僕はサイ。大魔神の1人で、会長さんの親友。
僕はあの日、お祝いで楽しんで眠っていたんだけど、目が覚めたときに僕は見知らぬ森の中にいた。
僕は夢でも見てるのかな・・・?でも、この自然とる感じは本物だ。それにみんなとも逸れちゃったみたいで、僕ただ1人だけのようだ。
サイ「とにかく進んでみよう。何か分かるかもしれない」
僕は身体を起こし、深い森を歩き始めた。ポケギアの時間は午後6時、もうすぐ夜になる頃だ。
夜の森は特に危険だ。あまり時間はないと感じた僕だけど、ふと、目に何かが映る。
サイ「・・・人形?」
それは可愛い人形だ。汚れちゃってるみたいで誰かに捨てられたのだろう。可哀想にと僕は人形を拾い、頭を優しく撫でる。
でもなんだろう?この人形は何の違和感もないただの人形のに、何か感情があるかのような顔をしている。まるで生きてるみたいだ。
「あ、こんなところにあったのね」
ふと僕は声がしたところに振り向く。女の子だ。それも、僕が持っている同じ人形がなんと浮遊しているではないか。
サイ「君、もしかしてこの人形の?」
「上海人形を拾ってくれたのね、ありがとう。さぁ帰るわよ」
女の子は指をクイッと上へ引くと、僕の手にしてる人形が勝手に動いて女の子の元へ戻る。女の子はそのまま帰るけど、
サイ「ちょ、ちょっと待って!」
あまりにも速いペースだったから僕は止めようとした。
サイ「僕はこの森に迷い込んだんだけど、手がかりになることなら教えてくれませんか!?それに、ここは一体何処なんですか!?」
「・・・もしかして貴方、外来人?」
サイ「が、外来人って・・・僕はポケモントレーナーです!」
「あまり分からないわね。ここが何処って言われても、ここは魔法の森よ?」
サイ「魔法の・・・森?」
いかにも不思議そうな答えだった。
「夜になると幻が見えて、大変危険な森といわれてるわ。人間が来るところじゃないから、早めに脱け出したほうがいいわよ」
サイ「そういう貴方だって人間じゃないですか!」
「! 私をバカにするようね・・・」
その時、女の子の周りにいた人形(1人以外)が6人現れ、全員槍を構える。
サイ「君は一体・・・?」
「アリス・マーガトロイド、覚えておきなさい。かかれっ!」
人形は一斉に僕へ襲い掛かる。そらなら!
サイ「優秀は君だ!ボスゴドラ!」
僕はポケットから取り出した一つのボールを投げる。そこから出てくるのは鉄の身体をした怪物。鉄鎧ポケモン、ボスゴドラだ。
アリス(妖怪・・・?まさかこの人、妖怪を操るの!?)
アリスは油断できないと判断したのか、人形達は槍を収めて陣形を組み、手から球を発射する。ボスゴドラは両腕でガードを固めながら攻撃を受けるけど、僕のボスゴドラにはそんなモノでは微動だにしない。むしろ相手は、僕の罠にかかった。
サイ「避けたほうがいいよアリスちゃん、人形さん。体がバラバラになってしまうから」
アリス「!?」
アリスは気づいた。地面が急に揺れだし、足がすくみそうになる。見たこともない現象の正体はボスゴドラのためられた光からだった。光はどんどん強くなる。
サイ「ボスゴドラ、メタルバースト!!・・・と、言いたいところだけど」
光は急に消えて、さっきまで起きていた揺れも静まり返った。一方の人形達は攻撃を停止して、待機状態となる。
サイ「僕は人形さんを傷つけるつもりは無いよ。一人そう言っているみたいだしさ」
僕が指を指した先は、虐めてほしくないと僕に伝えようとしているあの時の人形だった。
上海人形「イジメルノカナシイ。イジメテホシクナイ」
アリス「・・・貴方、人形の気持ちが分かるの・・・?」
サイ「要は触れ合いだよ。大切にする優しさがあってこそ、他の生き物とも仲良くなれるんだ」
ボスゴドラもそう頷いてくれる。
サイ「アリスちゃんって言ってたよね?僕は飛行手段が無くて、当分はこの森から抜け出せれないと思う。もし君がこの森に住む人なら、家まで案内してくれるかな?」
アリス「どうして分かるの?この近くの家に住んでいるのに・・・」
サイ「ここは危険な森でしょ?そこで留まれるのは、魔法使いくらいだよ。そして君は、その人形を操れる魔法使いなんだ!」
アリス「・・・貴方は一体、何者なの?」
サイ「僕はサイ、通りすがりのポケモントレーナーだよ。それじゃあ暗くなる前に案内させてくれるね?」
アリスは頷き、僕を彼女の家へ連れて行くことになりました。そこで待っていたのは、とても大きい家です。
サイ「上品な家だね」
アリス(はぁー。なんだか変な人を連れてきちゃったかも・・・)
アリスはなんだか不機嫌そうだった。疲れてるようには見えず、ただがっかりしたような雰囲気だ。
サイ「あの、マズかったですか・・・?」
アリス「別に・・・。私は風呂に入るわ。上海人形、お風呂を頼むわよ」
そう言って人形達はお風呂場へ向かっていく。
サイ「あの人形さんは家事の手伝いをやっているんですね」
アリス「殆どは人形にやらせてるわ。じゃあ、先に入るから」
アリスちゃんはそう言ってお風呂場へ行く。ソファーに座る僕に、人形さんが水の入ったコップを渡してくれる。勿論あの時の人形だ。
サイ「気が利くね。ちょうど喉が渇いてたんだ」
僕はコップを受け取って、口へ注いでいく。
冷たい・・・。
冷たい感じが喉に伝わって潤いを増した僕は、プハーッと息を吹き返す。
サイ「おいしかったよ、ありがとう人形さん」
僕はコップを人形さんに返すと、嬉しそうに流し台の所へ戻していった。
ここはポケモンはいないけど、不思議な世界だ。アリスちゃんが上がってきたら詳しいことを話すとしよう・・・。
僕はそう思いながら、夕日が沈んでいく窓の景色を眺めた。
第5話です。さて、合流となったのは人形使いのアリスです。上海と仲良くなったサイは今後どうなるのかが楽しみですねぇ。
というのもさておいて、サイのプロフィールを紹介だ!!
名前:サイ
本名:不明
別名:慈しみのブルームーン
年齢:21歳
性別:男
血液型:O型
性格:優しくて明朗。でも、いざとなると小悪魔な性格になる
容姿:短髪白髪。狼みたいな黄色い目。白のジャケットを着用して、濃い青のジーンズを穿いている。
好きな事:可愛いポケモンに頭を撫でること
嫌いな事:会長さんに傷つける人
戦歴:バトルタワー1300連勝達成。図鑑はジュウゴロウ同様に完成済み
備考:大魔神の中でナンバー2の実力を誇る青年。ジュウゴロウの親友で、過去は元マグマ団幹部。
その実力は敵を翻弄するほどだが、ジュウゴロウ相手だと序盤はついていけれるが、中盤から遠ざけられてしまう。
もし彼が強さを知ったときには、ジュウゴロウから新しい会長としての期待もそう遠くは無い。
強いんだけど実は足りないものを持つトレーナーです。それを知るための旅になるのもありうるに違いない!
次回はバルト視点でお送りします。それでは、次回をお楽しみに!
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ポケットモンスターの世界に住むトレーナー達が幻想郷へやってくる不思議な物語。