集めていると予想でき、模様があればあるほど価値は高く一攫千金を狙う輩が後をたたないため、8本の腕はどれも短いが墨の代わりに糞を吐き出しては必死に抵抗している。また縁起物として見る動きもあり、砂地でこのタコを見つけて賽銭箱のように金銭を供えると願いが叶うとも言われている。

2020-06-18 03:04:33 投稿 / 3037×3796ピクセル

2020-06-18 03:04:33 投稿
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