No.101375

恋姫†無双 真・北郷√付録 白華琳の詩

flowenさん

恋姫†無双は、BaseSonの作品です。
志在千里 flowen解釈

私の創作物語で曹操=白華琳が一刀を想って綴った詩という設定です。

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2009-10-16 23:29:20 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:34080   閲覧ユーザー数:23630

赤く燃ゆ// 茜雲 しずしず流る

 赤く燃ゆる(赤く燃えるような、で燃え始めと思われる→目覚め)

 茜雲(朝日や夕日を受けて照り映える雲)しずしず(極めて静かに)流る(時の流れ)

 朝の日を受けて燃えていきそうな雲→朝の光で次第に目が覚めていく様子と推測。

  朝日が差し込み ゆっくり静かに目を開ける

 

背中に落//る 薄影と果てぬ夢

 背中(~と~が落ちるで二つの意味……背を向ける「別れ」と表裏の「裏」)

 薄影(ぼんやりとした影)果てぬ夢(行きつく事が出来ない夢)

 影が落ちる(不幸をもたらす)+「別れ」合わせて悲しい別れ

 行きつく事が出来ない夢が反転(「裏」返る)→終わってしまった現実の意味になる。

 薄影に落ちる別れ(ぼんやりと別れをもたらす)+果てぬ夢の裏(終わった事)

  私はぼんやりとあなたがいなくなった現実を受け入れる

 

風//泳ぐ 雁が音は

 風を泳ぐ(空を泳ぐようにゆっくり飛ぶ)

 雁が音(冬を表すガンの鳴き声、女性の片恋を表す言葉の枕詞)

 普段は鳴き交わしながら飛ぶ雁、鳥の声はしばしば人の嘆きとして詩で使われる。

 全部含めて推測すると、一羽で物悲しく飛ぶ雁が鳴いているさま。

  仲間を求めて空を飛ぶ雁の鳴き声は

 

想//染み入り

 染み入る(内部、中に深く染みる)ここでは共感する。

  あなたを想い求める私の嘆きのようで

 

一人願いを込//て

  私もこの想いが届くように願い

 

天つ空//問い掛ける

 天つ空(大空)問い掛ける→あなたの返事を期待して声を響かせる

  大きな空にあなたを求めて声を響かせる

 

儚き 「ひとよ」//交叉

 儚き(むなしく消えるさま)ひとよ……二通りの意味、一世(人の一生)一夜(一晩)

 交叉(人の交流、まじわり)

  時と共に薄れていく……あなたと過ごした日々の記憶、重ねた肌のぬくもり

 

心 露濡れ 詠う

詠う(詩歌を作る。ここでは想いを詩にするという意味だと思います)

  私はそれが涙が滲むほど切なくて 変わらない想いを詩にする

 

二人へだつ ちひろ//雲居

 ちひろ→千尋(尋は両手を左右に広げた長さ。その千倍。転じて極めて深い事の意味)

 雲居(雲、晴れない霧、または遥かに離れているさま)

  あなたとわたし、いまは遥か遠く離れているけれど

 

雁のように ただ飛んでゆきたい

  私の願いはただひとつ あなたに逢いにゆきたい

 

恋しい想い 胸//溢るる

  逢いたい……その想いだけが胸を満たしていく

 

この身の中//(なか)から 萌え出ずる

 中心(大切な部分、心のなか)萌え出ずる(草木が新しく芽吹くさま)

  私の心の中から新しい生命が次々と息吹くように

 

恋しい想い あなた//捧ぐ

 繰り返すのは多分、連想の意味。萌え出ずる→花咲くように の流れから推測。

  逢いたい……だから恋しい想いを詩にして贈る

 

天に向かって 花咲くよう//

 天(大空)花咲く(願いが叶う)

  大空に向かって……想いだけでもあなたに逢いにゆけるように……

 

 

淡く薫る 八重桜 はら//ら落つる

 淡く薫る(目立たずひっそりと)八重桜(桜が散り終わった頃ゆっくり散る花)

 はらはら(ゆっくりと寂しげに散るさま、なりゆきを心配するさま)

  回りに取り残されて寂しく散っていく八重桜の花びらは

 

一人憐れみ浮//て

 憐れみ(可哀相、慈悲、ここでは同情)

  あなたを失い一人で泣く私の涙のようで……

 

天つ雫受け止める

 天つ雫(涙の事)受け止める(多分、泣くのはもう止めようという意味)

  その哀れな涙を私は両の掌ですくう……泣くのは終わりにしよう

 

哀し// 「とこよ」の音色

 とこよ……二通りの意味。常世(あの世、永遠に変わらない世界)

 常夜(常に夜で、真っ暗な世界)音色(ここでは多分流れから無音の事)

 常世と常夜で永遠の闇、絶望を。音色は二つの世界で共通する「無」で寂しさを。

  あなたがいない静寂の世界は私の心を永遠の闇に包んでいくようで……

 

心 震わ// 詠う

  私は泣いて震える自分が許せなくなって あなたに貰った勇気を詩にする

 

彼方向かい 舞う花//なか

 彼方(かなた……遠く 追加であなたの意味、あなた→彼方とも書ける)

 舞う花(風に乗り宙を舞っているはなびら)

  遥か遠くのあなたに向かい 泣き止んだ私を応援するような花吹雪の中で

 

風//乗せ ただ奏でつづける

 風に乗せ ただ~つづける……何かをしながら相手を待つと推測、もしくは動けない?

 奏でる(想いを聞かせる。強いて訳するなら『謳う』誇らしげに主張、宣言する)

 奏でつづける→誰が聞いているわけでもない→あなたが聞いていなくても謳いつづける

  私が待つのはただひとり あなたに向けて謳いつづける

 

あなたを想い 笑顔溢る//

  あなたを想うと私は心から笑える

 

この身//全てに 咲き誇る

  そんな自分は強くなれたと誇れる

 

あ//たを想い 東雲見ゆる

 東雲(しののめ、夜明け)

 ここの繰り返しは流れが繋がる感じ。相手を想う→連想、連鎖的イメージ。

  だからあなたの笑顔のような夜明けを見上げて

 

明けの光を 言祝ぐよう//

 言祝ぐ(言葉で祝福する)夜明けを再会とかけていると推測→笑顔+再会を祝う

 夜が明けるように、絶望の中の自分もあなたに逢えるというのをかけているかも?

  私は「またあえてよかった」と笑顔で朝日を迎えるわ

 

見果てぬ夢を思//描いて――――

 見果てぬ夢を思い描く(叶うはずのない夢が実現する事を期待する)

  あなたとまた逢えたらこう迎えよう……そんな夢みたいに素敵な事を思い描いて――――

 

まとめると……

 

 

  朝日が差し込み、ゆっくり静かに目を開ける。

  私はぼんやりと、あなたがいなくなった現実を受け入れる。

  仲間を求めて空を飛ぶ雁の鳴き声は、

  あなたを想い求める私の嘆きのようで。

  私もこの想いが届くように願い、

  大きな空にあなたを求めて声を響かせる。

  時と共に薄れていく……あなたと過ごした日々の記憶、重ねた肌のぬくもり。

  私はそれが涙が滲むほど切なくて……変わらない想いを詩にする。

  あなたとわたし、いまは遥か遠く離れているけれど、

  私の願いはただひとつ。あなたに逢いにゆきたい……。

  逢いたい……その想いだけが胸を満たしていく。

  私の心の中から新しい生命が次々と息吹くように。

  逢いたい……だから恋しい想いを詩にして贈るわ。

  大空に向かって……想いだけでもあなたに逢いにゆけるように……。

  回りに取り残されて寂しく散っていく八重桜の花びらは、

  あなたを失い一人で泣く私の涙のようで……。

  その哀れな涙を私は両の掌ですくう……泣くのは終わりにしよう。

  あなたがいない静寂の世界は私の心を永遠の闇に包んでいくようで……。

  私は泣いて震える自分が許せなくなって、あなたに貰った勇気を詩にする。

  遥か遠くのあなたに向かい、泣き止んだ私を応援するような花吹雪の中で。

  私が待つのはただひとり。あなたに向けて謳いつづける。

  あなたを想うと私は心から笑える。

  そんな自分は強くなれたと誇れる。

  だからあなたの笑顔のような夜明けを見上げて、

  私は「またあえてよかった」と笑顔で朝日を迎えるわ。

 

 あなたとまた逢えたらこう迎えよう……そんな夢みたいに素敵な事を思い描いて――――

 

――志在千里――

 抑えられない私の想いは、どんなに遠く離れても愛しいあなたと共に……。

 

                            曹操孟徳

 


 
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