No.103236

ハロウィンの定番

綺朔さん

異世界ファンタジーオリジナル

双子のフィルとフィラは冬夜に教えられた表地球の慣習に興味を示して…

「リアクト・オブ・アクト」という自サイトで連載予定のオリジナルトリップ物のものです。

2009-10-26 01:37:32 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1141   閲覧ユーザー数:1137

今日は確か表地球の暦では10月31日、つまりはハロウィンということになる。

俺はキリスト教じゃないし、クラマもきっと違うだろうから本来は縁のない行事なわけで。

でも俺のいた日本は宗教には寛大だから、なぜかハロウィンが近くなるとかぼちゃ味のお菓子とかいろいろと売られてた。

「なんか、懐かしいな」

「どうされたのですか、我が主」

「いや、何でもない」

そばに控えるレイムが小首を傾げて聞いてくる。

そういえば…この間フィルとフィラに会ったときにハロウィンの話したなぁ。

そのときは確かそばに控えるこの男も一緒にいたはずだ。

「…レイム、トリック・オア・トリート」

「はい?」

何気なく言ってみたけど反応は薄い。

「お菓子くれなきゃいたずらするよ」

「あぁ、そうでしたね」

そこまで言ってようやく思い出したらしい。

まぁ、それもそうか。

「で、お菓子は?」

「あいにく今日は持ち合わせておりません」

「…お前、意味ないよ、それ」

やっぱりというか、何というか…

まぁこの男がお菓子を持ち歩いていたらそれはそれで面白いんだけどね。

「トーヤ、レイム!!」

バン!と勢いよく俺のいる執務室のドアが開く。

現れたのはいつぞやにハロウィンの話をした双子の片割れだ。

手にはすでにもらってきたらしいお菓子をたくさん抱えている。

「フィラ、いらっしゃい」

「とりっく・おあ…あれ、なんだっけ?」

「…トリック・オア・トリート」

勢いよく入ってきてハロウィンの定番の一言を言おうとしてわからなくなったフィラの代わりに言ったのは双子のもう片方のフィルだ。

「そう、それ!お菓子ちょーだい」

「率直すぎ、フィラ」

「…お菓子くれないといたずらする」

「そうだったね」

お菓子目当てできた二人に用意していたクッキーを与える。

「はい、これ…二人でちゃんと分けるんだよ?」

「わかってるよー…はい、フィル」

「うん…レイムは?」

「もちろん、ございますよ」

にこっと笑ってレイムはアメを双子に差し出す。

俺にはないって言ったのに、何でこの双子にはあげるかなぁ?

「なかったんじゃないの?」

「冬夜様の分は後ほどゆっくりと差し上げますよ」

にっこりと笑顔で言われ、背筋に冷たいものが降りる。

なんか、すっごく嫌な予感がする。

「それって断ることは出来ないの?」

「甘いお菓子かいたずらか、そうおっしゃったのは主じゃありませんか」

いや、「お菓子」とは言ったけど…

「あはは、じゃあ僕たちクラマのとこに行ってくるー」

「…またくるね」

バイバイ、と双子が執務室を出て行き、やっと静かになる。

「さて、ようやくこれで二人きりになりましたよ、冬夜様」

スッとレイムの紫の瞳が細められる。

マズイ、あの目は……!

「あ、そ、そうだ!クラマから頼まれてた資料持ってかな…」

「逃がしませんよ」

立ち上がって急いでいこうとすると目の前にレイムが立っていた。

こいつ、「トランスポート」使って移動しやがった…!

「今日はたっぷりと奉仕して差し上げますよ」

「だ、だから…そんなのいらないってー!!」

あぁ、今日俺寝れるかなぁ…?

後書き

一足早くにハロウィンですか。←

異世界トリップのオリジナルBL小説です。

ちなみにフィルとフィラは可愛い双子の少年(13歳)です。

冬夜(トーヤ)が主人公でこの世界では軍の参謀です。

年は17歳…って若いね。←

話にちょこっと出てきたクラマはこの世界の支配者で、もともとは表地球の人間だってゆー設定。

その辺の設定とかは全部できてるんです。

だから後は本文を書くだけ。

本文を、本文を………orz

こっちではこんな感じにリアクト・オブ・アクト(通称ROA)の短編チックなものを書いていけたらなぁって思ってます。

濡れ場とか書けたら書きたいなぁなんて。

ちなみに書きたいのはクラマ×冬夜、レイム×冬夜、クラマ×双子(フィルとフィラ)ですなww

あ、ちなみにこれ主人公総受けです。

冬夜が上司(クラマ)やら従者(レイム)やら同僚やら部下たちに愛されます。

 

次回はどうしようか。

キチメガでも書きますか。もちろんハロウィンで。

あ、サイトのほうもupしなきゃ。。。←


 
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