No.1012945

Octo Story 第10話「私の推理」

Nobuさん

ちょっとした休憩回となります。

2019-12-16 17:36:13 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:636   閲覧ユーザー数:636

 2つ目のアレを手に入れた私は、NAMACO端末でチャットログを見ていた。

 この地下について何か知りたい事があったからだ。

 

 ■管理人■> DJ E-DA さんが入室しました。

 DJ E-DA>こんにちは~>ALL

 DJ E-DA>あれ

 DJ E-DA>おーい

 ■管理人■> MC Princess さんが入室しました。

 MC Princess>yo!

 DJ E-DA>センパイようこそ~♪

 MC Princess>tesuto

 DJ E-DA>オッケーぽいですね♪

 MC Princess>てすと

 MC Princess>オッケー!

 ■管理人■> atarimeyosio さんが入室しました。

 MC Princess>ジジィそれ マジフルネームじゃん…

 DJ E-DA>アタリメさん、こんにちは♪お持ちのケータイからこのチャットルーム見れてますか?

 atarimeyosio>hankakusikautenai

 atarimeyosio>miretemasu

 MC Princess>全角にできねーの?

 DJ E-DA>左下のボタンで全角にできると思います。

 DJ E-DA>とりあえず、ポリュープさんもワタシ達のチャットログを見られるようにNAMACO端末をハッキングしておきました。

 atarimeyosio>テスト、ワタシハアタリメヨシオデス

 DJ E-DA>いくつかチャレンジをクリアしたら最新のログをお送りしますので、チェックよろしくです!

 MC Princess>半角カタカナって…どうやんのか、むしろ教えてほしいわ…

 

 MC Princess>ちょっとおかし買ってくる

 DJ E-DA>了解です。

 ■管理人■> MC Princess さんが退室しました。

 atarimeyosio>ぎょい

 DJ E-DA>そうそうポリュープさんがチャレンジをクリアしている間、NAMACO端末の座標を元に、そちらの状況を調べてみました。

 DJ E-DA>結果、そこは地下は地下なのですが、この世ではあり得ない強度の磁場が出ていまして…

 DJ E-DA>そのため時間の進みが遅いというか、空間がゆがんでいるというか…

 DJ E-DA>アタリメさん、周囲を見た感じ何かおかしな物とかありますか?

 atarimeyosio>あべつく ぺあるつく

 DJ E-DA>…ふむふむ、何かのパスワードかも知れませんね

 atarimeyosio>いけいけ わけわかめ

 DJ E-DA>う~ん、なんだかよく分かりませんが、まがまがしいひびきを感じますね~

 atarimeyosio>あとわよろしく ばいなら

 DJ E-DA>むむむ…なんだか聞いてて、こちらがはずかしくなりそうな感じです…

 DJ E-DA>とにかく、そこはハイカラスクエアとはちがう次元に存在するようです。

 DJ E-DA>ポリュープさんがチャレンジをクリアしていけば、新たに何か分かるかもしれません。

 DJ E-DA>なので、ワタシ達が案内しますので、引き続きお願いしますね♪

 

 どうやら、イイダは私が試練を達成している間に、

 NAMACO端末の座標を元にここを調べていたようだ。

 この地下鉄では時空が歪んでいて、どこかがおかしくなっているみたいだ。

 なるほど……だからゲーム機が宙に浮いていたり、見えない壁があったりしたのか。

 デンワは、アレを集めている私を有能と呼んでいて、

 過去に何度も試練に挑んで……ううむ、デンワは何を考えているのだろうか。

 

「あ、チャットログ見ましたか?」

 私は、イイダの言葉に頷いた。

 アレとは何なのか、約束の地とはどこなのか、

 そしてこの地下鉄がどうなっているのか――全て、全て、知りたいからだ。

 だが……まだ、全ての情報はまだ分かっていない。

 ヒメ、イイダ、アタリメ司令も、頑張ってこの地下鉄の謎を調べているようだが、

 まだ成果は少ない。

「あやつが何を考えているかは、わしにも分からぬ。

 じゃが、今はそれは二の次じゃ。アレを集めて約束の地に向かうのじゃ!」

「期待してるぜ、ポリュープ!」

「頑張ってくださいねっ」

 そうだな。

 今はアレのために試練をたくさんこなそう。

 私はNAMACO端末のチャットログを閉じた後、

 次の試練を達成するための駅に向かうまで電車でゆっくりするのだった。

 

『ククク……何も知らないオクタリアン……。思う存分、ワタシのために働いてもらうゾ……』


 
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