現代ファンタジー小説「東京ラビリンス」
番外編・青い炎 - 僕が死なない限りは

「おまえを自由にはしない。僕が死なない限りは」
仰向けになったままの大地に淡々とそう告げられた。
都合がいいだけの存在にはなりたくないのに抵抗できない。
まるで見えない鎖で雁字搦めにされているかのように。
悠人は彼に跨がり、その首元に両手をかける。
このまま手に力をこめさえすれば自由になれる。
なのに——。

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