No.100867

新たなる外史の道 プロローグ

タナトスさん

恋姫無双の愛紗ルート後の二人が真の世界にやってきたら?
という妄想から生まれた駄文です。
読んでもらえれば幸いです。

2009-10-13 23:58:51 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:14908   閲覧ユーザー数:11806

 

アメリカのとある家、そこで一人の男が生涯を閉じようとしていた。

その老人からは死ぬ間際だというのにその目は死んでいなかった。

未だその目は戦士の目であった。

 

「・・・スネーク・・・」

 

中年のメガネを掛けた男が彼の名を、いや、コードネームを呼ぶ。

 

「・・・スネーク・・・」

 

銀色の髪をした少女が悲しそうに言葉を呟く。

 

「・・・師匠・・・」

 

若い男が老人に語りかける。

 

「・・・スネーク殿・・・」

 

若い黒髪の美女も声を掛ける。

 

「ようやく・・・開放される・・・オタコン・・・そんな面するな・・・

サニー・・・せっかくの美人が台無しだぞ・・・

 

一刀・・・お前を弟子に出来たことを誇りに思う・・・もう教えることは無い・・・後は自由に生きろ・・・愛紗と仲よくな・・・

 

愛紗・・・一刀のことを頼む・・・

 

 

フランク・・・ようやく・・・そちらに逝ける・・・

 

 

・・・これで・・・戦いから開放される・・・・」

 

 

 

「行くのかい?」

 

メガネを掛けた中年の男が語りかける。

 

「ええ、世界を愛紗と二人で回ってみようと思います。オタコン・・・今まで、お世話になりました・・・」

 

「オタコン殿・・・お世話になりました」

 

「そうか・・・また何時か会おう。土産話を聞かせてくれ」

 

メガネを人差し指で直しながらオタコンは呟く。

 

「それでは・・・行こうか、愛紗・・・」

 

「はい、一刀様・・・」

 

 

俺達は、また歩き出す。

スネークさんの所に弟子入りしてから5年、俺はあの人からありとあらゆることを教わった。

技術だけじゃない、知識だけでもない、あの人の生き方も俺の中で生きている。

 

 

 

「歩いて行こう愛紗、共に・・・」

 

「はい! 一刀様、共に歩みましょう。何処までも・・・」

 

 

 

 

その時、突如眩い光が俺たちを包み込む。

 

 

 

そして、俺達は意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 
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