No.1018050

女神と呼ばれた女

小説の人さん

女神と呼ばれた女はイスラエルの家に神によって加わる。
そして、同胞のはずのペリシテ人との戦争がイスラエル人との間に始まる。
女は聖五行を使って戦う。
後に、新バビロニアを始め、アケメネス朝ペルシャ・ローマ帝国・イギリス王国に対して、女は聖五行を用いて、反抗する。

2020-01-28 12:54:08 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:419   閲覧ユーザー数:419

 

あるところに、女がいました。

パレスチナ・ペリシテ人の地です。

その女は大層長寿で、外見も歳をとりません。

女は自給自足の生活と神に仕える生活をしていました。

「アナト様は誠にお美しい方だ。」

「アナト様、万歳。」

周辺の住民は女神の名前を当てはめて、崇拝していました。

女は畑をこしらえて、耕していたので、そんな風に呼ばれたのです。

これは、ウガリット神話を見てみればわかります。

「アナト様。今年の実りについて、お願いします。」

「私は女神ではありません。そして、神は男性であり、天におられます。」

女はモーセの神を崇めて、神々をうとんでさえいました。

女、つまりペリシテの先祖である女は、神を崇めて、

「神よ。私の寿命をさらに伸ばしてください。また、主の御名はほむべきかな。」

と求めて、賛美した。

実際に女を寿命を伸ばしていたのは、天の神だったからです。

女は女預言者であり、神の使徒でもありますが、女の名は歴史に残っていません。

なぜなら、物語だからです。

 

当時、ペリシテ人はイスラエル人と戦争をしていました。

同胞に近い信仰を持つイスラエル人の味方をしたいと女は常々思っていました。

しかし、現実には

「アナト様。戦いの女神アナト様。どうか、私達に勝利を与えてください。」

と請われるのが、どうしようもない現状でした。

また、当時は、サウル王がイスラエルの王であり、サウルと話す機会があれば、と思っていました。

女は、神に祈って

「イスラエル、私の霊の同胞に私を味方させてください。神よ。どうか、私をイスラエル人にしてください。」

と求めました。

それに神は応えて、

「私の使い、アナトと呼ばれる女よ。私は私の民イスラエルにあなたの血筋を加えよう。あなたとあなたの子孫は、ユダヤ人と混ざってこの世界を生きる。あなたは選ばれた人である。私が選んだサウルに挨拶せよ。私は、実際に挨拶出来るように、あなたの立場を固めよう。理由はユダヤ人が将来的に、混血するからだ。」

と仰せられました。

その言葉を聞いて、女はペリシテ人に挨拶をして、その地を離れました。

 

サウルはペリシテ人との戦いに人を集めていました。

兵士は志願制であり、もしくは世襲制でもあり、そのようにして、サウルの下にイスラエルが集いました。

いよいよ、ペリシテ人を攻める用意が出来た頃、ある女が訪ねてきました。

その女はアナトと呼ばれた女でした。

「サウル王。神の民、イスラエルの王よ。私は神が遣わされた使徒です。あなたの敬虔な態度を私は知っています。イスラエルの神、主*は、イスラエルにペリシテ人の先祖である私を加えられました。今回の戦いには私も加わります。」

サウルは、少々、怪しく思ったが、ひとまず挨拶をして

「イスラエルの神、主は生きておられる。主はあなたをイスラエルの民に選ばれたと言いますが、何故でしょう。私達イスラエルはエジプトにいる時から純血を守ってきました。それを捨てろと言うのですか?」

と疑問を投げかけました。

それに対して、女は

「主は未来を知る事がお出来になります。主の言われる事に疑問を持ってはいけません。あなたは太陽が強すぎず、弱すぎず、地を照らすのがなぜなのか?わかりますか?また、天の球が他の物の様に動かない理由がなぜなのか?わかりますか? それらは全て主が知っておられます。」

つまり、神が知っている事を人間が知れるとは限らないのだから、むやみに疑問を催すなと女は思っているのです

サウルは神のみぞ知る事実を知る事を諦め、使徒の言葉に従って、布告を出しました。

しかし、この布告は聖書には残っていません。

その布告によると、

「主の御名によって、アナトと呼ばれる女をイスラエルの家の他の一つに加える。」

という事が表明されました。

こうして、イスラエルは十三の家になったのです。

これがイスラエル十三支族です。

 

*イスラエルの神、主・・・旧約聖書では、神を主と言い表す事が風習である。天地創造の時から主と呼ばれている。

 

 
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